音は空気の振動です。この周波数(振動数、単位はヘルツ[Hz])の大小が音の高さの違いになります。
たとえば、ピアノの中央のド(middle C)から次のドまでの各音の周波数は次のとおりです。

ド :261 Hz ・・・中央のド(図の赤色の鍵盤)
レ :294 Hz
ミ :330 Hz
ファ:349 Hz
ソ :392 Hz
ラ :440 Hz
シ :494 Hz
ド :522 Hz ・・・その上のド(図の黄色の鍵盤)
中央のドと次のドの周波数の比は
522 / 261 = 2
となり、ちょうど2倍です。
このように周波数が2倍となる2つの音の音程差がオクターブ(octave)です。
ちなみに、oct は英語で"8"を意味する接頭辞ですが、なぜ8なのでしょうか。
これは音程の数え方に起因します。同じ音は1度、ピアノの鍵盤で隣り合う白鍵の音程は2度であり、1つ置いた先の鍵盤との距離は3度、従ってオクターブ離れた音程は8度となります。
オクターブとは8度音程のことなのです。
なお、上記のラの音(440Hz)はピアノやギターなどの楽器の調律(チューニング)の基準周波数として、国際的に取り決められています。
(注1)中央のドの周波数は正確には261.62Hzですが、ここではわかりやすくするために整数値で示しています(他の音も同様)。
(注2)海にいるタコ(蛸)は英語で "octopus" といいますが、これは8本足から来ています。