夏の日(夜も昼も海を見ていた)


暑中お見舞い申し上げます。

今年の夏は本当に暑いですね。

磯の上に立っていて、今年ほどクラクラする年は記憶にありません。
水分補給をしっかりしながら、この夏らしい夏を楽しみたいものです。

皆様も決してご無理なさらないように、気が付けばあと僅かのこの夏の日を、お楽しみ下さいませ。

そして、このフィッシングエッセイ「いつも海を見ていた」が今回で150頁となりました。
こんなに長くお付き合い戴き、本当に有り難うございます。

(photo:suou-ooshima 2001.7.29)









やはり幻か...

本日の釣果(2001.7.27〜28)

アコウ不発...おまけに良型メバル、ホゴも
不発(連れは良型メバルやホゴをゲット)

何故に顔出すグレ31cm(当然フカセじゃあり
ません)
あとは15〜18cmのメバルとホゴ。
最初はリリースしていたので、釣果の一部で
す。


海水浴の傍らで

本日の釣果(2001.7.29)

チヌ31cm 1枚
グレ31cm 1枚

カワハギが1枚

20cmクラスのアジ6匹



昨年は実行できなかったのですが、夏の定番行事アコウ釣りツアー。

例年通りT島を目指し、定時のチャイムと同時に会社を飛び出します。
今回は、元々このアコウ釣りツアーを始めた同僚のNさんと私を含めて5人が参加。


さて、T島のいつもの港。到着した時点では潮は止まる少し前です。
相変わらずダイナミックな潮が走っています。この潮が動いている間は沖方向は全く釣りになりません。30号くらいの錘でも底が取れないのです。狙いは潮止まり。
当然、潮止まり以外の時間は、潮筋を外して狙います。

一昨年。初めてアコウを釣り上げた時と同じ道具立てでトライします。あまり普通の道具立てではないと思うのですが...磯竿4号に船用胴付き仕掛け(枝が30〜40cmの市販品と、自作の枝矢引のもの)、これに錘はホゴ錘15号。錘は胴付きの幹糸の下端から15cm程度1〜2号のハリスを延ばして結び、捨て錘式にします。
この道具立ては、流れが速く、底が荒い、このポイント専用のものです。

アタリがない.....過去に記憶にないくらいアタリがありません。

連れの後輩は、何故だかホゴやメバルを、しかも良い型のものを挙げています。しかし他の者には当たってきません。う〜ん。

次から次へと錘を失いながら、アタリの無さに途方にくれます。偶に釣れても15cm未満の小さなホゴ。う〜ん。

期待の潮止まりも全く不発。

唯一、ドキッっとさせられるアタリが出たのは、30cmクラスのグレでした。
青虫房掛けの胴付き仕掛け。夜のグレには繊細という言葉は似合わないようです。
急流場のグレだけあって、素晴らしい肉厚です。

連れの4人は、晩飯にバーベキューをするそうで、その準備に取りかかります。当然夜中の漁港ですから、大騒ぎはしません。小さな網で肉を焼いて食べるくらい....だそうです。

私はつき合いが悪い!と思われるでしょうが、これには参加しません。釣りの時に他のことをする時間は勿体ない。最初からバーベキューには参加しない!と言い切って、おにぎりとカロリーメイトを持参しています。


あまりのアタリの無さに、足下狙いを試みます。延べ竿だと底まで探れないですし、磯竿だと長すぎて際は探りにくい。ということで、倉庫で眠っていたバス用のルアーロッドを持ってきています。ベイトタックルですので、軽い仕掛けだとキャストできませんが、波止際を探るには持ってこいの長さです。普通の胴付き仕掛けに5号程度の錘を付けて狙います。

際を探ると、アタリが手に伝わります。あがって来るのは15cmクラスのメバル。釣ってはリリースを繰り返します。
メバルは大型から先に釣れる、といいますから、いきなり15cmクラスだと期待が持てません。潮が変わるのを待つしかないでしょう。

しかし、潮の変化、場所、これらを変えてもやっぱり同クラス。これをリリースし続けたら、明日の番のおかずはなくなりそう....いつものチヌ釣りと違って、今日の釣りは食べる為の釣りという気持ちが大きいのです。
という訳で、途中から15cm以上はキープし始めました。キープし始めると釣れないのは、誠よくある話です。今日もご多分に漏れず....

ただ、短い時間でしたが、このライトタックルで軽くキャストして、底を叩くように手前にサビキながら探ると入れ食い状態でメバルがあがってきてくれました。取りあえず、我が家3人の晩ご飯のおかず程度はキープ。

全く仮眠も取らずに....夜が白み始める時間を迎えます。朝マズメ。最後の期待...

そして、今年のアコウはやはり幻に終わったのでした。


帰宅してシャワーを浴びて、寝室にエアコンを掛けて少し眠ろう...と思ったら、5時間近く眠ってしまいました。既に時間は16時。でも、未だ眠い。

さて、翌日日曜日は海水浴らしいです。先週、女房方の兄弟家族を大島の海に案内したところ、大変気に入ったらしく、また行こう!ということになったようです。

いそいそと....フカセ道具を車に積み込みます。娘の遊び相手は沢山いるし(子供だけでも総勢5人)、まぁ少しくらいなら....女房の了承も得ます。女房も軽く投げ釣りをするとのこと。


さて、明けて周防大島の綺麗な海。

釣り座は海水浴スペースのすぐ脇にある波止。何かあっても走って1分以内で娘のところへ飛び込める距離です。

自分に時間的リミットを課します・・・3時間。


取りあえずの組立は、斜めに入水する敷石がそのまま波止の上まで達する、そんな感じの波止です。斜めに入る波止の際に撒き餌を入れて、刺し餌は敷石の際に入れます。水深は竿1本以上あります。

撒き餌に寄る魚の種類、活性を見ていると、寄っている魚はスズメダイ、ベラ、そしてコッパグレが見え隠れしています。ただ、餌取りの活性は低そう。

餌取りの活性を上げるため、少し大目に撒き餌を入れながら、刺し餌も時々合わせてみます。
するとアタリ。アワセると小気味いい引きですが、重量感は無い。あがってきたのは20cmは充分越えているカワハギです。嬉しいような...こんなのがうじゃうじゃいたら釣りにならないなぁ...という悲しい気持ちのような。

オキアミが残る。錬り餌も当然残る。どうも今一つ活性が上がらない時間が続きます。時間がないのに....

潮止まりの時間ですから、これは仕方ない。潮の動き始めが唯一のチャンスか?

期待の潮の動き始め。オキアミを付け、少し沖に投入してから、手前に打った撒き餌に馴染ませます。この素直な攻めに浮きが反応。アワセ!グンッ!これは....久しぶりの銀鱗が水面下で反転します。
が、竿の弾力で水面から跳ね上がってしまうサイズ。31cmのチヌでした。

続く一投。再び浮きが潜行します。今度の引きは足下で横っぱしりの実に解りやすい引き。31cmのグレでした。

よぉ〜し!と思ったら、この2枚でまたアタリが無くなってしまいました。いえ、アタリはある。が.....またもや邪魔してくれるのは20cmクラスのアジ。これをリリースすると女房に怒られるのでキープします。

短い3時間。あっという間にタイムアップです。3時間分作った撒き餌も底をつきます。


まぁチヌの顔も見れたし、ヨシとします。

さて、泳ぐとしましょう。海は気持ちいいですね。夏の日差しが差し込む海底を水中眼鏡をつけて潜っていると、子供の頃と同じような気持ちになれます。


今日も海を見てきました。



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