2魚を追うもの...

本日の釣果(2001.8.25)

チヌ30cm 1枚

グレ26cm 1枚

団子メインで、おまけフカセ
のダブルヘッダー。
何故?これほどチヌが喰わな
いのでしょうか?

周防大島で団子やりませんか?

と、「広島湾のチヌ釣り」高橋さんに誘いをお掛けしたところ、乗って来られました。
久しぶりに高橋さんと釣行です。

ここのところ、大島でのフカセは絶不調の私。

でも、この時期の団子なら、小ベタの数釣りは間違いないだろうし、ポイントさえ当たれば、良型だってくってくる筈。チヌはこれで確保。

そうそう、高橋さんはグレもやりたいと前に言っておられたから....ダブルヘッダーの提案をしたら、これも了解されました。ただし、グレは帰りがけにおまけ的にやる予定。

ダブルヘッダーの決定です。二兎を追うもの....

待てよ、ハマチ回って来ないかなぁ。ナブラが立ったら....ということで、ジギングタックルも積み込み。


結局ルアーはやらなかったのですが、2魚を追って来ました。さて、その結末は....


当初、行く予定だったポイントは、サビキ客に占領され、有望な漁港内向きは係船ロープだらけで仕掛けが入れられそうになく、やむを得ず、メジャーポイントへ向かいました。
ここは、相当深い場所で、15m程の水深があります。

幸い、行きがけに深場向きの粗めの良い砂が手に入ったため、団子の深場対応の方は何とかなりそうです。

一人先客。杓を使って、団子をかなり遠投されています。
我々はいつものスタイルで、15m以内にポイントを設定します。

久しぶりの団子。時間を掛けてゆっくり団子を作ります。

寄せ団子を5〜6個入れておいて、高橋さんに戴いたサンドとコーヒーをご馳走になり、さらに団子を2〜3つ入れておいてから仕掛けを作ります。

取りあえず、自作自立棒浮き....と思ったら、浮きケースに2つしか入っていない。しかも一つは破損していて、もう一つはG2負荷の浮力の低いもの。これは深場は無理かなぁ...と思いつつ、一応これをつけてみます。

深場で浮力の低い浮き自体は別段問題ないのですが、竿下以外の釣りだと、浮力の低い浮きをつけると、道糸に浮きが捕まって浮き止めまで到達しない間に沈んでしまいがちになるのです。

案の定、かなり神経を使わないと、浮きが道糸に引きずられてしまいます。

1時間ほど使ったのですが、リズムが悪くなるので浮き交換。

魚成浮き(「Big Fishingの法則」魚成さん作)3Bを使います。この浮きは、紀州釣りには使いやすい浮きです。私の自作浮きは、浮き自体を竿先で放れるように少し自重を持たせていますが、魚成浮きはかなり軽く、このため感度は抜群です。


高橋さんの竿が胴元からひん曲がります。デカイ!が、少し様子が変。足下が抜けているこの波止。魚は一気に足下に突っ走っています...と思ったら竿先が跳ね上がります。支柱にラインが触れてハリスが切れたようです。
高橋さん自身、「チヌじゃない」と言っておられます。何だろう???

その答えは高橋さん自身が見つけられました。その後、30cmクラスのカンダイをあげられました。答えは大きなカンダイだったようです。


さて、それ以外といえば、チャリコや小アジが掛かって来ますが、まったくチヌの気配が出ません。

これは...ダメかな...

先客の人もダメそうだし...と思ったら、先客の方が竿を曲げています。チヌ。居るには居るんだ。
続けて、その方はマダイも一枚。


遠投に分があるのかな?少しずつ団子の投入点を沖側にずらせていきます。といっても、団子は寄せて釣る、という妙なこだわりもあるため、大遠投はしません。どちらにしても、私の技術では、杓を使って投げられている先客の人ほど団子を飛ばすことはできません。


時間ばかりが過ぎていく...当にそんな状況。諦めか...


仕掛けを回収しようとしたら、負荷が...オキアミがついている。

期待感が膨らんできます。が、なかなかアタリに結びつきません。
喰いが渋い?


