1998年9月

おしゃれカンケイ「16小節のLOVE SONG」


前略、中居正広様へ。

今日もおそらく、早朝から深夜まで、JRのダイヤ並みのスケジュールで飛び回っているので

しょうね。

それも、信じられないくらいの軽いフットワークと持続力で。

その驚異的としか言い様のないエネルギー源が、いったいどこに隠されているのかわかりませんが

とにかく、じっとしている事が、1ヶ所に留まっている事がよほど嫌いなのか、出来ないのか

中居君の楽屋のドアが、閉じられているのを、見た事がありません。(ここで中居君が苦笑)

いつも、もぬけの殻です。常に動き回っているのです。

これは、確信に近い事ですが、たぶん中居君の中には、何であろうと

面白く、愉快な事柄、あるいは気分のいい人達の気配りといったものを探知する

特異な能力を持ったセンサーがあって、それが正確な方角、方向を読み取り

一直線にそこへ中居君を突き動かしていくのではないかと思っています。

中居君に埋蔵されているエネルギーは、まだまだ無尽蔵です。

これからも、千変万化を見せて下さい。

映画と取っ組み合う中居君もいいなあ。

また飲みましょう。ドアはいつでも開けてあります。

1998年秋  原田芳雄


1998年春、ドラマ「ブラザーズ」で、親子役(育ての親)で共演した原田さんからの手紙です。
この6年後の2004年冬、ドラマ「砂の器」で、再び親子役で共演します。





2002年5月

おしゃれカンケイ「16小節のLOVE SONG」


中居君、監督の森田です。お疲れ様でした。

撮影中はスポーツの話も恋愛論も交わすことなく、ただ、すみやかに、静かに仕事をしましたよね。

もっともっと仲良くしたかったけど、僕たちの目標は、個人の問題ではないところにありましたね。

映画「模倣犯」の成功。その為にお互い探り合い、距離を取り合い、妙な緊張で疲れましたよね。

仕事が終わった後、打ち上げで、君の細い体を抱きしめた時、

愛しく、本当に涙が出そうになってしまいました。

なぜそんなに真剣に気を使って、テンションを高めて、毎日いてくれたのでしょう。

束の間の世間話で、君をリラックスさせることも出来なかった自分を恥じています。

人を愛し、気を使い、喜ばせる役割を神から授かった天才・中居正広の本質を、とことん感じました。

これからも末永くファンを楽しませて下さい。

そして歳を取るにつれて、もっと楽に自分をコントロールする方法を、身に付けるようにして下さい。

そうしないと、健康が心配です。飲みたいでしょうけど、お酒もほどほどに…。

分かっているでしょうけど自分1人の体ではないのです。

大好きな中居正広様へ

森田芳光


原田さんに「映画と取っ組み合う中居君もいいなあ」と言われた4年後に主演した映画「模倣犯」の監督、森田芳光さんからの手紙です。
おかしいのが、原田さんには「また、飲みましょう」と言われ、森田監督には「お酒もほどほどに」と言われている所。何にせよ、酒好き?(笑)

文面からわかる様に、「ブラザーズ」と「模倣犯」の現場の中居君の様子は、少々違います。
一方は、慣れたドラマの現場で、自分のキャラクターの、延長線上にある様な役だったので、現場を盛り上げ、みんなの居心地の良い空気を作る事に神経を遣っている感じでした。
もう一方は、慣れない映画の現場で、冷徹な連続殺人犯の役。
ハードスケジュールの中、寒い冬の撮影という状況だった様ですが、寒さや眠気や疲れを感じない程、役に集中していた様です。
共演者の津田寛治さんのサイト「自由帳」の・KAN示板・→模倣犯撮影日記にも、撮影中の様子が少し書かれています。

中居君、おしゃれカンケイには、3回出演していますが、1回目の時はまだファンではなかったので、手紙があったかどうかわかりません。


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