プリント処理 


今回は、プリント処理についてです。
プリント処理は、フィルム現像より簡単にできますので、初めての方は、まずこちらからチャレンジしてみては如何でしょうか。
(フィルム現像は、ラボ出しすれば失敗してガッカリしないで済みますし…それも自家現像の醍醐味ですが。)

<準備したもの>

   (1) 印画紙
   (2) 素材(プリントしたいフィルム)
   (3) 現像液
   (4) 停止液
   (5) 定着液
   (6) 流水

    あとは、機材です。

<手順>
さて、プリント処理に入っていきますが…(実際は暗室処理なので、暗室灯の明かりでぼんやり見える程度です。)
薬液の準備をします。
左から、現像(青)・停止(白)・定着(赤)としています。
フィルムをネガキャリアにセットします。
このとき、方向に注意してください。
まぁ、挿入方向が間違ってれば、直せば済むことですが…。
さあ、引き伸ばし機の電源を入れて焼きこみです。。
イーゼルの上に、フォーカススコープを置きピントを合わせます。
作業中は、このように真っ暗です。
ピント合わせは、右側のノブを回して合わせます。
ちなみに、左の赤いフィルターは印画紙をセットする際に使用します。
(B/Wでは赤なら感光しにくいのです。)
フォーカススコープを覗いてピントを合わせます。
写真のように粒子がはっきりするところで、ピント合わせ終了。

”なみなみ”はごみではなく、ピント合わせようのマークです。
さあ、イーゼルに印画紙をセットして、焼きこみを行いましょう!!
ここで、タイマーを使用します。

適正露光時間は、フィルムの状態や、撮影時の露出によって左右される(個人の感性にも)のでここでは省きます。

私の場合は、もちろん適当。(テストはしてますが…)
ダイヤルを合わせて、露光スイッチをポンっとな…。(焼きこみはこんなものです)
あとは、覆い焼きなどの技術がありますが、ここでは説明しません。(初心者向けの説明のつもりですから)
では、現像処理に入っていきましょう。

ここで、注意です
ここまで(これ以降も)明るい写真がありますが、これは、説明のためです。
実際には写真のような明るさです。
現像液に、焼きこんだ印画紙をつけます。
大体、1分30秒くらいでしょうか…。

画像が、ぼんやり浮き上がってきます。(この一瞬が楽しくて、やめられないのです。)
現像が終わると、停止処理に移ります。
現像液から取り出した印画紙から、液が完全に切れたことを確認して、停止液へ印画紙を移動します。
(この間も、現像は進行していますので、手早く作業を行います。)
30秒ほど浸します。
このとき、画像面をやさしく撫でてやりましょう。(現像液を取り払う意味で…)
停止が終わると、後は定着です。
プリント処理は、実はここからが大事なのです。

しっかり定着をしておかないと、大切な作品が色あせたりしますので注意してください。
定着は、5分〜7分くらいですが、多少つけすぎても問題がないので、長めに定着を行いましょう。
定着後は、水洗です。(ここからは、明室です。)
水洗処理は定着同様、作品の今後の品質を左右する大切な作業です。
大体30〜40分位らしいのですが、Hiroは水洗促進剤を使用していますので、前洗いに5分程度、水洗促進剤に1分位つけて、本水洗で、10分程度としています。
水洗後は、乾燥処理です。
乾燥は、機械乾燥か自然乾燥になります。

Hiroは、貧乏性なので自然乾燥をしていますが、バタフライペーパーなどには適しません。
普通のペーパーなら、これで十分だと思います。
乾燥が終わったら、アルバムなどでしっかり保管してくださいね。(Hiroは、箱詰め…)
ちなみに、Hiroの液剤保管方法です。
キッチンラックを使用しています。


プリント処理が終了したら液剤はボトルに戻しますが、停止液は使い捨てです。
停止液(酢酸)は、ちょっと濃い酢なので、大量の水と一緒に処理すれば大丈夫でしょう(か?)


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