■色の中間的加法混色: こまによる回転混色

(1)回転混色(継時加法混色:けいじかほうこんしょく)
 異なる色に塗り分けられた円盤を回転させると網膜上で混色し、中間色に見えます。例えば黄色と緑色に塗り分けられたこまを回転させると、黄緑色になります。これを回転混色または継時加法混色と言います。
(2)併置加法混色
 織物の縦糸と横糸による混色のように、色の異なる小さな点を並べることによる混色を併置加法混色と言います。混ざり合った色の明るさは個々の色の平均の明るさになります。カラーテレビの混色原理がこれに当たります。

 これら2つの混色を中間的加法混色と呼びます。
 次のアプレットで体験してください。スライダーを移動して色1、2を変化させて、「Start」ボタンを押すとこまが回転します。
 2色の混合割合、こまの回転速度、領域の分割数が変更できます。

[ 加法混色の種類 ]
 ・同時加法混色(通常の加法混色)
   色光が網膜の同じ個所に同時に入射することによって生じる混色。
   光の三原色であるR(赤)、G(緑)、B(青)のスポットライトを重ね合わせた場合など。
 ・中間的加法混色
  ・継時加法混色
  ・併置加法混色

 加法混色に対して、色料(絵の具)による混色を減法混色と呼びます。
ホーム