■車の数学(10): 新車は3月に一番よく売れる 〜月別新車販売台数〜

 日本自動車販売協会連合会による新車の月別販売台数をグラフにすると下図のようになります。

car1.jpg car2.jpg
car3.jpg
(注)登録車とは

 ・軽自動車の規格を超える大きさの自動車。
 ・国交省の運輸支局、自動車検査登録事業所に
  登録した車をいう。
 ・ナンバープレートの色は白か緑。
 ・道路運送車両法に規定される。
   (Yahoo!辞書より)

 例年8月に落ち込み、中間決算期の9月に増えますが、圧倒的に多いのが決算期末の3月で、その他の月の約2倍の販売量となっています。 この傾向は軽自動車でもその他の車(登録車)でもほぼ同様です。

 年間の販売台数は下表のようにここ数年低迷しており、特に軽自動車以外(登録車)の落ち込みが大きくなっています。 販売台数の5%弱が輸入車です。

新車の年間販売台数(万台)
年  度200020012002200320042005200620072008
登 録 車412398404403394392359343289
軽自動車185184182186188195203189181
登録車+軽自動車597582586589582586562532470

 2009年度補正予算によるエコカーに対する補助金(普通車買い替えで25万円など)により、車の販売台数がどの程度回復するか注目したいと思います。
 補助金の予算は約3575億円、台数では約280万台と見込んでおり、実施期間の来年3月末までに予算枠一杯になる場合は、早期の事業終了もあり得るとしているようです。

 なお、2009年4月の販売台数は(登録車+軽自動車)で 284,027台で、前年同月比で 77% であり、このままの比率で推移すると2009年度の販売台数は約360万台と、2000年度の約6割程度に落ち込むこととなります。
 本年度に国内販売される新車のうち、上記補助金の対象車がどの程度の割合かで予算枠に到達する時期が左右されます。
ホーム