取りあえず試しに...


5月20日に書いた「いつも海を見ていた」につながる話なのですが...

釣りと釣り以外のものを両立させ、それでいて自分の技術も向上させるにはどうしたらいいだろう?と少し考えました。

その一つの結論を試してみることにしました。これで思うようにいかなければまた考えればいい、ということで。結論なんて一つじゃないですからね。

今回考えた結論というのは、やはり釣りに掛ける絶対時間は減そうというもので、これまでほぼ毎週、月に4〜5回は丸一日潰すような形で釣りに行っていました。

これだと、家庭を犠牲にしている、といわれても仕方ないでしょう。私は普通のサラリーマンですから、時間はそんなに自由が効きませんので。


そこで考えたのは、この4回のうちの2回は、休日の早朝から9時か10時くらいまでの短時間集中トレーニングに当てよう、というものでした。

我が家の場合、休日に特に外出の予定がなければ、それくらいの時間まではその後の家族での行動に影響はでないはずです。

短い時間を有効に使うためには、大島まで足を延ばすのは得策ではなく、無論渡船を使うわけにもいきません。

トレーニングと割り切るなら、釣果は別に無くてもいいわけですから、家から自転車で5分の護岸で充分。さらにこれなら我が家の大地くん(犬)の散歩も一緒にできてしまうのではなかろうか?当に一石二鳥....


という訳で、ママチャリの後ろにバッカンを配置。前籠には最低限の道具をしまったバッグを。背中にロッドケースを背負い、ハンドルに散歩ヒモを付けていざ出陣。

大地くんは嬉しそうに小走りに進んでいます。

さて、あっという間に護岸に到着。竿を出そうと思っていた角には既に投げ釣り客が入っておられます。こんな場所にも朝早くから来る人がいるのだなぁ〜、などと感心しつつ、一言断って、少し地方よりに釣り座を構えます。

トレーニングですから、無駄な費用は使わないことにします。オキアミは2.5kg400円の超安物。ここから無理やり刺し餌も取ります。これに糠と、我が家の倉庫に1年前くらいから眠っていたチヌパワー。これだけです。餌代は1000円も掛かっていません。ここまでは上出来です。

自転車にヒモでつないだ大地くんが走って自転車が転倒しないよう、大地くんを目で牽制しながら準備をします。1歳を過ぎて大分聞き分けがよくなった大地くんは、クゥーンと遊んで欲しい気持ちを乗せた甘えた声を出す以外は、大体大人しくしておいてくれました。

トレーニングですから、テーマを決めて臨む必要があります。護岸をトレーニング場所にした理由は、釣り座と平行に流れる流れを釣るためのラインコントロールと撒き餌ワークを磨くためです。


さて、予想通り護岸と平行に、また当て潮気味に流れる潮に道糸が押されて仕掛けに変な抵抗を与えないように、集中してライン操作を繰り返します。が、流れてくるゴミ等に道糸が取られて思うように操作できません。


ところで....なんとも魚のいない海です。

結局、5時から9時までの間に、釣れた魚は10cm未満のメバル一匹だけ。あとは浮きが沈んだのが3回だけ。オキアミのくせに魚に餌をとられて無くなったのが4〜5回。

チヌが釣れる釣れないはともかくとして、いつもどれ程豊かな自然の中で遊ばせて貰ったいるかが痛感されました。
なにせ、全くといっていいほど魚らしい辺りもなく、殆どオキアミは付けたまま

そんな状態で9時を迎えて納竿しました。


さて、今回のやり方。やはり、あまりにアタリが無さ過ぎて、集中力を維持するのが難しかったです。さてさて、どうしたものか....葛藤は続くのでした。