日時 平成11年5月29日(土) PM6:00
場所 広島県歯科医師会館
演題 義歯の予知性
講師 広島大学歯学部第2補綴学教室
貞森 紳丞 助教 授
高齢化社会への対応が、介護保険制度とともに国民の関心を集めています。一般的
に高齢になると歯の喪失が多くなり、義歯治療の必要性に国民の関心は高まってきて
います。
高齢者になると、種々の生理的機能の低下とともに、薬剤の服用も増加し、顎堤粘
膜が薄く容易に潰瘍などをつくりやすい人も多いようです。実際のところ、多くの場
所に潰瘍を作り、薬剤のお世話になる人も多く見かけます。このような場合、薬剤に
よりその症状が消失または軽減するため、何回もその投薬を求めることも経験すると
なることも報告されています。
義歯治療が成功するか否かについては、以上述べた情報を確実にキャッチすること
が大切です。さらに、患者の口腔の情報を、新義歯に取り込むことが成功のポイント
となります。義歯の作製方法についても紹介して、義歯の予知性の参考になればと考
える次第です。