主宰のRC日記


2台目を買ってしまった。
先に購入したミニッツバギーは,格好こそオフロードバギーだが実際には室内向け。
外で走らせようと思えば完璧なまでの防塵(できれば防水も)が必要となる。
特に大敵となるのは砂で,僅かな混入により動かなくなるなどの甚大な被害を受ける。
という訳で,外で走らせる用に1台欲しいな〜と思った次第で。

とはいえ,基本的に外で走らせる機会はあまりなく,室内でも走らせられる程度の速度であることが前提。
こんな中途半端な条件の下で最終的に決めたのが,タミヤCR−01であった。
いわゆるロッククローラー。
これならばたとえば車で河原にドライブに行った時に岩を登らせて楽しむこともできるし,速度が遅いのでその気になれば室内でのんびり走らせることも可能ではないか,ということで。
お金が4万円以上もかかってしまったが,清水の舞台から飛んだつもりで購入に踏み切ったのである。

なお、購入年月についてはいつだったか記憶が定かではない。
組立説明書にスペアパーツの価格が記載されているが、これによると、当時消費税は5%であったらしい。
消費税は2014年4月から8%になっているので、少なくともそれより前に製造されたものである。
ミニッツバギー購入が2012年であることから、2013〜2014年あたりに購入したものと推定される。

RCネット通販で,フルセット(キットとプロポとバッテリーと充電器のセット)で購入した。
プロポについては、料金プラスでグレードアップしてフタバ3PLを購入した。
CR−01はサーボを2つ積むことで4WS化でき、またクローラーにはいろいろギミックをつけられるので、チャンネル数が多いプロポを可能ならば勧めたい。最低でも3chは欲しい。当時この条件を満たす中で最も安価なのが3PLであった。

このほか、バッテリーやESCにおいても、セット売りになっているものでは心許ない。
特にESCについては、クローラー専用のものが欲しい。これについては後述する。

では、段階別にこのマシンについて語っていこう。


【レベル1 組立編】
タミヤ製にしては組立の難易度は高い。つうか,面倒くさい。
タミヤの説明書はかなり親切であり、説明書通りにやっていれば大抵間違えず組み立てられるものだが、CR−01は複雑なギミックを備えていることもあって間違えやすい点が多々あるので注意が必要である。
以下,注意点(というか,私が間違えたところ)を挙げてみる。

○リアマウントの組み立て
「部品の角度と向きに注意してください」と書いてあったのでそっちは気を付けたが,リンクシャフトの溝の角度を見ないで組んでしまい,後でスタビライザーが入らなくなり,ばらしてやり直す羽目になった。

○デフギアの組み立て
まずリアのデフギアの動きが悪く,後日ばらしたところ中からバリの塊が2個出てきた。
次いでフロントもタイヤが片方しか回らなくなり,後日ばらしたところデフカバーを留めるためのキャップスクリュー(ねじ)が2個外れており,デフカバーとキャップスクリューがぼろぼろに変形していた。変形は強引にペンチで直し,キャップスクリューでぎちぎちに締めたが、要は丁寧に組まないとこういう不具合が発生する可能性が高い、ということである。

○サスマウントの取り付け
よく見ないで組んだために上下左右が逆になってしまった。

○スプリングマウントの取り付け
同上。

○フロントアップライト及びリアアップライトの取り付け
同上。

○ラジオコントロールメカのチェック
あまり考えず,「動いた動いた」とそれだけで済ませていたため,ステアリングをリバースに設定するのを忘れ,最初動かす際右に切ったのに車輪が左に動き,「???」となった。

○ダンパーの取り付け
ダンパーを取り付ける穴を間違えていた。

○モーターの取り付け
ベアリングの大きさを間違えて取り付けてしまった。また,アルミモータープレートの向きを表裏逆に取り付けてしまった。
モーターを取り付けて回してみたが当然回らず,ばらして組み直し。

その他,ネット上では,きちんと組み立ててもデフギアの動きが渋いとか,プロペラシャフトの組み立てに難儀するとか,モーター取り付け時にサンギアの組み付けが難しい(思い切りはめ込まないとはまらない)という話があった。私は大丈夫だったが、要注意ポイントである。