少しハワセ幅を大きめにとります。1m弱。

アタリが出ない。少しハワセを詰める。50cm。

モゾモゾ....やけくそアワセ!ガン!何せ水深がありますので、掛けた直後はそこそこの重みを感じます。
引き具合からすると間違いなくチヌです。
目寸30cm。引き抜こうとしたら、潮が満ちて足場とのギャップが殆どなく、竿が”つ”の字状態になってしまいます。用心して玉網で掬います。


余談ですが、この玉網の玉枠。折り畳みのヒンジ部分が劣化してヒビが入っていました。アルミ製なので腐食したのでしょう。この時掬った小さなチヌがこの玉枠の最後の仕事でした。帰宅して洗っていたらポキリと割れ落ちてしまいました。ご苦労様。5年くらい使ったかな...
今度はちゃんとステンレス製の枠を購入しました。


さて、気配が濃厚です。続けて...
それから10投くらい後、今度は綺麗に浮きが魚信を捉えます。

アワセ!ガツン!掛け合わせのまま底を切ろうとしたら、底が切れません。今度のはなかなかの良型のようです。2回目の締め込みに竿の弾力で耐えていたら....竿先が跳ね上がります。
針外れ...一匹目のチヌも、唇の皮一枚でしたから、喰いが相当浅いようです。


この後、一旦気配が遠のきますが、また魚の気配が出始めました。
しかし、どうも様子が変。モゾモゾとしたアタリ。50cmほど引き込んでもアワセが効かない。
でも、どうも小アジやチャリコでは無さそう。

少し悩んだ後、高橋さんに生ミックを分けて戴きます。
目先を変える作戦。

いきなり浮きが入ります。大アワセしたら、何か掛かった様子。が小さい。

浮いてきたのは20cmちょっとくらいのカワハギ。こいつが犯人だったようです。

団子がもう残り少ない。よし!と、波止の壁に居るフナムシ、しかも2cmくらいの大きめのを捕まえます。
今度はこれを刺し餌に。
アタリ!これはチヌだろう!と大アワセ。が....なんと同寸のカワハギ....よくあんなデカイ餌で掛かったものです。


取りあえず、これで団子は納竿となりました。

今日は、塩漬け本虫も刺し餌に持参したのですが、これは不発でした。どちらにしても、どうも腐敗臭のような臭いが気になるので、もう購入することはないでしょう。
ただ、割と餌は取られましたので、有効かどうかは解りません。期待は持てます。


この時期の団子釣りとは思えない釣果です。波止では、外向きに釣っていた人がもう一人いたのですが、我々含めて4人で釣れたチヌは2枚だけ。20cm程度の小ベタが出てもよさそうなものですが、全く顔を見せません。
一体どうなっているのでしょう??

ここでの団子については、高橋さんとリベンジを約束しました。次は釣ります...もう少しは...



さて、場所を近くのテトラに移して第2ラウンド。

撒き餌を入れますが、なかなかグレは浮いてきません。

それでも、巻き続けると、スズメ等のエサトリの下にコッパが姿を見せ始めました。

最初、遠投気味に攻めると、全くアタリが出なかったので、ついつい欲が出て...仕掛けをどんどん重くして、底を意識した釣りを...何のことはなくて、チヌを意識していたんですが...

が、1時間ほどすると様子が変わってきました。小サバ登場。沖はもうダメです。

グレ狙いに戻ります。仕掛けを軽くして、撒き餌と刺し餌の投入点を少しだけ外し、仕掛けを引っ張り込む操作で、水面から矢引〜1ヒロ下での撒き餌と刺し餌の同調を試みます。

ヒット!グレです。これは26cm。

が、続かない。エサトリの数は相当な状態になっています。上手くかわしきれていないようです。


2時間ほどやりましたが、結局キープしたのはこの1枚だけでした。



結局、2魚を追って2魚を得ましたが、2魚とも小さい...しかも2魚2匹ですから....厳しい釣りでした(特に団子の方)。



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