地元ポイント開拓〜宮島編〜

本日の釣果

チヌ31cm×1,24cm×2
 + 12〜20cm小ベタ7枚(リリース済)

草フグ多し!!一投毎に鈎が無くなる感じ。

宮島まで2輪車片道360円(松大観光船)
コスト的にはgoodでした。


土日とも予定があり、今週の釣行は諦めていました。
ところが今日(日曜)の予定が午前中で片付いてしまったのです。
先週も釣行していませんから、私は既に我慢の限界状態に達しています。
「行くしかない!!釣れようが釣れまいが、何でもいいから竿を出すぞ!」と心を決めます。
かといって、昼から大島は遠すぎる。ここは一つ、前々から考えていた地元ポイント開拓の一環として、宮島の地磯を探検してみることに決めました。
愛車のポンコツ原付にクーラやバッカン等々載せて、竿を背中に担いでGO!です。

ところが、悲劇が待っていたのです。荷台に結びつけたまだ買って間もないがまかつのバッカンが荷台から落ちて、それでもゴム紐に引っ掛かって後タイヤでスリスリ...穴...涙涙涙...

一度家に帰って、前に使っていたバッカンを準備し、再出発です。

フェリーで一路宮島へ。片道360円で宮島入りです。

少し小さいですけど、朱の鳥居が右側に見えます。
宮島。宮島町なのですが、島の正式名称は厳島(いつくしま)です。有名な海の上の回廊や朱の大鳥居は厳島神社にあります。
フェリー乗り場から右へ行くと、お土産物屋やもみじ饅頭屋、そして旅館等が密集する厳島神社周辺、更に右へ行くと水族館。
左へ行くと、包が浦海水浴場、そこから山道を走ると鷹ノ巣浦、腰細浦という海岸があります。
腰細浦から少し行くと道路は行き止まりです。そこから先は陸路では弥山という山を越えて降りる登山道が所々にあるだけで、殆どが原生林に包まれています。
宮島で磯釣りというと、大抵渡船でこの原生林の下にある磯へ渡船で渡るのが一般的でしょう。
しかし、腰細浦辺りは投げでキス、カレイが狙えますし、鷹ノ巣から腰細浦に掛けての地磯ではチヌやメバルが狙えます。
しかししかし、投げ釣りは何度もやっているのですが、宮島の地磯でチヌをフカセで狙ったことは実は未だ無かったのです。

取りあえず、今日は鷹ノ巣周辺で竿を出すことに決めています。道路脇に原付を止めて歩いて鷹ノ巣へ出ます。(右写真)
ポイントをどこに定めるか。到着したのが干潮の潮止まりから満ちに入ったころだったので、どこまででも歩いて行けそうですが、帰りを考えると行動範囲が限られてきます。大部分が水没しそうなのです。
右手に巨大なカキ殻捨て場があります。こういう場所で竿を出すのは余り好きではないのですが、チヌ狙いではいいポイントであることに間違いはありません。夏場だというのに臭いもさほど無く、カキ殻捨て場周辺までなら水没する場所はなさそうです。10分ほど歩いてカキ殻捨て場を少し過ぎた辺りに釣り座を決めます。



釣り開始。始めての釣り場は緊張します。特に真夏の真っ昼間から竿を出すのですから、満ち上がりを釣れるとは言っても条件はいいとは言えません。
今日はもう一つテスト的に試したことがありました。撒き餌なのですが、ヌカと荒挽きサナギ、それに砂少々とオキアミ3kgという内容です。チヌパワー等の集魚剤は全く入れていません。ヌカの濁りと臭い、それにオキアミのアミノ酸成分があれば、実は集魚剤は無くてもいいのではないか?という気がしまして、今日はそれも試してみることにしたのです。
始めての釣り場に、集魚力を落とした撒き餌。さてさてどんなことになるか。

流れは緩やかに右から左へ。流れが緩いので浮き0号での完全フカセからスタートです。浮き下は2ヒロ半に設定し、そのうちハリスが2ヒロです。
この辺りはグレが殆どいませんから、予想としてはベラと草フグが餌取りになるはずです。
一投目。アタリ。やっぱりベラです。続いて草フグ。続いて...鈎がない...草フグですねぇ。
今日は終日このパターンが多かったです。

流れは落ち着きません。急に左から右へ流れ出してみたり、全く止まってみたり、当て潮になってみたりで仕掛けの設定に悩みます。

そんな感じで手返しを続けていると、アタリ!アワセるとチヌ独特の引きです。でも小さそう。20cm弱程度の小ベタでした。
この頃、草フグが餌をつつかなくなっていました。チヌの気配かも知れません。
浮き下をもう20cmほど深く設定します。
アタリ!アワセると竿先がグンッと引き込まれます。浮かせると、元気いっぱいで型の割にはよく引いた31cmのチヌでした。そのまま抜き上げます。

その後は時折当歳魚〜2年物くらいの小ベタが混じりながら、草フグに弄ばれます。一投毎に鈎が無くなったりします。鈎も今日はいつもの0.8号だけではなくて、1号〜2号までを使って草フグに鈎を取られるのと小ベタに飲み込まれるのを防ごうとしたのですが、やはり油断すると鈎が無くなります。
草フグは変化のある餌をつつきに来ますから、小鈎でゆっくり沈めた方がいい場合が多いのですが、今日はそんな対処法ではどうにもなりませんでした。

途中、張りながら流していると、竿先をひったくるようなアタリがでます。24cmのチヌでした。元気がいいですね。今日はこのサイズはキープします。晩ご飯のおかず用です。

17時納竿。結局、キープは31cmと24cmが2枚の3枚でした。リリースは7枚でしたが、当歳魚が3枚、2年物が2枚、20cmを少し越えたのが2枚の内訳です。


余談ですが...例によって、アワセた瞬間に道糸が何の抵抗もなく切れました。また草フグの仕業です。「浮き、浮き、う〜き〜...」悲しみにふけってしまいます。
そのとき偶然浮きは固定にしていました。切れた仕掛けのついた浮きが不自然に沈んだり浮いたりしています。恐らく魚が掛かっているのでしょう。「可哀想なことをしたなぁ...」などと思いつつ、仕掛けを作り直してしばらく釣っていると...ふと足下に目をやると、なんとさっき流れた浮きが足下近くに来ています。流れの方向からすると非常に不自然です。玉網で回収しようと掬ったら、玉網を通してグングンと魚の引きが感じられます。2度目のトライで浮きを手で掴むことに成功しました。魚の引きを感じつつラインをたぐり上げると、12cm程の小ベタが鈎掛かりしています。捨てる神(草フグ)あれば、拾う神(チヌ)ありというところでしょうか。小ベタは感謝しつつリリースしました。
しかし、磯際に向いて泳いできてくれて良かった...

宮島での夏場の日中のフカセはなんとか可能であることが解りました。ただやはり広島湾ですから、大島の海に比べると透明度が低いですね。
あと、撒き餌ですが、やはり思った通り今日の配合でも十分やれそうです。ただ勺離れ等に若干問題があります。今後の撒き餌をどうするか。撒き餌を打つときの感触だけ考えるといつもの集魚剤ベースの方が気持ちいいですから、まぁそのときの気分といったところでしょうか。

何にしても、今日は釣りに行けただけで幸せな一日でした。

戻る     (「釣果報告チヌ」へお戻りの方はここをクリック)