さらに欠点を挙げると,メンテナンス性が非常に悪い。
ミッションはまだしも,フロント又はリアのデフギアに至るまでのアクセスが悪く,何十本もねじを外さないとたどり着かない。
ステアリングサーボを外したりスプリングマウントをばらばらにしないといけないというのはいかがなものかと思う。
恐らく何回か走るごとに手入れが必要な部分であるだけに,何とかしてもらいたいと思う。


【レベル2 オプション・強化パーツ装着編】
<サーボ(4WS化など)>
クローラーは岩登りなどの過酷な環境で走ることが多いことから、サーボには非常に大きな負担がかかる。
このため、スピードよりもトルクが強いサーボを使うことが望ましい。
通販のセットについてくるサーボ(トルク4kg程度)では話にならないため、まず最初に交換すべき部品となるだろう。

さらに、CR-01はノーマルではほとんど曲がらないため、この弱点を手軽に克服するためにはまず4WS化が考えられるが、この場合サーボが2個必要となる。
フロントの方が負荷がかかるため、よりトルクの高いものを使った方が良い、とはエキスパートの言。
私が使ったのはフロントがS9370SV、リアが同3470SV(いずれもフタバ)。
現在は2つとも故障してしまったため2WSに戻し、防水サーボで格安のSW−0231MG(SAVOX)を使用している。

サーボホーンについては,タミヤのハイトルクサーボセイバーやイーグル製のアルミサーボセイバー,タミヤのアルミダイレクトサーボホーンを経て,切れ角アップのためにより長い「CSH-01BK クワガタクン ロングサーボホーン」(MIKUNIファクトリー)を現在は使用している。


<バッテリー>
バッテリーの種類と特徴は次のとおり。
1 ニッカド:最もベーシックなタイプ。パワー普通。容量いまいち。重い。管理楽。廃れ気味。
2 ニッ水:ニッケル水素。一昔前の主流。パワー多少あり。容量多い。管理やや難。ニッカドより重い。
3 リフェ:主流になり損ねたタイプ。パワーいまいち。容量ピンキリ。軽い。過充電過放電で死亡の恐れ。
4 リポ:現在の主流。パワーあり。容量ピンキリ。軽い。過充電過放電で爆発炎上の恐れ。

当初は安全も考えてリフェ(イーグル製「EA2200 35C+α」とG―FORCE製「LF CHALLENGEPACK 6.6V2200MAH」)を使っていたが、両方ともバランスコネクタが断線したため、現在はリポ(ハイテック製「XPOWER RSPEC 3000mAh」)を使っている。
リフェについては、パワーは従前のニッカドと大差なし。そんなに落ちることはない印象。そして軽い。
リポは確かにパワーはあるし、軽い。軽さについてはクローラーだとあまりありがたみはないが(苦笑)


<充電器>
パーフェクトネオと迷ったが,通販で35%オフの品があったマルチチャージャーX1 AC plus(ハイテック)を購入。
今まではニッカドを専用の充電器に差してコンセントに差すだけだったが,これがあればどの種類のバッテリーでも充電でき,パンチのある充電方法も可能。
ただ,説明書が非常に分かりにくい。最初は苦労するかも。


<スピードコントロールアンプ>
「ESC」と呼ばれる、文字通り速度をコントロールするための電子機器である。
クローラーにおいては、低速走行時にコントロールしやすいものが望ましいとされる。
そして、クローラー用アンプの多くはドラグブレーキ(スロットルを離すとブレーキがかかり、急坂であってもその場に止まる)とリニアバック(バックに入れるとどのような態勢であってもバックできる)があるため、クローラー専用アンプが推奨される。
また、ESCには「BEC」という電源供給装置がついており、これが弱いとサーボに十分な電力が供給されず、ステアリングが切れなくなる恐れがあるため、容量の大きなBECが内蔵されているものが望ましい。

私が選んだのは、AE−2クローラーESC(アキシャル)である。
ドラグブレーキ付,リニアバック付。
本格的なクローラー用アンプは輸入品が主でありなかなか売っておらず(数年前にクローラーがブームだった頃はたくさんあったようだが,今はどこを探しても売り切れだったり生産中止だったり…),YSS(クローラー専門のオンラインショップ)でようやっと購入。
本格的なクローラー用アンプがその時点でこれしか売ってなかったのと,配線済で楽なのが決め手。
最初設定に手こずったが,スロットルをリバースモードにしたら解決。
スロットルを戻したらびたっと止まる感覚は新鮮。これで岩を登れるか。


