■楽器の重さ

 楽器にはヴァイオリンのように演奏者が持って演奏するものと、ピアノのようにフロアなどに置いて弾くものがあります。後者では楽器の重さによる体への負担はありませんが、前者では楽器の重さが演奏者に諸に掛ってきます。
 一般的な楽器の重さ(質量)がどの程度かを表にしてみました。
 表のようにチューバは10kg近くもあり、そのためマーチング用には強化プラスチック製の軽いスーザフォンが主流となっています。

一般的な楽器の重さの例
区分楽器名重さ(kg)
弦楽器ヴァイオリン0.5
ヴィオラ0.6
チェロ3.5
コントラバス10
ギター1.5
ハープ35
木管楽器フルート0.5
ピッコロ0.2
オーボエ0.7
クラリネット0.8
ファゴット5
サクソフォン1〜5
金管楽器ホルン2.5
トランペット1
トロンボーン1.5
ユーフォニアム4.5
チューバ9
鍵盤楽器グランドピアノ320
アップライトピアノ250
電子ピアノ50〜100
パイプオルガン10,000
リードオルガン50



(注1)従来のピアノは大人数人分の重さがあり、一般の住宅に設置する場合には床補強が必要となります。

(注2)サクソフォンの重さは種類(ソプラノ、アルト、テナーなど)により大きく異なります。

(注3)パイプオルガンの重さは10トン〜20トンもあります。
   因みに木造住宅の重さは約300kg/m2(約1トン/坪)ですので、40坪で約40トンになります。
   また象の体重は5トン以上あります。

(注4)リードオルガンとは学校などで使われている小型のオルガンです。

[参考文献] 緒方英子:楽器のしくみ、日本実業出版社(2006)
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