■TVで映画の音声が聞き取りにくいのは何故か

 TVで放映される映画、特に古い(数十年前の)邦画の音声が聞き取りにくいことがよくあります。

 TVのスピーカ(音声)の設定の問題か、それとも別の原因があるのでしょうか。 ネット上で色々と調べてみると、次のような記述が見られます。

 (1)そもそも映画は音響設備の整った劇場で観るように作られており、TVでは不十分。
 (2)TV、特に最近の薄型液晶TVのスピーカは構造上貧弱で良質な音は出せない。
 (3)・・・等々。

 ところで以前、日本人と英語の相性について調べたことがあります(下図)。
 日本語の周波数帯(125〜1,500Hz)が英語のそれ(米国:1,000〜4,000Hz、 英国:2,000〜16,000Hz)に比べてかなり低い所にあるため、日本人には英語がうまく聞き取れないというのです。

 従って、TVのスピーカの低音域の特性が貧弱であれば、日本語特有の低音部がうまく出ないので人の話し声が聞き取りにくいということになります。 また、古い映画は録音技術もまだ発達していなかったでしょうから、元々の音質にも問題があるのかもしれません。 いつか外部スピーカを接続する方法をトライしてみようと考えています。

● 代表的な言語の周波数帯(パスバンド)

 (注)画面上の緑、赤の部分をクリックするとその周波数の音が鳴る。

日本人はなぜ英語が苦手か 〜言語と周波数帯〜

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