今日はカモメを見てた

本日の釣果(2001.1.28)

チヌ 35cm 1枚

カレイ 22cm 1枚
(カレイを裏返すのを忘れ
ました)


昨夜23時過ぎ。
「友波さん、行くの?」・・・・・「OK、じゃ、6時15分にK釣り具で!」・・・・

ひっそりと夜な夜な妙な盛り上がりをしている”海波チャット”で友波さんとの釣行決定。


実は、今日は筏への掛かり釣りでカレイを釣りに行こうか、と考えていたのですが、諸般の事情あってこれは中止。時間が空いたので、当然いつものように周防大島へ行こうと思っていたのですが、メール着信確認の際、何の気無しにチャットを覗くと....そこにいた友波さんと釣行することになった訳です。


さて、今日のポイントは、実に久しぶりのポイントです。以前、頻繁に通っていたのですが、ワンパターンに釣れてしまうため気持ちが冷めてしまったのと、その他にも環境的な変化もあって、足が遠のいていました。

今日は予報では西風が出そうなので、西風を避けれる、ということと、冬場でもチヌの顔を見れる確率が高いこと...あとは、懐かしさも手伝ってのポイント決定です。


明るくなるのを待って釣り座に向かいます。干潮潮止まりから潮が満ち始めたくらいの時間ですが、浅いこのポイントです...(こんなところで冬場に釣れるの???)...自分で釣った実績がありながらそう思えるほど、足下はただの砂地、藻が点在している程度。実際には沖合の深みから寄せて釣るのがここのセオリーですから、足下の状況はあまり関係ないのではありますが...

竿だし。タナゴ、クジメといった冬場の餌取り、外道達が顔を見せてくれます。

当然、チヌを狙っているのですが、このポイントにはもう一つお楽しみがあります。底に餌を這わせると、フカセでカレイが釣れるのです。団子釣りの経験のある方なら感覚的にも理解されておられると思いますが、カレイも他の魚に劣らず、オキアミは好きなようです。このポイントはカレイの濃いところなのです。

水深が浅く、まだ流れも緩やかだったため、開始からしばらくは浮き0号にハリスにジンタンG7の仕掛けで流し続けます。

浮きがゆっくりと潜行し始め、一旦止まってから、更にゆっくりと潜行し始めました。アワセ!思った通りの平たい魚体が上がってきます。カレイ登場。サイズは22cmと小型でしたが、密かに狙った外道ですから、これは嬉しいところです。

徐々に、このポイント特有の速い流れが出始めました。
浮きは2Bに交換します。錘は道糸にB、ハリスにG5,G5の2段打ち。潮の速さに合わせて、ハリスのジンタンの位置と浮き下を変更していきます。

気の知れた仲間と竿を出すのは楽しいもの。友波さんと話をしながらやっているので、釣れないながらも気持ちが重くなることはありません。

何となく気配を感じ始めた頃、友波さんのチヌ競技SPがシュパッっと音をたてます。振り向くと友波さんは少し真剣な顔。竿は大きく弧を描いています。「いい型?」と聞くと、「なかなか底を離れん」。
丁寧に取り込まれたのは40cmオーバーの綺麗なチヌでした。

昼前に納竿しなければならない友波さんは満面の笑み。


・・・・・・このパターンは....

最近、こういうパターンが多いような気がします。ひょっとして友波さんが帰った後に私に一枚釣れるんじゃ無かろうか?????

しばらく静かなときが過ぎ、友波さんが先に竿を畳まれます。釣り座から友波さんを見送った後...それから5分ほどたった頃だったでしょうか。20mほど潮下で浮きが滲み、そして消えます。アワセ!潮の流れを借りて竿を絞り込みます。が、さほど大きくは無さそうです。
浮いてきたのは35cmのチヌでした。思った通りのパターンです。

もう一枚、と思って浮きを変え、浮きの投入距離を変え...が、反応はでませんでした。


しかし、反応は別のところに。朝からカモメがオキアミをついばんでいたのですが、友波さんが帰って1時間ほどしたころから、カモメの数が倍増してきました。50羽以上は近くにいます。
私が撒き餌を打つと、その周辺に飛んできてオキアミをついばんでいます。50羽以上居ても、近づいてくるのはそのうち10〜15羽くらいです。

接近してくるグループはどうやら完全にオキアミに酔ってしまったようで、終盤、あまったオキアミを大目に撒いていると、私から3m程の距離まで飛んできてオキアミをひたすら拾っています。



ついつい調子に乗って、足下へ撒き餌を入れていると、餌付け状態になってきました。

ふと、冷静になって考えると、これは良くないのではなかろうか...という気がしてきて、竿を畳むことにしました。

これだけ近くでカモメの食餌シーンを観察したこともなかったので、実に興味深い時間でした。カモメの表情は、なかなか可愛いものです。ふと、先日BBSで話題に上がっていたヒッチコックの「鳥」を思い出して、「まさかこいつら餌欲しさに襲ってこないだろうなぁ」などと訳の分からないことを考えてみたり...


と、言うわけで、かもめの印象が余りに強くて、今日はカモメを見ていた。そんな感じの一日でした。


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