■ペットボトルの形状が丸型から角型へ

 お茶やジュースのペットボトルは従来は丸形が主流でしたが、最近はこれを角形に変える動きが出てきているようです。
 最大の要因は運送効率の向上にあります。

 同じ容量の容器を作るとき、断面形状は円形の方が角形に比べて材料が少なくて済みます。

 容器断面の周長をcとするとき、
 ・円形の場合:
   半径r=c/(2π)
   断面積 A1=π・r・r=c・c/(4π)

 ・正方形の場合:
   辺長a=c/4
   断面積 A2=a・a=c・c/16

 ・両者の断面積の比:
   A1/A2 = 4/π

 従って、同一材料では円形断面の方が約27%多くの容量にすることができます。

 一方、運送時の箱詰めについて考えると、明らかに角形断面の方が無駄なスペースを減らすことができます。
 円形断面では図のようにスキマが発生し、約2割強のスペースが無駄になります。

 
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