■所得分布(3): ジニ係数とは(JavaScript版はこちら)

 低所得者の占める割合を示す貧困率に対して、社会における所得分配の不平等さを測る指標にジニ係数(Gini coefficient)があります。

 ジニ係数は横軸に所得の小さい順に並べたときの累積人数をとり、縦軸に累積所得額をプロットした線図(ローレンツ曲線と呼ばれる)を基に得られる所得分配の不平等さを示す指標です。

 下の右側のグラフで、青色のカーブが累積所得額、斜め45度の直線(対角線)が均等分布線で、両者で挟まれた領域(ピンクで色付け)の面積を対角線と縦横の座標軸で囲まれた3角形の面積で割った値がジニ係数です。

 ジニ係数は0〜1の値をとり、格差がない完全平等な社会では0、1人だけが全所得を独占する完全不平等の社会では1になります。
 この数値が大きいほど、相互の格差が大きい不平等な社会だということになります。



[参考文献] Wikipedia: 貧困率、ジニ係数

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