釣り納め

本日の釣果(1999.12.30)

チヌ39cm,27cm

釣り納め。
最後の最後に素晴らしい引き
を見せてくれました。

今年も一年。私を満たしてく
れて有り難う。


先日の団子を釣り納めにしようかとも思ったのですが、少し名残惜しい??感もあるし、大島にやっぱり行きたいなぁ、という気がしていました。

29日。団子をやりに行っている高橋さんに「釣れてますか?」というメールを入れていたところ、高橋さんから電話。「明日は行くのかい?行くんなら...」
どうやら団子が不完全燃焼だった様子。
結局、年の瀬も押し迫った12月30日ですが、周防大島へご一緒することとなりました。

私の希望で、取りあえず新ポイント開拓!
前から目を付けていたAH地磯へ。上手くすれば北西風から風裏になるポイントになります。
今日はまさに晴天ですから、風の心配はいらないでしょうが、今後のことを考えるとこういうポイントを確保しておきたいところです。

やたら青海苔やら岩海苔が多く滑りやすい磯を少し歩くと釣り座となると思われる場所に到着しました。予想よりかなり小さな磯場のようです。

釣り開始。私も高橋さんも干出しの上に釣り座を構えます。

磯ベラが竿を曲げる以外は静かなときが過ぎます。潮が全くと言っていいほど動きません。磯場のいい雰囲気からするとちょっと期待はずれです。
日が昇ってからは水面下に小型のサヨリが大漁に群れて、撒き餌に群がっています。

少しすると高橋さんが「あ〜あ!」と落胆の声を発します。なんでも良型グレと思われる魚を掛けて、ハリス切れで逃したとのこと。この時期、グレはかなり減ってきていますが、釣れれば味の方はなかなかです。
しばらくして、また「あ〜!」...またやっちゃったそうです。瀬ズレかフグにでもハリスを囓られていたのでしょうか。

私の方ですが、高橋さんのハリス切れと同じ頃、ジワッと沈んだ浮きにアワセを入れると強烈な引き。重量感は無いものの相当な勢いで突っ込みます。
竿を立ててしのいでいたのですが、ちょっと角度が悪くなったので、レバーブレーキを緩めて糸を少し出して立て直そうと思ったら....「あれ?」
糸が出ません。リールがロックされた状態になっていました。その瞬間!竿がテンションを失います。
仕掛けを回収すると、針先には鱗。グレの物のようですが結構大きいので30cmクラスだと思われます。
結局スレでグレがかかっていたんですね。まぁスレじゃ仕方有りません。あの時リールが逆転してれば上がってきたかも知れませんが、そりゃ釣ったんじゃなくて偶然掛かっただけですものね。

潮が高くなってきて、帰りのルートの水没が心配になってきました。これ以上粘っても釣果は望めそうにないので、もうお昼前ですが場所移動することしました。
釣り納めと言うこともあり、一枚くらいはチヌの顔が見たい。そんな気持ちもありお馴染みM地磯へ向かいました。

到着するといつもの釣り座の上には家族連れがいます。投げ釣りしたり、フカセのようなこと?をしたりして楽しんでいます。

仕方ないので少し回り込んだところから竿を出します。

3時間ほどしか時間がありません。準備をして、手返しを続けます。潮は右から左へ速く動いています。浮きBに、道糸にジンタン2号、ハリスに7号を2段打ちして流します。
メバルやアイナメの小型が時折竿を曲げる他は静かな時間が流れます。
この時期太陽光線が低く差し込むので浮きが見え辛い。

潮が緩んできました。チャンスです。

高橋さんが遠目に見て25〜28cmの間くらいのチヌを一枚上げます。

少しして私にも同型が一枚掛かります。このチヌ。口のところが奇形しています。前にもこんなチヌを釣ったことがあるんですが、なにが原因なのでしょう。この辺りの水質は決して悪くありません。先天的な奇形なのでしょうか。

潮の緩みに合わせて仕掛けを変えます。浮きを00号のSサイズ。ハリスはVハードの1.25号からシーガーエースの1.2号に交換します。
Vハードはその強度は特筆すべきものがありますが、ちょっと硬い。この喰い渋る時期には0.8号〜1号くらいに号柄を落としてやらないと食い込みが悪くなりそうです。
シーガーエースはVハードに比べるとかなり柔らかいので、食い込みの点では有利でしょう。
持ち合わせの仕掛けの中では最も繊細な状態です。
遠投し辛いですが、今の状態ではこれが最良と判断しました。

少しして、30m程流した浮きが滲みます。アワセを入れるとすぐに久々の良型と思われる重量感と素晴らしい引きです。
なかなか浮いてきません。右に左に走りながら突っ込みます。これが磯チヌの醍醐味ですね。
磯際に浮いてきたのは引きの強さから考えるとちょっと小振りですが目寸40cm足らずでしょうか。
黒々とした素晴らしい魚体のチヌです。

今日はこれ一枚で十分。最後に楽しませてもらいました。

....と、いいながら、高橋さんが竿を納めてもまだ仕掛けを流してたりして...

結局その後はノーヒット。でも、最後の一枚のお陰で、気持ちのいい納竿となりました。


この一年。楽しませてくれて有り難う。そんな感じで海を見つめます。来年のロマンに思いを馳せて...今年の釣りを締めくくりました。
AH磯。夜明け。


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