<BEC(電源装置)>
AE−2は内臓BECの容量が少ない(5V2A)なので,外付けBECが必須。(ないと電力不足でノーコンを起こしたりする)
このためまず購入したのが、CCーBEC10A(キャッスルクリエーションズ)である。
はんだ付けを伴う電気工作が必要で,四苦八苦しながら何とか取り付け。
しばらく使っていたが、特に固定しなかったのが悪かったのか断線して使えなくなったため、交換。

次いで導入したのが、LINEAR VOLTAGE REGULATOR(SKYRC、品番:SK-600049)。
この製品は空物だが,出力が高いので車にも使用可能とのこと。(車の方が抵抗が大きいためハードルが高いらしい)
やはりはんだ付けを伴う電気工作が必要で,今回はコネクタ変更(タミヤコネクタ→2Pコネクタ)もありかなり苦労した。
CC-BECは特に固定しなかった(小さかったし)が,そのため配線が断線して接触不良につながったので今回は車体に固定しようと試みたが,本体が割と大きく(ESC並み)横に置いて固定するのが難しいため、今はとりあえず固定せず積んでいる。


<モーター>
CR-01については、よく「中途半端である」という評価を聞く。
いわゆる「スケールクローラー」と呼べるほどリアルではないし(そもそもボディに比してトレッドとホイールベースが長すぎる)、コンペ系と呼べるほど戦闘力が高い訳でもない。特に外国製(アキシャルなど)と比べたらその差は歴然である。
ただ、逆を言えば「スケクロもどき」にも出来るし、「コンペ系もどき」にも出来るし、何ならロックバギー仕様にも出来る。

クローラーとしての道を目指すのであれば、最もポピュラーなのがCRチューンモーター(タミヤ、35T)であろう。
ただ、途中で飽きてしまったので、一時ロックバギー仕様に傾倒してURGチューンモーター(タミヤ、25T)とスーパーストックTZモーター(タミヤ、23T)を気分に応じて使い分け、16T〜25Tのピニオンギアを使いながら気持ち良くかっ飛ばせる仕様にしてみた。
※スーパーストックTZを使う場合は、性能の良いESCを使うことと、ESCに負担をかけないよう小さめのピニオンを使うことが望ましい。

なお、現在はスケクロ仕様(後述)にしたため、CRチューンモーターを中心に使用している。


<ドライブ(プロペラ)シャフト>
上述したように,ドライブ(プロペラ)シャフトの強化は必須。
最初に購入してみたのが、CR01アルミセンタードライブシャフト CR01−14/LB(3レーシング)
3レーシングは香港のメーカーらしい。
アルミ製で見た目も格好良いのだが、クロススパイダーが外れやすく,またフロントのイモネジのシャフトが緩みやすいのが難。

ということで次に導入したのが、#1951ドライブシャフト&#4628Xメタルドライブシャフトヨーク(トラクサス)である。
ネット上でこれがお勧め,という情報が載っていたので買ってみた。
ヨークは金属製で丈夫であり,ドライブシャフトはノーマルの樹脂とは違う質感のようである。
ホイールベースに合わせて簡単にカットして使えるのも利点の一つと言える。


<足回りのシンプル化>
1 コイルスプリングとスプリングマウントの撤去 
アクスルに到達するまでに外さないといけないパーツが多く非常にうっとおしいので,こいつらは撤去。

2 オイルダンパーをドループ仕様にして取付け
1によりスプリングがなくなったので,代わりにアルミダンパーにインナースプリングを仕込み,上をサイドフレームに,下をアクスルに取り付けてドループ仕様とした。
最初「ドループ」の意味がわからず,ネットで調べても何を言っているのかわからなかったが,実際やってみてやっと理解した。
なお,最初はダンパーの上部をカンチレバーに取り付けていたが,重心が高く酷いトルクツイストが発生したためやめて,サイドフレームに付け直した。結果重心が下がり,トルクツイストも普通に走る分には気にならないレベルになった(それでも多少は出るが)。

