雨のち晴れ...のち嵐?

本日の釣果(1999.8.21)

チヌ44cm×1,35cm×2,24cm×2
 (20cm級小ベタ3枚:リリース済)

潮動かず。草フグ猛攻。仕掛け回収の
度、鈎をつけないといけないくらい。(

満の潮が僅かに動き始めて状況好転。
2時間ほどで小ベタ含め7枚。(

が、急に強風!仕掛け操作困難になり
その後は苦労の末35cm1枚だけ。(


若潮。干満の差:たった110cm。干潮潮止まり:午前10時半頃。(大畠基準)瀬戸内にお住まいの方ならお解りと思いますが、最悪の潮です。

こんな時に限って土曜釣行が可能になりました。状況が悪いときこそ自分の引き出しを増やすチャンス!と半ば無理矢理理屈をつけて釣行を決心しました。
午前中主体の釣行ですから、竿出しの間中潮が低いことになります。ただ、干満の差が小さいので干潮時でもそこそこの潮位は望めます。
潮が低いことを利用して、T地磯周辺のポイントをもう少し探ってみることにしました。
・・・・・・いけません。潮の悪いときにポイントを開拓しようなんて考えたら....

T地磯は大きな磯ですので、ポイントとなりそうな場所が沢山あります。これまでのっこみ期に1番と2番。その後4番を開拓してきました。
新ポイント開拓。まず、6番。潮は動いているようです。

今日は撒き餌も少しブレンドを変えてみようと思っていました。オキアミを6kgに倍増。集魚剤はつなぎ程度にチヌパワーV9使用。オキアミの個数を増やすことにより刺し餌をカモフラージュし、チヌの活性が高いときには誘いを掛けて刺し餌をアピールしようと考えたのです。自ら餌は2000円までと決めていますから、(オキアミ3kg700円×2)+(チヌパワーV9 350円)(結構安いでしょ。こんな店があるから助かります)で餌代はクリアです。

・・・・・・色々考えていたんですけど。
普通、仕掛けを巻き上げたら餌が無くなってて餌をつけて投入しますよね。
ところが、今日は仕掛けを巻き上げる度、鈎をつけて、餌をつけて投入。

草フグです。

しかも殆ど浮きに変化が無いまま鈎が取られるのです。完全フカセで張りを十分意識していても、逆に口錘をつけても、全く浮きに変化がでない。張りを持たせていると、時折鈎掛かりしてきます。
もう辛抱出来なくなって、予備に持ってきていた「こだわりのチヌ釣り2」いぐち氏のこだわりの集魚剤、ムギパワーを入れてチヌの活性を上げてやろう(チヌがいればの話ですが)と考えました。餌取りを余計に集めてしまう可能性もありますが、これだけ草フグがいるんだから今更ねぇ.....

何やっても状況変わらず。6番に早々に見切りをつけて次のポイントを探すことにしました。時計を見ると1時間半ほど経って8時前になっています。

荷物をまとめて移動。T地磯5番へ。6番より水深がありそうです。期待を持って釣り開始。しかししかしここは殆ど潮が動かない。ということで更に状況悪化。より一層草フグがアタリも出ずに鈎を取ります。

11時。もうボウズは覚悟しています。涙出そう。心は雨模様です。
我慢できなくなって、実績のあるT地磯4番へ移動することにしました。

未だ干潮潮止まりです。釣りを開始したらいきなりアタリ!やっと草フグがまともなアタリで釣れました。
普通喜ばないようなことで喜んでいる悲しい自分です。

相変わらずひたすら草フグ。鈎は既に一袋以上使っています。いつもはしつこいくらい顔を出すコッパグレさえ全く姿を見せません。ボラが表層を泳いでいるだけです。やはり潮か...


ところが!
満ち潮がゆっくり動き始めます。途端にアタリ!チヌです。まさか逢えるとは思っていなかったので、24cmのチヌに大喜び。
ここから状況が一気に晴れマーク。
草フグが明らかに活性を落としています。おそらくはチヌが寄ってきたためでしょう。
次はリリースサイズ。その次はまた24cmくらい。入れ食いというような好況にはなりませんが、ポツリポツリとチヌが掛かり始めました。

緩やかに右へ流れる浮きがジワッとシモル。さらに海中へ吸い込まれていく。アワセ!グンっと竿越しに感じる重量感。干出し岩をかわして浮かせたのは目寸35cm弱。玉網で取り込みます。
現金なもので、この頃になると朝方コントロールが悪かった撒き餌が狙ったところにスパッっと入り始めています。要は気の乗りの問題ですね。

更に、
浮きが入ります。アワセを入れると一瞬根掛かりのような衝撃。久々の良型のようです。とはいえ経験したことのない様な引きではありませんから、じっくり引きを楽しみながらやり取りします。おっと撒き餌を打つのを忘れないように。浮いてきた元気いっぱいのチヌは目寸で40cmは余裕で越えています。色がシロっぽくて、また少し青みがかっているとても綺麗なチヌです。磯際近くの干出し岩に突っ込まれかけましたが、玉網に納まりました。帰宅後件寸すると44cmでした。


更に小ベタを2枚追加した頃。
遠くで空がゴロゴロ言い出しました。沖合を見ると白波が立ち始めています。あれよこれよという間に油断すると岩から叩き落とされそうな突風が吹き始めました。
懸命に仕掛けを風に押されないように操作しますが、撒き餌の筋から無情に外れていきます。
また撒き餌も思ったところに入りません。当に嵐のよう。時折雨がパラついてきます。

0号の浮きに、7号のジンタンシズを2個。1つはハリス最上段。一つは鈎上30cm。更に浮き下を30cmほど深くして仕掛けを安定させることに専念します。浮きのトップは出来るだけ海面下沈め、風の影響を受けにくい底層付近で刺し餌を安定させるのです。
強風の中懸命の手返し。
これが実った!波間に浮きがスッっと入っていきます。アワセると硬い印象の手応え。その後グンッっと元気一杯に引き込みます。浮かせると目寸35cmくらいなのですが、水面近くでもひたすら暴れます。
強風を制して獲った一枚。型以上に価値があります。

撒き餌も減ってきたし、余り無理をしてもいけないので納竿とします。(納竿したと思ったら、風が止んでくるのは世の常で...)

今日はポイント開拓には大失敗でしたが、最後に何とかチヌに出逢えました。終わりよければ...ということで。

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余談...
今日、「広島湾のチヌ釣り」高橋さんが私の帰路近くにあるポイントで団子をやっているハズです。昼過ぎから竿を出すと言って居られたのでちょっと様子見に行くことにしました。

もし釣れていないようなら、一枚お裾分けを...と思ったのですが、これは余計なお世話でした。

やはり団子をやるとこの人は凄い。
話をしながら横で見ていたら、団子投入の度何かしらの魚が鈎に掛かってくる。大半はチヌです。空針で上がってくることがないのです。当に100発100中!
幾ら夏サイズのチヌとはいえ、流石!というところでしょう。

でも凄いのは本当はそこではないのです。団子の割れです。完璧にコントロールできています。
着底したかと思ったら、スッっと割れています。見事なものです。

30分ちょっと見てから帰りましたが、あの後も恐らく釣れ続いたハズ。良型も混ざったかな?

流石流石というお話でした。