演題 一般歯科臨床における各種鎮静法の応用
演者 門前弘美(広島市開業)
鎮静効果が得られる一方法として、より安全であり、操作性が簡単である「笑気吸 入鎮静法」
があげられる。この笑気吸入鎮静法が保険診療に採用されたのは昭和 49年で、かれこれ20年
以上が経過している。
一般に広く普及して来たものと云えますが、いまだ多くの臨床歯科医にとって、な じみが浅く、
また応用にとまどっているといった現状である。
患者がリラックスして、治療が受けられる利点があり、つまり患者にとっても、喜び が大きく、
主治医にとって、信頼が得られることになる。
最近の新聞、週刊誌の掲載記事の反響は大きく、日本歯科麻酔学会の事務局への電話 問い合わ
せは、多くの件数にのぼっております。
1993年朝日新聞──「歯 の麻酔がきかない」。 1995年週間読売──「痛くない歯科医」
というタイ トルで掲載されていました。
両記事ともに、学会“認定医”であれば、より大き な安心が得られると結んでおり、最寄りの認定
医を紹介している。
患者サイドの要求度が高く、改めて笑気吸入鎮静法の重要性を痛感したところであ る。
笑気吸入鎮静法はある程度の知識すなわち鎮静法の概念を十分くみとっていただけ れば、明日か
らの臨床に応用できるものである。
その基本はまず第一に、患者の反応をよく見ること。それには問診を重視すること 。
笑気のサインを理解しておくことである。
つまり笑気何%で、サイン(徴候)はどのようになるか、知ることが大切である。
第2に、使用している鎮静器の機能を理解しておくことに要約されます。