3 カンチレバーとスタビライザーの撤去
1,2によりカンチレバーの意味がなくなったので,スタビライザーとともに撤去。

やってみて簡単に室内で走らせた感想だが,重心が低くなり足もよく上がるようになった。
ならば初めからこれで出せば良かったのに…
ただ,これをやったために少しホイールベースが変わってしまい,また車高が下がったことからタイヤがボディに干渉しまくるようになったため,リアダンパーの取り付け位置を少し上方に修正。車高は若干上がらざるを得なくなったが,これで一応解決。
当面はこれでいく予定。


<オイルダンパー>
CR-01のダンパーは樹脂製であり、漏れる漏れると言われてとかく評判が悪い。
そのため最初に買ったのが、CR01-01/LB(3レーシング)である。
画像では細長く見えるが、実際には見た目より大容量。オイル封入済で完成済みたいなことが書いてあったが,実際は組み立てを要し、また組立図が一応ついているがあまり親切ではない。キットの説明書を引っ張り出して「ダンパーの組立」を見ながら組んだ。

次いで購入したのが、OP-1109 CR-01 アルミダンパーセット(タミヤ)とZ-S1351 100mm Ultimate スケールショックインナースプリングセット (RC4WD)である。
CR-01はトルクツイストが指摘されており、インナースプリングを入れてのドループ仕様とすることが必須。
ちょっといやかなり固めのセッティングになっているため,トルクツイストはほぼないと言えるレベルになったが,ストロークは期待したほどではなかった。まあ見た目締まった感じになったしいいか(笑)


<タイヤ>
クローラーのタイヤは、ミニサイズなどの場合を除いて大きさは1.9インチか2.2インチである。
ノーマルは2.2インチであり、コンペ系も同じである。これにたいしてスケールクローラーは1.9インチであるため、用途によりサイズが異なる。

CR-01のタイヤは糞も食わないと言われてとかく評判が悪い。
そのためまず、ノーマルと同じ2.2インチタイヤとして、FLATIRON 2.2M3 ロッククローラータイヤ(プロライン)を購入。
ただ何せ恐らく何年も店で眠っていたと思われる品であり,添付されていたプロラインのステッカーが変色していたほどなので、効果は微妙。

次いで1.9インチタイヤとして、Z-T0048 Mickey Thompson 1.9 クローラータイヤ(RC4WD)を購入。
タイヤの食いは大したものであり、今も愛用している。
ただ、外で履いたものを家の中で使えないので、内履き用として1.9クローラータイヤセット108mm(OPTION No.1)も購入。
ビードロックホイール付で安く、なかなかに格好良い。

その後CC-01用の54598 ロックブロックタイヤ(タミヤ)を経て、YSS1.9Krawlerスケールタイヤを購入。
これらは外径95mmとかなり小さいのだが、車高を下げることでよりリアルスケールな雰囲気を作ることに功を奏した。


<ホイール>
クローラー用のホイールはビードロックホイールという作りのものである。
比較的安くてしっかりしてそう、ということで、まず1.9'' VR01 ビードロックホイール(クローム、G Made)を買ってみた。
ちなみにG Madeは韓国のメーカーである。
それが関係しているのかは知らないが、ある日ふと見ると、4個中1個ビードロック(耳の部分)がカチ割れていて、もう1個にはひびが。
おのれ韓国製…とは言ってみたものの,本格的なスチール製ホイールなどは高くて手が出ないので,懲りずに同メーカーの強化バージョンである1.9'' NR01S アルミビードロックホイールを買ってみることとした。
とりあえず今のところは無事である。


<スキッドプレート>
特にクローリングをする際には腹を擦ることがあるので強度を高めるため、アルミスキッドプレート(タミヤ)を購入。
今見ると数々の傷が歴戦の激しさを物語る。


<足回り>
まずアクスルについて言えば、強化ドライブシャフト&デフロック(タミヤ)を導入して完全にデフロックにした。
強化ドライブシャフトはまあいいとして,ベベルギアを全部外すあのやり方を「デフロック」と呼んで良いのかどうかはかなり微妙な気がする(苦笑)
まあ頑丈になればそれで良いのだが。

次いでキングピンも、強化キングピン(4本、タミヤ)にしたほか、強化ホイールアクスル(タミヤ)を買った。
あまり見えないところなのでどこがどう良いのかわからないが,ノーマルよりは強いのだろう。

