有り難うございました

本日の釣果(2000.12.30)

チヌ 46,38×2,33cm
        計4枚

今年も有り難う。


年が変わる、といっても何が変わるわけでもないのですが、年の変わりで気分を一新できるという日本人の得意技はそれはそれで素晴らしいものなのでしょうね。

私のこの1年。色々ありましたが、終わりよければ全てヨシ、です。
こうして過ごしてきて...今年も結局チヌ釣りだけで49回出掛けました。これだけ釣りに行くことを許してくれた家族にも感謝。
こうしてホームページを続けていける。ここを訪れて読んで下さっている皆さん。本当に有り難うございます。
そして、BBS等を通じて出逢った仲間。こんな素晴らしい仲間とのつながりが出来たこと、幸せな一年だったと思います。

そんな仲間の一人、KABEさんの帰省を利用して、一緒に周防大島へ釣行することとなりました。

KABEさんとは大阪で一度お話はしていますので、「どんな人だろう???」などと気にする必要はありません。
知性、人間性も兼ね備えたとても素晴らしい人です。


大島への道すがら、KABEさんを迎えに行きます。早速荷物を車に積み込み、大島へ出発。

今日のポイントは、磯歩き20分コース。磯歩きに慣れてない人には少々しんどいかなぁ...などと思いながらも、やはり今日の潮で一番楽しめそうなポイントへお連れすることにしました。

磯歩き。ガッシリした体格のKABEさん。予想通り体力は充分そうです。磯を歩くとついつい早足になってしまう私ですが、しっかりついてこられます。

準備して、早速竿出し。干出し岩の上から竿を振ります。干潮の潮止まりから上げに入るころだったのですが、ベラ,タナゴ,草フグといったお馴染みの餌取りが一通り顔を出してくれただけでした。

干出しが波に洗われ始めたので、釣り座を動きます。

上げ潮は右に流れるはず....が、どうにもここのところ潮が動きません。緩やかに右へ行ったり、沖の流れに引かれて反流したりする程度で、本来の流れがでないのです。

私のパイロット的な仕掛けとなっている浮きG2+ジンタンG5,G7の2段打ち(ハリスに。錘の位置は潮に合わせて移動。)で様子を見ていたのですが、上手くアタリがでません。
浮きを0号に交換します。ハリス中段にジンタンG7をうちます。

潮が緩やかに左へ。磯から延びる沈み瀬に向かって仕掛けが流されます。この潮の動きだと沈み瀬の裏側を流すか、沈み瀬の潮上側を狙うという2つのパターンが考えられます。沈み瀬は足下より少し潮上側にありますから、ここの潮上側を狙うのは少し難しい。
幸い風と手前の浅いところの潮の流れが逆方向だったため、これを利用して道糸を足下の流れに任せて潮上に吹かせ、張りながら15〜20m沖で潮上に仕掛けを投入して流します。潮が緩いので適度に道糸を手前の潮の流れから抜いて、浮きが引きずられないよう調整します。

沈み瀬の際で、浮きがモゾモゾっとシモリます。ハリスが沈み瀬に掛かった可能性もありますが、少し様子を見るとどうも魚信のようです。アワセを入れるとガンッっという衝撃が竿を襲います。

瀬にラインを当てないように、少し移動してやり取り。未だ秋チヌの気持ちいい引きが竿を曲げます。
瀬の潮上で浮かせたのは35オーバのチヌです。納竿の今日、釣れてくれたことに感謝。瀬の上を引きずって玉網に納めました。

少しして、KABEさんにも待望の1枚。やりました。流石です。


アタリが連発するか?と思ったのですが、続くアタリが出ません。
浮きに魚の気配は感じるのですが、浮きが引き込まれるに至らないのです。

浮きを見ていると、波に煽られて浮きがふらついています。

チヌに違和感を与えている可能性を考えて、浮きをB負荷に交換します。道糸にジンタンシズG2を、ハリスの上段にG5をうちます。道糸のG2で浮きのふらつきを押さえる狙いです。

その数投目、浮きが綺麗に消し込みます。先と同寸のチヌです。同じように沈み瀬を越して取り込みます。

また続かない。

浮きをG2に戻します。今日は潮が緩いので撒き餌はあまりまとめずにバラケ気味に打っています。右へ緩やかに動く潮に仕掛けを乗せて、ジワッと張りながら撒き餌に合わせます。

そんな作業を繰り返していたとき、浮きがジワッっと滲み、水面下でユラユラと揺れています。極、軽く誘うと浮きが少しだけ入ります。アワセ!
先の2枚より明らかに重量感のある引きです。沈み瀬が気になりますが、なかなか浮いてきません。思い切って沈み瀬の側に竿を寝かしてチヌを反対側に走らせます。足場を移してやり取り。私としては良型の45cmクラスのチヌが水面下で反転します。沈み瀬を越して寄せて玉入れ。顔の大きい年季を感じるチヌです。

更にその後、33cmを追加したところで沈み瀬の根元が頭を出し始めました。下に降りて釣ればまだ釣れそうな気もしたのですが、ここで一息入れることにしました。

KABEさんの釣りを見ながら話をしたり、磯の横の砂浜でカレイを釣っている人に話を聞いたりして、私としては珍しく海で竿を握らずに小一時間ほど過ごしました。
曇り気味ですが、やはり海は気持ちいい。釣りの最中に、竿と浮き以外から海を感じることが出来るようになってきたのは、少しばかり心に余裕が出来てきたということでしょうか?

朝、足場にしていた干出し岩になんとか降りれそうな感じになってきたので、改めて竿を振ります。

この釣り場の引き潮にしては随分おとなしい潮なので、この潮をKABEさんに釣ってもらいたかった私としては少々残念。

様子見に竿を振りますが、思うようなアタリは出ません。

KABEさんが降りてこられたので釣り座を譲ります。一歩前の干出しを進めたのですが、波を被らせる結果になってしまいました。(すいませんでした)

少し待って、左横の干出し岩に上がれそうな感じになってきたので、足下に波を被りながら竿を振ります。
時折くる大きめの波がバッカンの中に水を入れていきます。
今日は更に釣果の追加を求めていません。潮も当て潮になっています。水浸しになった撒き餌を打ちながら、今一度竿を振り続けることができることに感謝します。

あとはKABEさんがもう一枚.....と、思って振り向いたらKABEさんが竿を大きく曲げています。潮に逆らってチヌを寄せ玉入れ。

納竿。

いい海と、いいチヌと、そしていい仲間。有り難うございました。

日が落ちかけた磯を足早に帰ります。
帰りの道中、楽しい話を色々聞かせて戴きました。こういう時間も素晴らしいものです。


さて、来世紀。少なくとも、ずっと竿を振り続けることができる程度の幸せが、皆様に、そして私に....そしてず〜っと、続きますように。


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