■太陽光発電: 出力制御による売電可否

 電気は、発電量と消費量が常に一致するよう保たれているため、仮に太陽光などの発電量が増えすぎると需要とのバランスが崩れ、発電所が停止し、大規模停電になる恐れがあります。

 このような場合、電力会社が太陽光発電設備等の電力系統への接続を制限する事があり、これが「出力制御(出力抑制)」です。

 先日(2022/4/10)、東北電力で出力制御が実施される旨発表され、10日午前8時から夕方4時まで管内にある太陽光と風力の発電所101か所が対象になるということでした。

 四国電力でもその前日の9日に出力制御を実施しています。

 なお、中国電力ネットワーク管内では今まで太陽光発電などの再生可能エネルギーの出力制御が行われたことがありません。

 資源エネルギー庁作成の「出力制御の公平性の確保に係る指針」においては、10kW未満(主に住宅用)太陽光発電の出力制御については、まず、10kW以上の制御を行った上で、それでもなお必要な場合において、10kW未満の設備に対して出力制御を行うものとされています。

 従って、一般の10kW未満の住宅用太陽光発電システムが出力制御の対象となって売電ができなくなることはめったにないようです。

(住宅用太陽光発電の例、出力約5kW)

Img_8677 (西風新都バイオマス発電所の敷地法面に設置されている出力約800kWの太陽光発電パネル、広島市安佐南区)
ホーム