School Days

                               柿姐                      

終業のベル。
あたしはいつものようにさっさと教室を出ていこうとした。    
「麻衣ー、最近つきあい悪いぞー。」
恵子の声が追いかけてきた。
そうだ、そうだと声をそろえるミチルと祐梨。
「んー、バイトが忙しいからねー。あたし、苦学生だしー。」
「頑張ってるよねー、麻衣は。で、何のバイト?」
マズイ。こいつらにはナルのところでバイトしてるなんて言えないよー。
言ったら最後、事務所まで押し掛けてくるに違いないんだから。
「ふっふっふー、ナイショ」
「人には言えないよーなバイトしてんのかなー?」
「おー、まさか援助交際かー?」
おいおい、勝手に援助交際にしないで欲しいな。
「違うよー。『体は大切にしなさい』ってのが死んだかーちゃんの遺言だしー。」
「麻衣が言うと冗談にならないってばー。」
あはははは。なんか、こんな会話って久しぶりかも。
おっと。早く行かないとナルのご機嫌が悪くなるかな。
「ごめんよー、チコクするとボスに怒られるからさー。このバイト、結構時給がい
いからクビになったら麻衣ちゃん生活していけないのー。」
そっか、ごめんね、とみんな。
「今度バイトが休みの日に遊びに行こうね、麻衣。」
うんっ!

 


Fin. 1998.09.25

                               

 

 

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