ギターには半音ごとに金属製のフレットがはめ込まれています。 このフレットの位置はどのようになっているのでしょうか。
弦の周波数(振動数)は長さに反比例します。従って、弦の長さを半分にすると周波数は2倍、すなわち1オクターブ高い音が出ます。
ギターのある弦(たとえば第4弦)を見てみましょう。第4弦の開放弦はレの音で、1フレットごとに
レ、レ#、ミ、ファ、ファ#、ソ、ソ#、ラ、ラ#、シ、ド、ド#、レ、・・・
のように半音ずつ上がっていきます。
平均律音階では1オクターブ間を周波数比が等しくなるように12等分していますので、半音の上昇は周波数で2の12乗根(約1.059463)倍となり、弦の長さは1.059463分の1(0.94387倍)となります。ここが第1フレットの位置です。以下同様にして、各フレットの位置が下表のように決まります。
ギターのフレット位置
(第4弦)フレット 音階 周波数比 弦長比 0 レ 1.000 1.0000 1 レ# 1.059 0.9439 2 ミ 1.122 0.8909 3 ファ 1.189 0.8409 4 ファ# 1.260 0.7937 5 ソ 1.335 0.7492 6 ソ# 1.414 0.7071 7 ラ 1.498 0.6674 8 ラ# 1.587 0.6300 9 シ 1.682 0.5946 10 ド 1.782 0.5612 11 ド# 1.888 0.5297 12 レ 2.000 0.5000 13 レ# 2.119 0.4719 ・ ・ ・ ・
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第5フレットはほぼ3/4(0.75)のところに、第7フレットはほぼ2/3(0.666)の位置にあります。