よく頑張った...

本日の釣果(1999.12.11)

チヌ25〜28cm3枚

定置網を目の前にして、
しかも早朝網上げがあった
後の釣果。
釣れただけでもマシ...
うんうん。
水温かなり低下。が、小ベラ
はまだいます。


高橋さんと周防大島への釣行です。
当初入ろうと思ったM地磯へは既に先客有り。別の場所を物色することとしました。

とはいえ、その時点で既に時間は6時頃。余り遠くへは行く気になれません。
久しぶりにT地磯1番へ行ってみることにしました。

まだ薄暗い海の上。駐車スペースからT地磯一番方向を見ると、丁度釣り座の前辺りにライトで水面を照らした船がいます。なにやら作業をしているようです。

丁度磯から帰ってきたナマコ取りのおじさんに尋ねてみると、定置網が入っていて、恐らく網上げをしているのだろう、とのこと。
魚の警戒心が上がっていることは容易に想像できます。
考えてみれば、確かに7月にT地磯1番へ行ったとき(「いつも海を見ていた」第42頁”こんな日もあるさ...フゥ”参照)、網か蛸壺か解らないものが釣り座の前に入っていて、気になって右往左往したのでした。

「覚悟を決めましょう。」お互いに言い聞かせて準備をし、T地磯1番へ歩きます。高橋さんは私とは2回りくらい歳が上なのですが、なかなかどうして、磯を歩くスピードはなかなかのものです。私も若さ??に任せて起伏の激しい岩場とゴロ石浜を歩きます。

さて、1番です。やはり釣り座の前20〜30m沖に磯と平行にずぅ〜っと網が入っています。

覚悟を決めたからにはやるしかありません。如何なる状況でも最善を尽くす。どんな状況であっても、与えられた状況の中で得られる最良の結果を得る。こんなテーマを胸に抱いて釣り開始です。
メインと思われる釣り座をこの場所始めての高橋さんに譲り、私は少し潮上の干出し岩の上に釣り座を構えます。
静かな時が流れます。タナゴ、小ベラ、草フグが鈎掛かりするだけ。高橋さんも苦戦しておられるようです。
思ったより潮が速く流れていて、撒き餌と刺し餌の一致点を探していると、どうも高橋さんの釣り座の前を越えてしまいます。干出しも少し不安になってきたので、釣り座を高橋さんの隣に移し、少し湾になったところの中を攻めます。
湾の中は殆ど潮が動いていません。ただ、高橋さんの流している流れとは反流した僅かな潮の動きがあります。上手くこの境目に仕掛けを入れれば釣れるのでは?と読んだのですが、上手くいきません。

そんな中、高橋さんがとうとう一枚目を掛けます。少し小振りとはいえ、こんな状況の中での一枚です。価値があります。
高橋さんに声を掛けていただいて、ローテーションで同じ流れを釣らせてもらうことにしました。

その一投目。いきなりアタリです。前回釣行の帰りに購入したシマノ コアフロート0号が緩やかに滲みます。アワセ!潮流の助けを借りて抵抗を試みますが、どうにも小型のようです。抜き上げるとキープかリリースか悩むサイズ。撒き餌杓のリリースマークに当ててみると、ギリギリ25cmです。
ホッとして、今日はスカリに魚を入れます。

なかなか後が続きません。

コアフロートですが、安い割にはなかなかしっかりした浮きです。ただ、自重が結構あり、このお陰で風の中でも仕掛けを投入するのは楽なのですが、仕掛けの質量を落として食い込みを良くしたい、という私の戦略(という程のものでもないですが)にマッチしなかったので、お馴染みのプロ山元浮きのBに交換します。これから季節風の強く吹く日もあると思いますので、そんなときは視認性もよいこのコアフロートは結構使えそうです。

極限まで残留浮力を殺し、心細げに浮かんでいる高橋さんの浮きが入ります。2枚目。
どうも今日はマズイ雰囲気です。特に勝ち負けにはこだわりませんが、ことフカセに関しては経験年数が遙かに長い私です。
しかし、流石にあれだけ団子で結果を出している人だけのことはあり、ウカウカしているとあっという間に追い越されそうです。

少し気合いを入れます。

少しして私にも2枚目。先のより少し大きいですが、それでも27cmといったところ。

20cmクラスのベラを2匹釣ってニンマリ。この時期ベラは美味しいんです。

浮き下を矢引ほどハワセるくらいに設定し、ハリス2ヒロにはオモリを付けず、道糸にBのガン玉を打って流します。仕掛けを底層で安定させ、かつなるべく抵抗を減らす狙いです。

浮きが滲みます。軽く誘いを入れると少しだけ速度を増して浮きが沈みます。
アワセ!
すぐにチヌと解る重量感。最初結構引くので30cmはあるか?と思ったのですが、やり取りしていると重量感が足りません。引き抜いたのは28cmのチヌでした。

今日はこれで打ち止めです。

やはり早朝の網上げが効いたようです。特に朝の内はチヌだけでなくえさ取りの活性も明らかに低かったように思います。このポイントは避けた方がいいかも知れません。
警戒心の強い良型は殆ど望めないでしょう。
また水温も明かに下がっています。釣り上げた魚に暖かさを感じません。いよいよ冬です。

何にしても、”狙った釣り場に入れなかった + 網上げで警戒心が上がった + 水温の低下”という悪条件の中、2人で5枚も?釣ったのだから、今日は我ながらよく頑張った、ということにしておきます。

さぁ〜て!お待ちかねの冬です。次回もがんばるぞぉ〜!


スカリについて

やっぱり磯でスカリは難しいですね。潮に洗われて魚が弱ってしまいます。
何かいい手は無いものでしょうか。
ストリンガーの信頼性アップを狙った工夫をした方がいいかな?

何か魚を弱らせずにキープしておく良い方法をご存じありませんでしょうか?


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