関数電卓やパソコンの普及により、一部の特殊なものを除いて計算尺が使用されることはほとんどなくなりましたが、1981年頃までは計算尺技能検定なるものが実施されていました。ヘンミ計算尺株式会社
日本商工会議所主催の検定は 1954年(S29年)に始まり、1級から6級まで各級とも数種目あり、全種目80点以上で合格とされていました。
参考までに 1級の種目と内容は次のとおりです。
種 目 内 容 問題数 制限時間 1.乗除 5数の乗除 10題 10分 2.比例・反比例 比例 5題ずつ3種
反比例 5題ずつ2種計25題 10分 3.平方・立方 平方・平方根・立方・立方根・2/3乗・3/2乗
を含む乗除計10題 10分 4.三角関数 三角関数を含む乗除
三角形の解法10題 10分 5.対数・べき計算 対数・真数の求め方
べき計算10題 10分 6.理論 計算尺に関する簡易な理論 数題 10分
その他に、全国工業高校長協会主催で文部省後援の検定もあり、こちらは 1級から4級にわかれていました。