■ミニトマトは普通のトマトより栄養豊富!

 トマトは他の野菜と同様、ビタミンCを多く含み、また、がん予防の効果が高いと指摘されているリコピン(lycopene)も大量に含んでいます。 なす(茄子)の仲間で、漢字では「蕃茄」と書きます。

 最近よく目にする小さいトマトはミニトマトまたはプチトマトなどと呼ばれていますが、ミニトマトはミニ(mini 英語)+トマト(tomato 英語)、プチトマトはプチ(petit 仏語)+トマト(tomato 英語)の、いずれも和製語です。

 五訂増補日本食品標準成分表によれば、トマトとミニトマトの栄養成分は下表のとおりです。

 ミニトマトは普通のトマト(大玉トマト、中玉トマト)に対して、エネルギー(カロリー)、たんぱく質、カリウム、カルシウム、食物繊維などが約1.5倍、ビタミンAは約2倍も含まれていて栄養上非常に優れています。

トマト と ミニトマトの栄養比較(可食部100g当たり)
成 分 単位トマトミニトマトミニトマト/トマト
(概略比率)
エネルギーkcal19291.5倍
たんぱく質g0.71.11.5倍
脂質g0.10.11 倍
炭水化物g4.77.21.5倍
カリウムmg2102901.5倍
カルシウムmg7121.5倍
mg0.20.42 倍
ビタミンA(カロテン)μg5409601.8倍
食物繊維g1.01.41.4倍
(参考)1個あたり質量g100〜15015〜251/6〜1/10

 トマトは一般に連作を嫌いますが、ミニトマトは落ち葉や堆肥を十分入れて土作りをすれば連作も不可能ではないと聞いたことがあります。 栄養豊富で手軽にできるミニトマトで、健康増進を図ってみてはどうでしょう。

 因みにミニトマト(またはプチトマト)は欧米では cherry tomato:チェリートマト と呼ばれています。
[参考文献]
 1.Wikipedia: トマト
 2. 五訂増補日本食品標準成分表(文部科学省 科学技術・学術審議会・資源調査分科会報告書、平成17年)

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