■カラー画像をモノクロ(白黒)化するには

 カラー画像の表現法にはRGBによる方法以外に、輝度信号Yと色差信号I、Qを用いる方法があります。
 これはアナログカラーテレビ放送の1方式であるNTSC(National Television Standards Committee)で使われている方法です。
 もともとアメリカで標準化されたもので、日本、韓国、中南米諸国などで採用されています。

 RGB信号からYIQ信号への一般的な変換式は次のとおりです。
  ・Y = 0.299R + 0.587G + 0.114B
  ・I  = 0.596R - 0.274G - 0.322B
  ・Q = 0.211R - 0.523G + 0.312B
 輝度信号Yの値は画像の濃度値(濃淡度)を示すため、この値をRGBに等しく設定することにより、カラー画像を白黒(モノクロ)画像に変換することができます。
 これによるカラー画像の白黒化を体験してみましょう。 画面左の画像を白黒画像にして右側に表示します。

・数種類の画像を用意しています。
・輝度信号(濃淡度)Yの計算式の3つの係数を赤、緑、青のスライドバーで変えることもできます。
・標準(NTSC)のボタンを押すと、これらの係数を標準値(0.299, 0.587, 0.114)に戻します。
・2値化をオンにすると、設定された「しきい値」(境界値)以下のピクセルは完全な黒、それ以上のピクセルは完全な白になります>
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