楽器にはヴァイオリンのように演奏者が持って演奏するものと、ピアノのようにフロアなどに置いて弾くものがあります。後者では楽器の重さによる体への負担はありませんが、前者では楽器の重さが演奏者に諸に掛ってきます。
一般的な楽器の重さ(質量)がどの程度かを表にしてみました。
表のようにチューバは10kg近くもあり、そのためマーチング用には強化プラスチック製の軽いスーザフォンが主流となっています。
一般的な楽器の重さの例
区分 | 楽器名 | 重さ(kg) |
弦楽器 | ヴァイオリン | 0.5 |
ヴィオラ | 0.6 |
チェロ | 3.5 |
コントラバス | 10 |
ギター | 1.5 |
ハープ | 35 |
木管楽器 | フルート | 0.5 |
ピッコロ | 0.2 |
オーボエ | 0.7 |
クラリネット | 0.8 |
ファゴット | 5 |
サクソフォン | 1〜5 |
金管楽器 | ホルン | 2.5 |
トランペット | 1 |
トロンボーン | 1.5 |
ユーフォニアム | 4.5 |
チューバ | 9 |
鍵盤楽器 | グランドピアノ | 320 |
アップライトピアノ | 250 |
電子ピアノ | 50〜100 |
パイプオルガン | 10,000 |
リードオルガン | 50 |
(注1)従来のピアノは大人数人分の重さがあり、一般の住宅に設置する場合には床補強が必要となります。
(注2)サクソフォンの重さは種類(ソプラノ、アルト、テナーなど)により大きく異なります。
(注3)パイプオルガンの重さは10トン〜20トンもあります。
因みに木造住宅の重さは約300kg/m2(約1トン/坪)ですので、40坪で約40トンになります。
また象の体重は5トン以上あります。
(注4)リードオルガンとは学校などで使われている小型のオルガンです。
[参考文献] 緒方英子:楽器のしくみ、日本実業出版社(2006)