■太陽光発電:日射量表示システム(基本版)

 太陽光発電システムの発電量を予測するためには、システムの設置場所の各種条件を知る必要があります。 その中で最も重要なものは、1年にわたる日射量の変動です。

 各地の日射量に関するデータは日本気象協会が整備しており、同協会のホームページからダウンロードすることもできます。 また、同協会は各地の日射量表示のためのソフトウェア(METPV-3)も開発し、公開しています。

 METPV-3は同協会が公開している日射量表示システムです。 気象観測地点836箇所(1990〜2003年)における水平面上の日射量をはじめ、任意方位・傾斜角の斜面日射量も計算・表示できます。 データは平均年・極端年(多照年、寡照年)の時刻別データとしてテキスト形式で収録されています。

 METPV-3により、指定地点の指定日、または指定月の日射量の変化を表示することができますが、年間の日射量や日照時間を簡単に知ることができません。

 そこで、ここではMETPV-3の平均年の時刻別データベースを元に、指定された地点の水平面上の日射量および日照時間の月毎の平均値、年間の平均値を表示するシステムを作成しましたので紹介します。

 一覧表または地図上で地点を選択すると、全天日射量、直達日射量、散乱日射量および日照時間が表示されます。
 ・全天日射量: 直達日射量+散乱日射量
 ・直達日射量: 太陽の光球の範囲のみからの日射量(直射日光)
 ・散乱日射量: 太陽の光球以外の範囲からの日射量(大気分子や雲粒で散乱された光)
 ・日照時間:  直達日射量が120W/m2以上である時間(直射光によって物体の影が認められる時間)



 日射量の単位はMJ(メガジュール)またはkWhで、両者の間には次の関係があります。
  ・1 MJ = 1000000 J = 1000000 Ws = 1000 kWs = 1000/3600 kWh = 1/3.6 kWh
  ・1 kWh = 3.6 MJ

 日射量は通常、単位面積(1m2)あたりの日射量(MJ/m2 または kWh/m2)で表します。

(注)地図が正確でないため、観測点が多少ずれて表示されます。

日本気象協会:気象データ METPV-3

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