連休の話

娘の釣果(2001.5.3)
レインボートラウト×10匹


・・・・釣り堀ですけど...
本日の釣果(2001.5.4)

チヌ34,29cm 2枚
広島湾阿多田島0番

続く 2001.5.5
この時期にボ・・


ゴールデンウィークも後半に入り、まだまだやり残したことが山積み...

愛犬の大地くん(ゴールデンレトリバー)を洗ってやろうと思っていたのにできてないですし、家の床にワックスを掛けようと思っていたのもできていない。何より釣りに行き足りない。

5月2日に釣行しようと思っていたのですが、流石に私でも出掛けようと思えないほどの大雨。では...と5月3日に馴染みの平田釣具(大野町)に渡船の予約を入れると、何でも娘の友達の家族と釣り堀に行く約束をしているらしく...渡船の予約は翌4日に変更してもらって、結局釣り堀へ行くこととなりました。

久しぶりの釣り堀です。もう何年前に出掛けたか覚えていないくらい。そもそもチヌ師が釣り堀での釣りを釣りと思うわけもなく、これは100%娘へのサービスです。アマゴの塩焼きでも食べれるからいいか...と思っていたら、どうにもレインボートラウト・・・そう虹鱒の釣り堀だったようです。

レインボーを食べたことがないので(渓に普通に居るものでないので)、アマゴを食い損ねて残念なような、またレインボーの味に興味があって楽しみなような、そんな感じです。

粗末な竹を切り出しただけのような竿に先の丸まった大きめのマス針。貸し竿100円。家から渓流竿を持ってきていたのでそれを使おうかと思ったのですが、まぁ郷に入っては...ということにして竿を借り受けます。

娘に竿を渡し、錬り餌を針につけてやります。娘が投入すると、まるでアミエビの撒き餌に群がる小アジの如くレインボーが群がってきます。向こうアワセで釣れるは釣れるは。娘は夢中になっていますが、釣ったら釣った分だけお金を払わなければならない両親はビクビク。

10匹釣ったところで幸い錬り餌も尽きてきたので、娘を諭して止めさせます。

さて、お楽しみのお食事タイム。その場で釣った魚を料理してくれます。刺身、塩焼き、唐揚げというメニューに料理代が設定されていて、好みの料理に釣った魚を調理してもらいます。

さて唐揚げから。身は柔らかい。養殖物だから、なのかも知れませんが、渓のアマゴより少し柔らかい感じです。ただ頭まで綺麗に揚がっているため、残すところ無くカリカリと戴けました。それなりに美味しかったです。

次は塩焼き。こちらはアマゴより少し臭いを感じました。ただこれも養殖物だからなのかも知れません。身も柔らかいため、アマゴの方が美味しい、というのが素直なところです。

最後はお刺身。マスの刺身ということで寄生虫なども少々心配ではありましたが、とりあえず変なものを喰わすことは無いだろう、と思い、食べてみることにしました。
なかなか美味しい。少々川魚独特の臭いのようなものを感じましたが、気になるほどではありませんでした。

偶にはこういう素直な?家族サービスもいいものかも知れませんが、これは自然とのつき合いとは言い難いような気もしました。釣れなくても本当の自然の魚に向き合うことで、子供達は学ぶこともあると思います。釣った魚を生きたまま店の窓口に渡してお金を払うと料理されて出てくる。楽ではありますが、生命を絶つ、という釣りの基本的で最も大切なことを学ぶ機会を逸しているような...また、出したゴミを持ち帰るということを教えるチャンスもないですし。
少なくとも子供達が釣り堀の感覚をそのまま海や川に持ち込むことが無いように、親は注意しないといけません。


私の住んでいる広島県佐伯郡大野町。ここは大野瀬戸を挟んで宮島の対岸に位置する町です。
この大野町で渡船店を営む平田釣具さん。いつもお世話になっているます。店主の人柄に惹かれて、何を買うわけでもなく、また地磯をメインフィールドにする私は渡船を利用することも少なく、決して設けになる客にはなれないのですが、ついつい通ってしまいます。

久しぶりに広島湾に出てみようと思い、利用させていただくこととしました。

当日は岩国市沖の甲島へ渡船を出すようでしたが、私は甲島への道すがら、宮島周辺に降ろして貰うこととします。

甲島まで船を出すため、出船は早い。3時半出船ですので、3時には店へ渡船名簿へ記名に行かなければなりません。

記名を済ませ、オキアミを受け取って渡船基地の上の浜港へ。私以外は何処かのクラブの人達のようです。こうなると単独行動の私は肩身が狭い...

