「メフィストとワルツ!」

「できないわけがない。――俺たちゃ、役者だぜ?」
(「メフィストとワルツ!」p。102)


<ストーリー紹介>

町中に、ジングルベルが響きわたる季節、
劇団「キャスト」はクリスマス公演に向けてお芝居『メフィストのワルツ』の準備に大忙し。
もちろん衣装係の夕香だって大変!そんな中後輩のエリちゃん、その友達のみーなちゃんのお姉さんが
相次いで結婚詐欺師に騙されて、その上そいつは夕香にまで甘〜い誘惑の手を!

もー許せない!と、「キャスト」のメンバー総出で詐欺師(=メフィスト)こらしめ作戦開始!
騙されて、騙し返して、そうして待っていたのは落とし穴。
本当のメフィストは一体誰?

バースデイ・イブは眠れない」に続く、「劇団キャストシリーズ」第二弾!


<一言>

  集団劇というものがあって。小説とか、ドラマとか、物語があるものなら何でもいいんですけれど、そのなかで集団は集団でも「どういった種類の集団に設定するか」によって、単なるどたばた劇を表現する為にかき集めた集団か、物語の為の集団かが分かれるように思います。それで、これは見事に「その集団の為の物語」だったというか。 集団を「劇団」にした意味、もしくは劇団でなければ出来なかった物語、そういうのがきっちり押さえられていて流石です。 一作目を読ませて頂いたとき、これは「物語の為の集団だ」と思ったんですね。つまり、あの物語を進めるために設定されたのが劇団「キャスト」の面々。で、その続編ということで、今度はどうするんだろう、って思ったんですよ。ありがちの様に、その集団を使った劇団の人間ドラマになるのかしら?と。そうしたら、なんの、小野主上がそんな話を書かれる訳がない。今回も、ちゃんと、楽しませて頂きました。

  残念ながら、現在「バースデイ・イブは眠れない」とともに絶版になっています。



 

 

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