小イワシの天ぷら

本日の釣果(2001.10.6)

チヌ27cm1枚
 (20cm2枚リリース済み)
メバル:25cmと20cm
    キープ

本日の釣果(2001.10.7)
太刀魚 6本

ここのところの”釣れない状態”。

なんとか打破したい、と思いながらも、ひょっとして?という良型或いは爆釣を求めて、またまたリスク高いポイントへ行ってみました。
このポイント。この高水温期に入るのは初めて。今まで入らなかった理由は、単に「餌取り多いだろうナァ〜」という気持ちからだけです。

磯歩き20分。すっかり涼しくなって、早朝の磯は快適そのもの。気持ちいい。
気になるのは風。歩く間は山の陰なのでいいのですが....

案の定、釣り座となる岩場に出ると風がかなり吹いています。が、今のところどうしようもない程の風ではない。そもそも、今更引き返すのは...往復40分以上ですから...


釣り開始。
今日は徹底して”自分の釣り”に徹して見るつもりです。

どうも、思考的にも、技術的にも壁に当たっている感のあるこの頃。色々な方からご指導戴いて、それを実戦しようともがいているのですが、なかなか身にならない。挙げ句、リズムを崩している感があるので、基本に立ち返りながら、消化不良を解消したい、という思いです。

くわせ錬り餌チヌの購入を続けていたのですが、どうしてもフィーリングが合わないので...今日は、錬り餌は自作したものを持参しました。あくまで予備に。メインはオキアミ生。

開始数投は、刺し餌が残って上がってきます。あまり人は入っていないようです。

しかし流石にこの時期。すぐに状況は変わってきました。草フグとベラ、そしてコッパグレが姿を見せ始めます。

干出の上から釣っていましたが、潮位が上がってきたので、上の岩のに退避。さらにどんどん風当たりが強くなってきたため、風が直接当たらない場所へ移動します。


風。
時を追う毎に激しくなってきます。
沖は白波が立ち、風裏に居ながらも時折飛沫が身体を濡らします。

竿を振ろうとすると、岩の陰から竿が出るので振りにくい。
また、竿を仕掛け直しの際に、30度くらいの角度で、竿先が風上を向くように立てかけて置いておいたら、突風を受けて竿が立ち上がり、反対側に倒れてくる始末。


仕掛け。
水深、3ヒロ以内のエリアを攻めるようになるため、G2の浮きに、G5とG7のジンタン錘を打ってやっていましたが、波気が強いのと、流れがそこそこ出始めたのと、風でコントロールがし難いので、浮きを3Bに、そして水中浮きBをつけて、ハリスにG2の錘を打ってみます。

仕掛けの安定性は増したはず....アタリを拾ってあがってきたのは20cmクラスの小チヌ。
続くか?と思ったら、続かない。潮も強まったり弱まったりでコロコロ変わっています。


フと思い出した。そういえばあれを買ったな〜....
ベストのポケットをごそごそ探って取り出したのは、エアゾーンという浮き。浮力の調整ができるという逸品ですが....食わず嫌いで、どうにも馴染めない気がして今まで手は出していませんでしたが、先日、物は試しと思い直して購入してみたのでした。

Mサイズです。そこそこ重量もあるので、今日のように風の強い状況なら使いやすいはず。

使ってみると...これは便利。普段なら、錘の重さで仕掛け全体をコントロールしていたのを、浮きの浮力を変えることで、大半フォローできそうです。
この浮きで、27cmと20cmを一枚ずつ釣り上げました。

27cmは潮が速度を上げたところで、浮力を2Bにして余浮力を残して流したときに(錘はハリスにG2。浮き下2.5ヒロ)。20cmは潮が緩んだときに、浮力をG2より少し強めの位置に合わせて、錘をハリス上段まで移動させたときに。

釣果といえるような釣果ではありませんが、面白い攻め型のパターンができそうです。

気になるのは、空気で浮力を出しているため、必然的にそうなってしまう超低重心。桐材などの浮力材と空気とでは、やはり浮きのバランスは変わってくるような気がします。それと、私のような粗雑な扱いしかできない人間の釣りに、プラスチックボディは耐えれるのか?という点。浮力調整部のシール性も気になります。

無論、メーカによる試験は十分されているはずですから、心配することはないのでしょうが、ベタ凪状態で使った場合や、実際岩にぶつけた場合、一体どうなるのかは、今回は把握できませんでした。


さて、時間は正午を回って、さらに14時を過ぎて...ラチがあかない。
自作の錬り餌は、投入の度、ベラ系の魚が掛かってきます。ベラが釣れるということは、使えるのか?な??

やむを得ず、飛沫をあげている干出の上に戻ることとします。下げ潮に入っていますから、干出から流せば、沖に出る速い潮が行っているはず。
結局、15時前から干出の上から流し始めましたが、顔まで飛沫を浴びた結果が...25cmのメバル。これはこれで美味しそうだからいいのですが....

思ったほど潮が出なかったことと、サンバソウの登場もあって、結局16時。ヒットのないまま納竿となりました。


なかなか、思うようにいかないものです。



翌日。
太刀魚、食べたいな〜、ということで、再び大島へ向かいます。
今度は家族連れ。

夕刻、ポイントの周りに小イワシの大群がやってきました。
これは!早速サビキで釣りに掛かります。
延べ竿にサビキをつけて、アミエビを上撒きしながら釣ると、面白いように針に掛かります。娘にしばし釣らせます。教えていて思ったのですが、小イワシを釣るにも、サビキをただ海に入れていただけでは効率が上がりません。仕掛けを延ばすように、そーっと張りながら待つと、5連、6連で掛かってきます。
その理屈を教えてやると、娘も連発させ始めました。が、やっぱり釣っていたのでは効率が悪い。

周りでは網ですくい取っています。幸い、親切な方が、網2杯分ほど分けて下さったので(100匹ほど)、太刀魚釣りに戻ります。

夕刻、全く当たらなかったのですが、
19時ころから周りで竿が曲がり始め、そしてやっと女房の浮きが入りました。が、かけ損ね。
サイズが小さく、食い込みが悪いようです。

次は私の浮きが入ります。例によって、磯竿1号、道糸2号のチヌ釣りタックルをそのまま使っています。これだと道糸を張れば、食い込みの状況が手に取るように解ります。掛け合わせ!ヨシ!と思ったら、異常にあっけなくあがってくる。釣り上げたのは指3本あるかないかのサイズ。小さい...

周りも、隣のおじさんが釣った一本を除けば、大体似たようなサイズです。

そんなこんなで、21時。娘が眠たそうなので納竿。


さてさて、お楽しみは明けてさらに翌日の夕食...先ほど食べたのですが....

ヤッパリ小イワシの天ぷらは最高ですね。旨い!
小イワシの刺身や天ぷらは、広島では当たり前の料理で、料亭などでも出てくるのですが、他の地方ではあまりないのでしょうか?ときどき、関東の方などと夕食をご一緒しても、小イワシの刺身や天ぷらはあまり馴染みがない様子。カタクチイワシなどは何処にでもいるような気がするのですが...

私の知見の乏しさから、かも知れません。いや、きっと広島とか瀬戸内だけでこれが名物ということはないですよね。

何れにしても、またまたチヌは釣れませんでしたが、小イワシの天ぷらと太刀魚の刺身で、秋の味覚を満喫した夜となりました。



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