また、CR01-02/LBALナックルアーム、CR01-06/LB ALサーボベッド、CR01-18/LBアルミハブキャリー、CR01-21/SIサスペンションマウント(いずれも3レーシング)とホーシング周りをアルミ製に替えてみた。これで岩場を走っても樹脂のように削れることはないだろう。
ただ,もう少し重心が下がるかと思ったのだが,思ったより軽かったので走り自体はそんなに変わらなかった。


<サイドフレーム>
この種のオプションはいろいろ出ているが,青より黒の方がいいと思ったので,敢えて高い純正のアルミサイドフレーム(タミヤ)を買ってみた。
樹脂より重量はあるので,多少重心が下がるか。


<ギアボックス>
モーターの熱だれを防止し,剛性と取付精度を高めるという触れ込みの、ヒートシンクモータープレート(タミヤ)を購入。
その効果のほどは定かでないが,頑丈であることと若干ではあるが重心が下がることは評価できると思う。


<リンクアーム>
ノーマルのアームより干渉が少なく,またドレスアップも兼ねて、CR-01ベントアームセット(ノーマルホイルベース)ライトブルー(トビークラフト)を買ってみた。
今のところドレスアップ以外の効果はわからない。
※その後,ロング版も購入したが,ホイールベースナロー化のため使用しなくなった。できればショートホイールベース版もほしい…


<電飾>
ボディの電飾(ヘッドライト,テールライト,ウインカー)のためにLEDライトユニット(TLU−01、タミヤ)を購入。※
まだ夜走らせたことはないのであれですが,「おお,ついたついた」と自己満足に浸れるというメリットはある。
ただ少し高い。他社でもっと安くあるのではないか。
これにLEDライトをつけたが,タミヤ製もイーグル製も電球の根元から線がスルスル抜ける(涙)
LEDライトと線を接触させて熱収縮チューブでおさえているだけの単純構造だったので,熱収縮チューブをはんだごてで熱して縮ませたり,それでできないものははんだ付けしたりして何とか直した。つうか,しょっちゅう直している。めんどくさ(苦笑)
※なお、以前は同ユニットTLU−02を一緒に使っていたが、故障のため現在はTLU−01のみ使用している。


【レベル3 魔改造編】
マシンの方向性については、上述したようにコンペ系を目指したりロックバギーを目指したりといろいろと考えたが、現在(もかどうかは分からないが)のクローラーシーンのトレンドはスケールクローラーにあるようだ。
ある方に言わせれば、「CR-01はスケールクローラーとしては難しい」と言われ、ある専門誌に言わせればCC-02は掲載するもののCR-01は無視、という状況である。

このような中で、敢えてCR-01でスケールクローラーを目指す人もネット上を見れば少数ながらいる。
そもそもこのマシンだって、最初はフォードブロンコだった訳である。
私もその背中を負うべく、万難を排してスケクロ化に挑戦してみた次第である。

ただ、私の場合はスケクロ化よりも戦闘力の強化の方がウェイトが高い。
特に「曲がらない」という欠点の克服が大きな課題であった。
スケクロに4WSは似合わない、という信念の元、こちらの方にも並々ならぬ執念と労力、そしてお金を注ぎ込むこととなったのである。


<DIG導入>
DIGとは,前輪又は後輪の駆動をロック又はフリーにすることで小回りを利かせる機能のことである。
プロポの3chスイッチの操作により後輪を駆動させなくして,前輪のみ駆動させることで細かい動きを可能にする。
よく例えられるのが戦車の動き。岩の上で動けなくなったときに細かい動きで脱出する時に用いる。らしい。
コンペ系クローラーではもはや常識である,らしい。
別にコンペ系でもないのだが,やってみたく思いRCTRAXのユニットを買ってみた。

あまり考えずに手軽に手を出したが,組み立ては全然手軽ではない。
理由1 説明書が甚だ不親切。ネットで先達のやり方を画像で見ないと組み方が理解できない。
理由2 ノーマルシャーシへのポン付け不可。RCTRAX製のシャーシがあれば可能だが,ノーマルに付けるには工夫が必要。
理由3 ディグユニットの分ホーシングとシャフトの間の距離が狭くなるため,プロペラシャフトを切るかホイールベースを伸ばさないといけない。

