■画像変換2:幾何変換

 画像の変換には濃淡情報(色調)の変換以外に、座標の変換を行う幾何学的な変換があります。幾何変換の最も代表的なものはアフィン変換(Affine Transformation)であり、平行移動、回転、拡大縮小などの処理に対応します。
 しかし、ここではアフィン変換以外の面白い変換を体験してみましょう。

・数種類の画像を用意しています。次のような変換ができます。

 1.台形画像: 左の画像を台形の中に納めます。
 2.任意4辺形画像: 指定された4点で囲まれた凸4辺形に変換します。
 3.魚眼画像: 魚眼レンズを装着したカメラで超広角撮影したような画像に変換します。
 4.円形画像: 左の画像を円形の中に納めます。面白い画像が見られます。
 5.立方体へ貼り付け: 立方体の3側面に画像を貼り付けます(それぞれはアフィン変換)。
 6.円筒側面へ貼り付け: 円筒の側面に画像を貼り付けます。
 7.ワープ: 左の画像の中央を中心に、反時計まわりにねじります。
・スライドバーで調整できる設定値はマウスホイールでも変更できます。
  <台形の上辺幅、魚眼の程度、傾斜角、回転角など>

(注)格子パターンの変換前画像において、交差点の部分がわずかに明るくなったように見えると思います。この現象は発見者の名前を取って、ハーマングリッド現象(Hermann Grid Illusion)と呼ばれています。色の明度対比による視覚現象の1つです。
  通常は黒地に白線の格子で説明されますが、この場合は交差点の部分が灰色がかって見えます。
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