久しぶり...

本日の釣果(2001.6.10)

チヌ 46cm1枚

見える魚は釣れぬ...


昨日のこと。

家族で大島へ行きました。目的はアジ。先々週私が持ち帰ったアジをタタキにして食べたらあまりに美味しかったこともあり、週末のレジャーをアジ釣りとしました。

ところが、大島の波止からのアジは思わしくない状況のようです。

一計を案じ、波止がダメなら磯へ...と、この時期なら例年小アジとコッパグレで海が黒く染まるはずの馴染みの磯へ向かいました。車からの距離も5分程度なので、ここなら女房と娘もOKです。

サビキでは辛いかも知れない...と思い、地アミ3kgをバッカンに開けます。これにスーパー1を混ぜて撒き餌作成。取りあえずフカセスタイルでアジの所在を確かめてみます。

・・・・今年の海はやっぱりオカシイ。アジも居なければ、例年あれだけうるさくつついてくるコッパも全く見えないのです。竿を曲げるのはベラのみ。ベラだけは滅茶苦茶な活性の高さです。

女房と娘の投げ釣りも同じ。ひたすらベラです。

開き直って、ベラを食べる、と行っている娘にひたすらベラ釣りをさせます。晩のおかず。私と女房が釣ったベラは、飲み込まれない限りリリースします。
私はおかずにグレを...と思ったのですが、結局一枚も顔を見せませんでした。

潮が下がってからはツブを拾って、取りあえずおかずは確保して帰路に着きます。


さて、地震が来る、などという巷の噂。信憑性は私には解りませんが、地震が来るかも知れないのに、一人で釣りに行く????という状況。

ともかく説得工作が叶って、釣行を確保しました。

この間から目を付けていたポイントへ車を向けます。
夜明けが早いので、今日は3時半起きの4時出発。大島までの道のりの半分ほどで既に明るくなります。大島ではすでにあちらこちらで竿を振っている人がいます。

私が目指したポイント。今日は珍しく車から降りてすぐのポイントです。おまけに磯ではなくテトラ。しかし、突き出た、そして崩れかけたテトラは磯の雰囲気とさほど変わらない感じです。

ここに目を付けた理由は、何と言っても駆け上がり。先端から10〜15m沖に急激な駆け上がりがあるのです。藻、シモリ等々も適度にあって、何とも言えず良型の雰囲気が感じられます。

足下に撒き餌を入れて様子を見ると、ここもベラ。かなりの数の小ベラが撒き餌に群がっています。取りあえず、足下のベラは釘付けにしておこう...そう思い、仕掛けは駆け上がり付近に飛ばし、足下に大目に撒き餌をぱらぱらと撒いていきます。

しばらくしていると....

ん?なんだあの黒いのは...35cmくらいはありそうだな....

ん?ん?あれって...チヌ???

間違いありません、チヌです。

「居るじゃん。」

よぉーし...と思いながら、そのチヌの撒き餌への反応を見るため固めずに撒き餌をぱらぱらっと撒いたら、スゥ〜っと去っていきました。

が、しばらくすると、またチヌ。今度は3枚います。

撒き餌に群がるベラの中にいるのです。ベラは逃げない。
チヌがくると餌取りは逃げる、などと言いますが、そんな雰囲気はありません。

見える魚は釣れない、といいますが、当然(一応試したのですが)、刺し餌を落としても無反応です。


さて、きっと小ベラがつついているのでしょう。僅かな浮きへの魚信だけで、餌が無くなります。ただ、釣りにならないほどの状況ではなく、餌取りの分離を心掛ければ、仕掛けを馴染ませるくらいはオキアミを持たせることが出来ます。

今日の狙いは良型。
ということで、そうそうに足下近くにいるであろう35cmクラスのチヌは諦め、深棚+駆け上がりの沖への遠投でじっくり狙います。

当初、いつもの浮きG2(ハリスにG5+G7のジンタン)で攻めていたのですが、攻め方が中途半端になるので、浮きを2Bに交換。底釣りの効率を上げます。

釣れない....時間ばかりが過ぎていきます。
途中、浮き下を浅くしてみたり、深くしてみたり、また錬り餌を使ってみたりと色々やっては見たのですが無反応。

挙げ句、根掛かりを外そうと引っ張ったら、道糸が切れて浮き流失。ああプロ山元浮き2Bが...
続いて、拾いもののダイワセンサーフロート2Bを流失。

その後、しばらくはそんな仕掛けで頑張ってみますが、満ちの潮止まりから下げ潮に入った時点で、浮きをG2に戻します。結局いつものスタイルに。

このころからベタ凪だった海面にさざ波が立ち始めました。風が出てきたようです。

これは状態が好転するかも知れない...そう思い、手返しを続けます。さざ波がチヌの警戒心を取り払ってくれることを期待してのことです。

浮きにアタリはあるものの、鈎掛かりしない。そんな状況が続いています。

少々気持ちに寂しさが芽生えはじめた頃。
浮きが入ります。さっきから浮きが沈んでも鈎掛かりしないようなものばかりだったので、さほど期待せずに、とはいえ慎重にタイミングを見計らいアワセ!

ガンッ!ググーン!

おお!これこれ!何だか久しぶりだなぁ。
それもそのはず、5月14日のG杯以来のチヌです。

やはりチヌの引きはいい。絞り込まれる竿の弾力で徐々に浮いてきたチヌは目寸45cmクラス。一応50cmクラスを願っていたのではありますが、私にすれば良型であることに相違ありません。

続くか?と思いましたが、その一枚っきり、全く気配もでることなく撒き餌の底が見え始めます。

風が強いため、仕掛けの安定を図ろうと、浮き3B+水中浮き−2B+ジンタンG5といった仕掛けで 後一枚、を狙います。

殆ど撒き餌が尽き掛けたころ、刺し餌が残ったりし始めましたが、時既に遅し。

14時半。撒き餌が無くなったので納竿します。思うようにチヌ釣りに行けず、悶々とした状態が続いていますが、取りあえず久しぶりにチヌの顔が見れてホッ...

2日続けて大好きな大島に来れたし、1枚とはいえチヌの顔も見れたし、よい休日だった...ということですね。

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