何にしてもスレスレだなぁ

本日の釣果(2000.11.26)

チヌ 39,31,26cm
 計3枚

夜の部
太刀魚・・・1本


女房方の親兄弟集まっての太刀魚釣りバトル。大会形式で賞金付き。
こんな提案....まぁ挑まれたらやるしかないですね。

今日は4家族対抗の太刀魚釣りバトルが企画されていました。

しかし、夕刻の数時間だけの釣り.....それだけで納得できる性格でないのは今更言うまでも無いと思いますが.....どのみち、岩国で開催する太刀魚バトル。であれば、大島に行って、帰りに合流すればいいか!
そんな訳で、無理やり女房に納得してもらい、女房子供は親父さんに岩国へ釣れていってもらうことにしました。

15時に岩国集合なので、大島からの所要時間を考えると14時に出発すると少し遅いくらいです。磯歩き時間を多くとる余裕はありません。とはいえ、最近カレイ釣りシーズンに入ったためか、釣り座という釣り座が殆ど暗いうちから場所取りされています。案外カレイポイントとチヌポイントは被さっているところが多いのです。

ということで、少し歩くポイントに決定。投げ釣り師は来ないだろう....と踏んでいたのに....
行ってみると、駐車スペースに車。(ま、一台くらい...)
まだ暗いので車の中でボーっとしていると、また車。

これは様子が違う!慌てて準備します。

重たい撒き餌を持って磯を歩く私が言うようなことではないですが、投げ釣りのタックルはかなり重いのに、それを持って磯場を10〜15分歩く人が5名ほど。釣れているから来ているのでしょうが、皆さんホントに好きですねぇ〜。
幸い、今日入ろうと思った釣り座は空いていました。


釣り開始。

・・・・・・・・・・・

全くチヌが釣れそうにない気がすることって、誰しもあるのではないでしょうか?

気配がない。一般的には刺し餌が残り始める、とか、そういう目に見えることもあるのですが、それも含め、とにかくチヌが居そうな気がしない。私にとってはそこそこの実績場。チヌが居ないはずはない!と心に言い聞かせるのですが、どうにも困った。

餌取りは例によって草フグ。潮は動いている。ボラも出ている。なのに何故?

時計と睨めっこしながら、残り時間を気に掛けます。

時計は11時を回っています。潮は潮止まりを過ぎて本命潮の左方向への流れに変わっています。

取りあえずボウズは回避しています。なんの気配もない中でポツッっと食ってきた25cmちょっとのチヌ。
気配が無い、なんていいながら、居ないことはないということなのですが、それにしてもやっぱりチヌが居そうな気がしない。刺し餌なんて一度も残って上がってこない。


例によって手を換え品を換え。(「こりゃ、今日はダメかな...)」

・・・・・・
時計が正午を回った。
13時納竿と決めている。
・・・・・・

そんなとき、左へ動いていた潮が少し緩みました。「ん?」なんだか釣れそうな気が...

途端、浮きが滲みます。そして視界から消えます。アワセ!大きくはないがチヌのようです。
取り込んだのは30cmを少し上回るチヌでした。

何となく釣れそうな気が...と、現実にチヌが釣れたタイミングとが、余りに一致しています。磯の上で、一人でニヤついてしまいました。

手返しを。

時間がありません。せめてもう一枚。

潮下で浮きが不自然な動きをします。竿先で誘いを掛けます。すると浮きがジワッっと水中へ。頃合いを見計らってアワセ!グンっと竿先を絞り込んだのは、元気一杯の39cmでした。

これを釣り上げた頃。既に13時を回っています。往生際悪く粘ってしまったために、時間がかなり厳しくなってきました。大急ぎで道具を洗います。

いつもよりかなり足早に磯を歩いて車へ。

間髪入れずに岩国へ!


第2ラウンド。既に私以外は皆集まっていました。

バトルスタート。まだ明るいですが、夕刻まだ明るいうちから太刀魚は喰ってくることがあるので、取りあえずそういう心づもりで仕掛けだけは海に入れておきます。

太刀魚用に安物の竿は持っていっていたのですが、帰ってから洗うのが面倒なので、先ほどまでチヌを狙っていたタックルをそのまま使います。恐らく岩国でがま磯で太刀魚を狙っていたのは私ぐらいでしょうね(苦笑)。

こういう日は、何をやってもこういうものです。

全く当たらない。

仕掛けは浮き釣りですが、竿はずっと手に持っています。誘いを掛けながら、また頻繁に棚調整をしながら、真面目に狙っているのに当たらない。周りの誰にも当たらない。

この日最初のアタリは私の左隣のおじさん。義兄の知り合いで、特別参加されているのですが、これは鈎掛かりに至りませんでした。

少しして、既に日が暮れて、電気浮きの赤い光が、工場の照明の光が波間に漂っている...そんなところで浮きのトップが押さえ込まれます。

(来た!)

太刀魚の浮き釣り。太刀魚というのは、決してデリケートな逆なではありません。アワセなどは深く考えずにとにかく最初は不要な抵抗を掛けずに喰い込むまで待つ、これに限ります。
途中で餌を離してしまうことだけを危惧しながら、浮きが走り始めるまで待ちます。

数回浮き沈みを繰り返した後、浮きが更に沈み始めました。竿先に聞いてみると、重量感が太刀魚のフッキングを伝えてくれます。

アワセ!何せ磯竿1号。綺麗に竿が曲がります。太刀魚も最初の突っ込みはなかなか面白い引きをしてくれますね。磯竿1号、道糸2号の道具立てですが、全く問題なし。最後はそのまま引き抜きました。娘の手前、ホッっとします。

結局その後、誰にもアタリ無く、この太刀魚が唯一の釣果となりました。賞金有り難う。
しかし、なんとも危ない勝負でした。もう少し釣れると思ったのですが、今日は太刀魚の回遊数が少なかったのでしょうか。

というわけで、チヌ釣りではタイムアップギリギリ、太刀魚ではたった一本。スレスレながらも、なんとか楽しめた一日でした。


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