「悪霊なんかこわくない」

夏への扉
歪んだ家 
異形の客
四  悪霊なんかこわくない
彼    
夜に時間を
人形遣い
月は無慈悲な夜の女王
時の門
地上の緑の丘

(「悪霊なんかこわくない」 p.3 目次)


<ストーリー紹介>

補習も終わって本格的な夏休み、姉からSOSにその嫁ぎ先の田舎を訪れたはるか。
そこに待っていたのはいわくつきのお屋敷に、口の悪い美少年に、そんでもってユーレイ!?
これはいったいどういうこと?

なんだかけっこういい奴だった美少年・蓮とともに謎の解決に挑むことに。
四百年前の先祖の因縁や五年前の少年失踪事件まで絡んできて、真相は一体何処に!?


<一言>

  ええっと、こわかったです。主人公の膨らんでいく妄想というか。暗闇、お布団の中、一人、慣れない家、そういうシチュエーション。そんななかで一回恐いこと思い浮かべちゃったりしたらもう止まらない。次から次に恐いことを連鎖反応的に考えちゃったり。そいうのが一番こわかったりする。そんなんはたいがい私一人の妄想の産物だったりするのだが、主人公が体験しているのは「現実」だったりするから始末が悪い。
  そういえば昔とある作品で、その「現実」のただ中にいる「被害者」が、その置かれた境遇を理解されず、妄想・虚言として片づけられ、最後には悪霊にとり殺されてしまうお話があった。そういう「現実」と「妄想」の境目って何によってかで線引かれるものじゃなかったりするlからかなり最悪。
  そういうのが、麗しのドクターマッドサイエンティストさまは耐えられなかったりするのだろうか。
  例えば私が想像によって「恐い」と感じるのは単なる妄想の産物にすぎないのかもしれないが、妄想とはいえそこに生み出されたのならばそれはそれは何らかの意味(ああ、言葉が浮かばない)が生じてきたり、もしかすると、本当は現実で私の想像ではなかったりするかもしれない。そういう主観というか人というきわめて不優秀なフィルターを通してしか感知できないもの。たぶん「科学的」には切り捨てられてしかるべきこの感覚で体験する体験が、でも、(だから)私には一番恐いと言わざるを得ないのだろう。

  ええと、ナルの原型ともいうべき?「蓮少年」登場。だがまだまだ甘い!
  ナルの域に達するにはまだまだ修行と才能が足りてないようです。



 

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