■湿度と水蒸気量(4): 濡れタオル加湿器の効果(JavaScript版はこちら)

 冬場の室内の乾燥対策には加湿器が重宝します。

 少し大きめのタオルを濡らして室内に吊るしておくと簡易加湿器になりますが、この濡れタオル加湿器の効果について考えてみましょう。

 大きさ 60cmx120cm のタオルを水で濡らして水滴が落ちない程度に絞ると、およそ 500g の水分を含ませることができます。

 室温22℃、湿度45%の20畳ほどの部屋に含まれる水分は約750gですが、湿度を55%にするにはグラフから約160gの水分を追加する必要があります。

 従って、前記タオルに含まれる水分の1/3が蒸発すれば湿度は55%になる計算です。 実際には、エアコンや部屋の隙間から流出する水分もありますので、必ずしもこのとおりにはなりませんが、濡れタオル加湿器は十分役に立ちます。



 その他の簡易加湿器としては、観葉植物、洗濯物の部屋干し、バスタブの蓋を開けておくなども効果があります。
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