ここはどこかの沖磯か?

本日の釣果(1999.10.10)

チヌ38cm,35cm,
 30〜33cm×4,26cm×2
リリースサイズ(20〜24cm)×5
(合計13枚、25cm以上=8枚)

新ポイント(T地磯ハナレの大岩)
釣果はともかく、とにかく釣り難い
ポイントだった。また風波強く、
一日中我慢の展開。
餌取りは少ないものの、相変わら
ず大型サヨリの大群に悩まされた。


買っちゃいました。ウェーダー。
地磯での釣りには、どうしても「干潮時しか入れない」とか「潮が干くまで帰れない」という制約がついて回ります。
もっと自由度を!ということで、前々からウェーダーを購入しようと思っていたのです。
行きつけの近所の釣具屋でバーゲン品3980円。隣にはダイワとかのブランド物が7〜8000円(安いやつ)で置いてあったのですが、ず〜っと履いている訳でもないので一番安い奴でヨシとしました。


T地磯ハナレの大岩(勝手に命名)。潮が大きい日の干潮潮止まりになってやっとブーツで渡ることができる場所です。このポイントにはウェーダーは必須と思っていましたから、早速ここを攻めて見ることにしました。

・・・・・前日、釣友のTさんがT地磯へ行こうとして諦めたとのこと。強風のためです。
多分今日も同じだろうなぁ...と予測していたら案の定。

日が昇るに連れ、どんどん風と波が強くなってきます。同時に、ハナレの大岩と陸との間はどんどん水深が深くなってきます。ウェーダーで余裕を扱いてハナレの大岩に渡ったものの、再び潮が干くまで帰れないと思うと、少し心細くきます。(T地磯4番も満ちると帰れなくなるから同じことなのですが。)

で、これだ。↓


これは満潮潮止まりから引きに入ったころ。もっと波がバシャ〜!!となったところを撮りたかったんですが、なかなかタイミングが合わなくて...
足場は完全に波で洗われていました。荷物は写真を撮っている部分がもう少し高いので、ここに置いていますが、それでも潮まみれ。

海上保安庁の巡視艇が近づいて来ます。「そこの岩場で釣りをしている人ぉ〜、大丈夫ですかぁ〜」
向こうはマイクです。こっち声が届くと思わなかったから両手で○を出して返事します。
「どうやって来たんですかぁ〜」...こりゃボディランゲージは無理だぞ...試しに大声を出してみます。
「歩いて来ましたぁ〜」。
「そうですかぁ。もう引きに入ったから大丈夫と思いますが、気を付けて下さぁい。」(なんだ聞こえてるじゃん)
「有り難うございまぁ〜す。」

こんなことが起こるほどの状態だったのです。まるでどこかの沖磯にでも居るような感覚になってきました。

ただ、ハナレの大岩は前々から狙っていたポイントだったので、いつも注意して観察していました。
その結果、決して水没はしないことを知っていましたから一見無謀なように見える場所に上がれたのです。(海上保安庁もそれを知っているから、声を掛けただけだったのでしょう。)
知らない場所でこんなことをすると、とんでもない目に逢いかねませんので注意したいものです。


さて、本題。釣りの方ですが、潮が左方向へ速く流れています。風も右から左へ。しかも強風。
ただでさえ仕掛けのコントロールがし難い状態です。くわえて、潮が若干当て潮気味。左手方向にはハナレの大岩から連続した干出し岩。
「(流すところがない...)」
大きな岩なのに、制約が大きくてまったく窮屈な釣りとなりました。

とにかく我慢の展開。可能性を一つずつ潰していきます。
干出し岩の沖手側。浮きが滲む。アワセ!
グ〜ンっと穂先を絞り込みます。よく引きます。干出し岩の向こう側で浮かせようとしたのですが、全くもって下手くそ。結局干出し岩に突っ込まれて、強引に浮かせる羽目になります。
チヌは30cmより一回り大きい程度なので、無事引き抜きましたが、ハリスは干出し岩に当たってザラザラになっています。

干出し岩の潮上側。浮きが根掛かり寸前の位置まで流れていったとき、ノタッっとしたアタリ。根掛かりか?と思いつつもアワセを入れると元気一杯30cmくらいのチヌです。

こんな感じで、強風と波にもまれながらポツリポツリとチヌを追加していきます。
餌取りは草フグ、小ベラ、サヨリくらいですが、サヨリ以外はさほど活性が高くないようです。

今日の最大寸は38cm。先週のS地磯での最大寸と同じです。
でも、今日のこいつはかなりのパワーでした。掛けてしばらくは40cm強を確信していたほどです。
竿が胴から曲がり、張りつめた道糸に強風が吹き付け「キーン」と音を立てます。が、糸を送るほどではありません。チヌの姿を確認。思ったよりずっと小さいので引き抜いてやろうかと思いましたが、全般に掛かりが浅いので玉網で取り込みました。(多分引き抜こうにも持ち上がらないとは思いますが。)

今日のチヌ。食い込みが浅い!唇の皮一枚に掛かったものが多く、抜き上げると岩場の上で鈎が外れることも数度ありました。

潮が引いて来ます。同時にチヌのアタリが遠くなってきて、サヨリだけがひたすら撒き餌に乱舞しています。

そんな中でのアタリ。アワセると重量感.....が、すぐに竿はテンションを失います。
鈎外れです。このバラシで、あとは全くチヌの気配が感じられなくなってきました。
結局この後、小チヌを一枚追加しただけで納竿としました。

終わってみるとリリースしたものを含めて13枚、内6枚が30cmオーバです。私的にはまぁそれなりに釣った方だと思いますが、余りの釣り難さのためか、そんなに釣った感じはしませんでした。
多分まとまってバタバタっと釣れることが無かったこともそう感じる原因かもしれません。

今日は30cmオーバのものだけ6枚ほどキープして後はリリースしました。
チヌは引きが強くなっているのと同時に、味も良くなってきています。
やはりチヌは秋の味覚の一つだなぁ...と感じる今日この頃です。

帰るころはすっかり凪状態。↓


同じ場所とは思えないでしょ?左の少し色の黒い岩が上の写真の釣り座の一部です。

今日はちょっと疲れたな.....

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