■北極の氷が解けても海面は上昇しない!

 地球温暖化により北極の氷が解け、海面が上昇して沿岸部では水没するところが多発すると一時騒がれましたが、これは正しくありません。
 アルキメデス(Archimedes:B.C.287-212)の原理「水中の物体は、その物体が押しのけた水の重量だけ軽くなる」により、水に浮いた氷が解ける場合、水の体積増加量と氷の水没体積減少量が等しくなるので、氷が解けても水位は変化しません。
 Wikipediaの「アルキメデスの原理」では簡単な数式でこれを説明していますので、興味のある方はご覧ください。

 なお、温暖化の影響による海面上昇の主原因は海水の熱膨張です。水の体積膨張率は約2.1x10-4/℃ ですので、温度が10℃上がったとして海面上昇の量を計算すると、地球全体の海底の平均水深が約3,700mであることから
  3,700 x 10 x 2.1x10-4 = 7.77 (m)

何と7m以上も海面が上昇することになります。大変です。しかし心配することはありません。海面付近の海水の温度は上昇しますが、内部の海水の温度はほとんど変化しませんので、実際にはせいぜい10cm程度の海面上昇と予想されています。
 ちなみに瀬戸内海の平均水深は31mだそうです(海上保安庁資料より)。
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