理由2及び理由3により,下記の部品を新たに調達することになった。
○RCTRAX製 CR01用ディグユニットステー
○トビークラフト製ベントアームリアロング(※後にプロペラシャフトをカットして解決)
合計1万円飛んだ。
これで完成しなかったら泣くに泣けない…ということで,悪戦苦闘しながらようやっと組んだ。
先達のブログを参考にして,サーボ(使わなくなっていたフタバS3005を使用)はメカデッキの裏に穴を開けて装着。
なお,操作は四駆⇔後輪ロックのみ。今のプロポ(フタバ3PL)のスペックだとこの切り替えしかできないが,「後輪フリー」の効果がいまいち理解できないのでまあこれでいいか,と思う次第。

DIG調整の過程でロッドエンドを何度も着けたり外したりしているうちに割れてしまったため,これの代替品探しにも苦労した。
候補その1は川田模型製のAJ3813(M)が頑張れば着けられそう,という結論に。
ただし,ロッド径(3.8mm)とねじ部径(2mm)が微妙に小さいので,装着はかなり無理やりになる。
どうしたものかと思案していたところ,タミヤの4mmアジャスター(SP-633)がフィットすることを発見。
こちらの方が入手が容易であり、また無理なく装着できてロッドが傷まないのでお勧めかも知れない。

で,苦心惨憺の末一度装着したが,実はあまりの面倒臭さに一旦撤去したことがある。
かなりアームの角度とかホイールベースなどでハマり方が左右されてしまい,そのたびに直さなければならない。
車高やホイールベースなど,自分の理想とするものがきちんと決まってから最後に装着することをお勧めしたい。下手すると1からやり直しなので。
あと,ギアボックスとフロントペラシャのヨークの間に少し隙間があり,そこでガタが発生してDIGがうまくはまらない感じになっていたので,そこにOリングを入れてガタを取り,その上で再びDIGをつけ,現状は一応正常作動している。


<切れ角アップ>
あまり小回りが利かないことで悪名高いCR-01。
切れ角を上げたいんです!(©鳥肌実中将)
まず最初に着手したのは、上述のアルミナックルアームがCハブに当たらないようぎりぎりまで削り上げること。
これでかなり切れ角アップになったと思うが、まだ満足できなかったので、次の手段として、MST製のCMXというマシンのナックルが良さそうだと適当に検討をつけてきて購入し、当然絶妙に幅が合わなくてつけられず、フィットするまで徹底的に削り上げて無理矢理取り付ける暴挙に出た。
これで40度近い切れ角を得ることが出来た。

とりあえず強度が心配だったので、用心のためにCR-01用 アルミステアリングナックル(ブルー)
KM-CR-063B(KMレーシング)を購入しておいたのだが、これも形状は悪くなく、Cハブとの干渉部分を削ることで35度程度の切れ角を得ることが出来る。

本当はもっと曲がるのが理想だが、欲を言えばきりがないのでこの辺にしておく。


<ホイールベースのナロー化>
まずリンクを短くして取付場所も変更。フロントとリアのドライブ(プロペラ)シャフトはカットして短くした。
アッパーロアアームは長ネジとアルミパイプを使って一部自作。
そしてCC-02用アルミロアアームセット(スクエア)を購入して取り付け。
これでノーマルが288mm、改造前310mm程度だったホイールベースを250mmにまで短縮。(※)
さらにOPTION No.1のルーフキャリーを購入し,フォグランプに電飾もつけ,以前買ったまま放置していたタミヤのラリーカーコックピットセットを内装につけてひとまず終了。
これで少しは「リアルスケール」に近付いたでしょうか。結果は下の写真にて。

(※)実際にはブロンコボディのホイールベースは242mmだそうである。あの〜もしもし、タミヤさん?


