コロナコロナ、来るな来るな!!
新型コロナウイルス感染症禍の宮島
令和2年5月20日

 宮島から観光客が消えました。連絡船には、買い出しの車が1台、病院帰りであろうお年寄りが乗船してるだけ。2月には乗客が列をなしていた桟橋に、観光客の姿はなく、駅舎は閑散。軒を連ねる表参道商店街は、シャッター通りと化し、旅館やホテルの玄関先には、休館中の張り紙がなされ、まるで台風が直撃する前日のような宮島になっています。
 4・5月の来島者は、前年対比で90%近い減少、土日祝日より平日の来島者のほうが多いという奇妙な現象が現れています。
 昨年10月の消費増税を基点に、大鳥居の改修工事情報が世界に拡散し始めてから今年の2月まで、観光客が減り続けていました。3月にはいり、新型コロナウイルス感染症の流行が拡大するとともに激減、4・5月は観光客が全く来島しない事態になりました。緊急事態宣言発令により、例年、保育園、幼稚園、小・中・高校の春の遠足で賑あう宮島に、子供たちの歓声が聞こえることはありませんでした。他方、三密を避けるかのように、潮干狩りの来島者は例年並み、特に大潮には、宮島の七浦の海岸に、水上バイクやプレジャーボートで来島した人達が建てたテントの花が咲きました。
宮島人は、「コロナコロナ、来るな来るな」と呪文を唱えながら、日々過ごしています。