■オクターブについて

 音は空気の振動です。この周波数(振動数、単位はヘルツ[Hz])の大小が音の高さの違いになります。
たとえば、ピアノの中央のド(middle C)から次のドまでの各音の周波数は次のとおりです。
keyboard.jpg
 ド :261 Hz ・・・中央のド(図の赤色の鍵盤)  レ :294 Hz  ミ :330 Hz  ファ:349 Hz  ソ :392 Hz  ラ :440 Hz  シ :494 Hz  ド :522 Hz ・・・その上のド(図の黄色の鍵盤)
中央のドと次のドの周波数の比は
  522 / 261 = 2
となり、ちょうど2倍です。
このように周波数が2倍となる2つの音の音程差がオクターブ(octave)です。 ちなみに、oct は英語で"8"を意味する接頭辞ですが、なぜ8なのでしょうか。
これは音程の数え方に起因します。同じ音は1度、ピアノの鍵盤で隣り合う白鍵の音程は2度であり、1つ置いた先の鍵盤との距離は3度、従ってオクターブ離れた音程は8度となります。 オクターブとは8度音程のことなのです。

なお、上記のラの音(440Hz)はピアノやギターなどの楽器の調律(チューニング)の基準周波数として、国際的に取り決められています。

(注1)中央のドの周波数は正確には261.62Hzですが、ここではわかりやすくするために整数値で示しています(他の音も同様)。
(注2)海にいるタコ(蛸)は英語で "octopus" といいますが、これは8本足から来ています。

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