<防水加工>
興味本位でやってみた。
水没させる気はないので、あくまで簡易である。
受信機はカバーを作ってシャーシにねじ止めして水の侵入を防ぐ作りとした。
ステアリングサーボは上述のSAVOXの防水サーボなので一応問題なし。
DIGサーボはケースの継ぎ目にトップコートを塗り、配線の付け根にバスコークを塗った。
サーボについては、一度ばらして基板にトップコートを塗り、さらにケースの継ぎ目にバスコークを塗ればもっと効果があるのだが、これをやるとサーボを破壊するリスクが非常に高いため、余程自信がある人でなければ分解作業は正直勧められない。
残りはBECだが、一応トップコートを塗り、ビニール袋に穴を開けてコードを通して出入口を縛っておしまいとした。
ちなみに、タミヤはなぜラバーバックを売るのをやめたのだろうか。地味に需要はあると思うのだが。



現状〜今こんな感じです




おまけ〜通販で使ったラジコンショップについて

前のページで書いたように広島近辺のRCショップは,ことマイナーカテゴリーについては殆ど使えないため,専ら通販を愛用している。
通販でお世話になったショップ,サイトは以下のとおり。

店名 利用頻度 特色,感想
スーパーラジコン ☆☆☆☆☆ 恐らく全国トップレベルのラジコン専門店。価格は比較的安く、ネコポス対応で送料が安く済む場合あり。マニアックなパーツに巡り合えることもあるが、「現在注文できません」と表示されているものが多いのも事実。入手見込みの立たないものはこまめに削除してほしい。
以前は写真がないものが多いなど見づらいサイトだったと記憶しているが,サイトリニューアルによって見やすくなった。
洛西モデル ☆☆☆☆ 通販をやっているショップの中ではかなり使い勝手が良い。品数も多く,掘り出し物に巡り合えることも。
販売価格はピンきりで,安いものは安いが人気製品は定価売り。
他店もそうだが,売り切れ商品が多い。在庫数が明示されており,0のものをダメ元で頼むとやっぱりダメなことが多い。
YSS CRAWLERS ☆☆☆ クローラーに関しては最強の品揃えを誇る。マニアックなパーツも揃っており,非常に価値は高い。海外製のキットやパーツも、取り寄せを含めて豊富に取り扱っている。問い合わせにも丁寧に対応してくれる。
欠点は価格が高いこと。北海道にあるため送料も嵩むし、輸入品は仕方ないとしても国内品も他の取扱店に比べると高価。
チャンプ ☆☆ 割引率,品揃えとも普通で特筆すべきことはないが,キットをプロポ,バッテリーとフルセットで割引価格で買えるのは嬉しい。代金を+することでプロポやバッテリーのグレードアップも可能。
在庫数の表示がないのと,写真・詳しい説明のないパーツが割とあってわかりにくいのが難点。
RCManiax ☆☆ 「マニアックス」の名のとおり,他店でなかなか売っていないパーツを取り扱っているのが○。ミニッツバギーにしてもクローラーにしてもラジコンの中でもマイナーカテゴリーなので…
価格は他と比べると高め。
※当サイトからの直リンクは不可のようです。
ホビークラブ サンダース
☆☆ 3レーシング製のパーツを多く扱っている。ただ,ほぼ定価売りなので他の店で同じパーツを安く売っているのを見ると損した気分になります(苦笑)。売り切れは比較的少ないので,少々高くてもすぐほしい!という人には良い。小さいパーツは定形外郵便で送ってくれるので,送料は安いかも知れない。
※当サイトからの直リンクは不可のようです。
ホビーショップタムタム CR−01用ディグユニットを入手した恩あるお店(もちろん今はない)。昔はこのような掘り出し物が時々あって重宝することもあったが、今は取扱の品数が限られており、また御多分に漏れず「売り切れ」表示が多い。
他のカテゴリ(鉄道模型等)もやっているので、ラジコンに掛けられる労力が少ないのかも知れない。価格も高め。
日本橋模型RCセンター バッテリーと充電器が安かったので利用。配達日指定で購入したが,状況を知らせるメールも割ときちんと出してくれた。基本注文を受けてから発注するっぽい。そのため,物によっては数が揃わず待たされる可能性あり。
ラジコンデパートFUNFUN タミヤのニッケル水素バッテリー3700HVを格安で出していたので注文してみたが,すぐに「ありませんキャンセルしますごめんなさい」メールが来た。にもかかわらず,サイト上では「お取り寄せをします」扱いにしているのがかなり疑問。このような商品はサイト上から削除すべきではないだろうか。しかもその後再々DMが来る…



 


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