さて、宮島の西に浮かぶ可部島へ...と思っていたのですが、既に先行渡礁者が居ました。
やむを得ず、阿多田島0番へ上がることとしました。

渡礁したのは未だ4時前。1時間くらいしないと明るくなりません。立った一人で真っ暗な磯の上に居るのは寂しいものですが、前日の釣り堀での疲れ(そのあと公園で遊びました)と朝の早さのお陰で兎に角眠い。磯の上でうつらうつらと。そのうち私の目の届く範囲に他の渡船で人が渡ってきました。夜が白々と明けはじめています。

重い腰を上げて撒き餌を作ります。まだ眠い。

初めての磯なので状況が全く解りません。取りあえず、浮き下を3ヒロにして、いつものG2の浮きを使って釣り始めます。

まずは子メバル。これは何処も一緒です。

しかし日が昇ってくると、餌取りがベラとフグばかりになってきました。驚くのはベラ。磯ベラではなく、キュウセンです。広島ではギザミと呼ばれるものです。これは夏の魚。大島でも顔を見せ始めてはいましたが、これほどギザミが、しかも小型のギザミが大量に釣れる状況には至っていませんでした。広島湾の方が水温が高いのでしょうか?

それとフグが大きい。25cmクラスが混ざります。大きなものは草フグではないようですが、何という種類のフグなのかは不勉強で解りません。ともかく重い。

しかしチヌの反応がありません。潮が緩いため、浮きも0号に変更したりしてみますが、反応無しです。

ノッコミ期のチヌは午後に入ってから釣れることも多いのですが、渡船での釣りは迎えの時間を気にしなくてはいけません。迎えは14時過ぎ。既に残り時間4時間となっています。

僅かばかりに右方向へ流れていた潮が更に緩み、左方向への流れに変わります。チャンス?

案の定アタリが出ます。元気に竿先を絞り込むのは重量感の無い引き。10〜20m沖の駆け上がり付近に群集する藻に突っ込まれながら取り込んだのは34cm。

続くアタリに期待しますが、それっきりでした。

更に1時間ほどして、29cmを1枚。これは引き抜きます。


昼前。潮が止まり掛けています。
そんな時に「広島湾のチヌ釣り」高橋さんから電話。翌5日の釣行をどうするのか?というものでした。
電話で話をしながら浮きを目で追っていると、浮きがジワッっとシモリ、更に潜行し始めます。
何の気為しに電話で話をしながらアワセ!片手で大きく竿を煽ったアワセ、その竿を持つ手がガツンという衝撃で止まり、ロッドエンドが腕の内側からずれてしまいます。

「何か来た!あとで電話します」

慌てて携帯電話をポケットにしまい、改めて両手でやり取り開始。
容赦なく竿先が絞り込まれて駆け上がりに突っ込まれてしまいました。何とも不注意な話です。

竿を通して魚の引きを感じます。が、どんな方向から煽っても全く寄ってきません。藻の根にラインが絡まったか、或いは岩に掛かったか。

結局ハリスの真ん中がプツリ。どうやら岩に掛かっていたようです。

結局これが最後のチヌアタリでした。


甲島へ行ったクラブの方々は、40cmクラスを含んで多い人は4〜5枚揚げておられたようです。


翌5日。眠い目をこすりながら高橋さんの車の助手席です。
前日の2時半起き。今朝は5時出発と少し遅めにしたのですが、かなり寝不足。

早朝満潮の地磯には最悪の潮周りなので、ポイントを考えないといけませんが、眠くてまともに考えられません。

取りあえず南回りに車を走らせて貰います。


ふと、ある磯が目に止まります。ここは未だ入ったことがありませんが、見た感じよさそうです。

実際に車を止めて、磯まで歩いていって見ると、前日の阿多田島より雰囲気がいいくらいの磯です。
実績が無い、また休日なのに人が入っていないという事実。少々不安を感じながらも、あまりのロケーションに「ここで釣れなければ腕が悪いということですよ」と高橋さんに大口を叩きます。

アジ。

その一言で終わってしまう状況でした。25cmくらいの良型も混ざりながら、どうやってもアジです。

沖に撒き餌を入れて、手前に撒き餌を入れずに流してもアジ。0号でもアジ。2B錘で底に這わせてもアジ。疲れ、眠気もあって完全に戦意喪失状態。
そこへ「チヌに憧れて」の友波さんから電話。状況を話してから、
「どうしたらいいと思う?」と聞くと、
「場所変わるしかないんじゃない?」という返事。

行く宛もないのですが、場所を変更することにしました。

O港の護岸。殆どチヌの気配を感じぬまま時間だけが過ぎます。

0号のスルスルで底まで仕掛けを落とし、僅かな浮きの変化を頼りに、誘いに誘っても掛かるのはカナコギ。あとは子メバル。

結局、ボ・・でした。何だか壁に当たってしまっているような予感が...


そんな不完全燃焼な気分のまま、ゴールデンウィークが終わろうとしています。
どうも思うような釣りができません。間が悪い...そんな感じです。

さて、如何にしてこの状況から脱却したものか.....


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