春、近し...

本日唯一の釣果。チヌ34cmです。
デジカメを持っていくのを忘れたので、
家に帰ってからの撮影です。
かなりお腹が膨れているのがお解り
になりますでしょうか。


我が家は共働きで女房が土曜も仕事なもので、今週も「広島湾のチヌ釣り」高橋さんからのアプローチにはお答えできず、前々から計画している能美島釣行も未だ計画未定の状態です。
土曜の夕方にホームページのアップをしようと、自作浮きの写真などデジカメで撮影していたら、女房が帰ってきました。どうにも「釣りに行きたいのをアピールしている」と女房に取られたらしく、しばらくして女房の口から「行って来ていいよ。」とのこと。
本気で言ったのかどうかは知りませんが、そんな言葉を聞いてじっとしていられる私ではありません。

と、言うわけで今週は諦めていたのですが、なんとか2週続けて周防大島M地磯へ出掛けることが出来ました。

ただ今週は正午過ぎが満潮潮止まりなので、当然早朝は干潮。磯際の水深は10cmほどです。
明るくなるのを待って、ゆっくりめに撒き餌を作り、仕掛けを作って釣り開始。

先週は、すぐにメバルやアイナメが竿を曲げたのですが、1時間経っても2時間経っても、殆どアタリらしいアタリはありません。たまにフグと思われる餌取りに餌がとられるだけです。
心配していた通り先週の大雪を伴う冷え込みで水温が急激に変化したのでしょう。魚の活性が異常に低い。途中鈎掛かりしたフグを触ってみると冷たい。海に手を入れてもやはり冷たい。先週は海に手を入れると暖かく感じたのに...
海はとても澄んでいて、潮が高くなってきても海底の状況が把握できるほどです。

いずれにしても、今日は満ちの潮止まりと、引き始めが勝負と思っていたので、我慢の釣りを続けます。日が高くなれば少しは活性も上がってくるはずです。

今日は先週のことを考えて、朝から一貫して0.5号の自立棒浮き(釣研ロングチヌ)を使い、50〜60m程仕掛けを流し続けました。ハリスは2ヒロ弱とってハリス部分には最上部に調整用のガン玉Bを打っています。つまりハリスは完全フカセに近い状態です。鈎は活性の低さを考慮して滅多に使わないチヌ0.5号を使いました。
50m以上流すと撒き餌がどの辺りまで効いているのか、なれないので不安になります。
気持ちとしては遠くに見える藻場の辺りで撒き餌が仕掛けに追いつくように撒き餌の打つポイントと、仕掛けの張り(止め)を演出します。が、ホントにそうなっているかどうかは怪しいものです。

全くアタリがないので、周辺の至る所に仕掛けを飛ばして攻めてみました。遠投し沖の駆け上がり付近を攻めます。撒き餌を遠投し続けるので結構腕が怠くなってきます。

でも駄目。

時計は正午を回ります。納竿予定の14時まであと1時間ちょっととなりました。
このときちょっと気分的に踏ん切りがつきました。
「どうせ釣れないんなら、自分のスタイルで残りの時間は攻めてやろう!」。
仕掛けを変えます。浮きはB負荷の小粒な円錐浮きを使い、負荷調整のガン玉Bを浮きのほぼ直下に付け、ハリスには鈎から一ヒロ上くらいに4号の仁丹シズを打ちます。仕掛けが馴染んで、シモリながら浮きが浮いていられる限界の浮力調整です。
仕掛けを軽くしたので遠投はやめます。
磯際から5mほどのところに仕掛けを投入。撒き餌を浮きより潮上にピンポイントに打って仕掛けを張りながら撒き餌と挿し餌を神経質なまでに同調させます。これだと遠くまで流しても無駄です。そんなに同調させた状態を続けることは私の腕では不可能だからです。
狙いは一点。潮下に見えるシモリと藻場の際です。

すぐにアタリ。これは20cmのアイナメ。

続いて、浮きがジワっと入ります。間髪入れずにアワセ。「グンッ!」一発でチヌと解る引き込み。
浮かせると30cmは軽く超えていそうな元気いっぱいのチヌです。
普段なら引き抜くのですが、やっと釣れた1枚です。丁寧に玉網で掬いました。
見るとなんとも厚みのある重量感のあるチヌです。34cmありました。

続く一投にもアタリがありましたが、これはタナゴ。
その後もう少し粘りたかったのですが、撒き餌もなくなりかけ、時間もなくなってきたので、諦めて納竿しました。

家に帰って、チヌを改めて見るとかなりお腹が大きい。丁寧にお腹を捌いて見ると、なんと抱卵しています。まだ完全に熟成はしていませんが、すでに小指より大きいくらいの状態になっています。

急な冷え込みで冬に逆戻りしたような感じですが、海はゆっくり春に向かって変化し始めているようです。
もう少しすれば場所によればのっこみが始まってくるでしょう。
今年こそ50cmオーバを!(私の今年の目標の一つ) でも、のっこみ期の乱獲は控えましょうね。

今日も海を見るだけで終わりそうで、ヒヤッとしましたが、なんとかなんとか...の一日でした。


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