■太陽光発電: 年間最適傾斜角(3)

 太陽光発電システムにおける屋根(太陽光発電パネル)の年間最適傾斜角は地域によって決まりますが、実際の屋根の角度が年間最適傾斜角と異なる場合の発電量の減少量はどの程度になるのでしょうか。

 北海道/標津、広島、那覇の3地点で見てみましょう。

 それぞれの年間最適傾斜角とそれに対する発電量、屋根の傾斜角:10度〜50度での発電量は表のとおりです。
 最適角度に対して±10度程度の角度の差があっても、年間の発電量の減少は1%程度内に収まり、あまり屋根の角度に神経質になる必要はないと言えます。

屋根の傾斜角による年間発電量(kWh)の変化
地 点年間最適傾斜角
& 年間発電量
屋根の傾斜角 & 年間発電量
10°20°30°40°50°
北海道/標津40.3°3,222 kWh2,912 kWh
(90.4 %)
3,077 kWh
(95.5 %)
3,182 kWh
(98.8 %)
3,221 kWh
(100.0 %)
3,193 kWh
(99.1 %)
広島/広島28.8°3,525 kWh3,378 kWh
(95.8 %)
3,491 kWh
(99.0 %)
3,526 kWh
(100.0 %)
3,482 kWh
(98.8 %)
3,359 kWh
(95.3 %)
沖縄/那覇17.8°3,426 kWh3,401 kWh
(99.2 %)
3,425 Wh
(100.0 %)
3,378 kWh
(98.6 %)
3,261 kWh
(95.2 %)
3,076 kWh
(89.8 %)
 (注1)括弧内は年間最適傾斜角での発電量に対する比率
 (注2)建物方位:南、パネル容量:3kW、温度ロス: 冬 10%、春/秋 15%、夏 20%、
      パワコンロス:6%、その他ロス:5% と仮定


 各地の発電量は下記で予測できます。 任意の傾斜角と方位に対する発電量は「任意角発電概算」ボタンをクリックすると表示されます。


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