■太陽光発電: 電圧上昇抑制で発電量低下

 電力会社は電気事業法施行規則 第44条に基づき、101V±6V(95V〜107V)の範囲で各家庭に電気を供給しています。 電気は電圧の高い所から低い所へ流れますので、太陽光発電で発電した電気を電力会社の系統に流すには、供給電圧より高い電圧でなければなりません。そこでパワーコンディショナ(パワコン)の設定電圧は通常107Vになっています。

 しかし、何らかの原因で電力会社の供給電圧が107Vを越えることがあります。 この場合は、系統に電気を流せなくなり、パワコンの電圧を抑制する機能「電圧上昇抑制」が働いて、余剰電力が売電できない状態になってしまいます。

 電圧上昇抑制が働くと、モニターにその旨を表示するものと全く表示のないものがあります。
「最近、発電量が低いような気がする」と思ったら、電圧上昇抑制を疑ってみることも必要です。 すぐに販売店又は施工店にご相談を。

 対策としては
(1)電力会社の供給電圧を調整してもらう(柱上トランスで)
(2)パワコンの設定電圧を若干上げる(108Vに)
などがあるようですが、後者は他の電気製品の寿命を短くするのでお勧めできないようです。
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