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クリスマスの惨劇?

 今日は誰が何といおうと12月25日。
 15年前の惨劇で日本が常夏の国になってしまったにもかかわらず、相変わらずの宗教に関わりないお祭り好きな性格と、各マスコミが一斉に始める特集、更には商魂たくましい人々の策略により、この時期の街は赤と緑の飾りつけに満たされ、定番のクリスマスソングが流れている。
 まあ、雪が降るなんて期待は出来ないが、ここ第三新東京市は全体はクリスマス一色だ。
























EPISODE:Tomo ver. Tragedy of Christmas ?
























「今日も暑いわねー」
「……」
「……アスカよくもそんな事言えるわね」
「ほら何ぼうっとしてんのよ。ちゃんとしてないとどんどん時間が延びていくからね」
「わ、わかってるよ。ちょっと休んだだけじゃないか」
「…………はあ」
 思わず溜息のレイ。
 この暑いさなかトナカイの格好をしたシンジは首から看板をぶら下げてマンションの玄関に立たされていた。
 シンジの真っ正面には仁王立ちしたアスカが。横にはアイスキャンディーを舐めながらレイが座っていた。シンジは真っ赤になって顔中から汗を流していた。
「なんでこうなったんだろう」
 碇シンジはぼうっとする頭で今の状況を整理していた。










 さかのぼること一日前
「シンジ。ちょっと買い物頼まれてくれない?」
「えー、昨日の夜散々買い物したじゃないか。あれだけ買ってまだ足りないの?」
「ケーキはお店で料金と引き換えなのよ。それに前の日にケーキを買うわけにはいかないでしょ?」
「う、そりゃまあそうだけど……」
 碇家の場合、ユイの方針で保存剤の入った食品は極力買わないようにしていた。
 セカンドインパクトのあと食糧事情の悪化により、遺伝子食品が大量に出回るようになったが、遺伝子の情報の中に食品の保存が利くように腐りにくくするように書き換えたのはいいが、残飯がいつまで経っても腐敗せず深刻なごみ問題が起きてしまった。
 そのため、保存剤については、昔ながらのものが使われるようになったのだが、それが体に良いとは当然言えない。
 ユイにしてみればそのようなものを子供たちに食べさせたくはなかった。
 また、あの当時と違って食料状況は著しく改善されたので多少の価格差に目をつぶればこの様な選り好みが出来るのだった。
 したがって、ケーキもそのようなものが入っていないものが選ばれ、料理に集中したいこともあってクリスマスには毎年自然の材料だけのケーキを特注していた。
「は〜い、じゃああたしも行ってきます」
 シンジの後ろでクリスマスツリーの飾り付けをやっていたレイが元気に返事をする。本当言えば、ユイのお手伝いで今日の夕食の手伝いをしたいのだが、あの料理の一件以来どうも台所から遠ざかり気味だ。
いつもの年ならここにアスカも加わるのだが、今年に限っては母親の休みが取れたこともありホテルディナーに行っている。さしものアスカも「たまには家族水入らずでクリスマス」という母の涙の力には勝てなかった。
「あら、レイちゃん良いの?」
「ええ、全然構わないです」
「だったらレイ一人で……」
 こう言いかけたとき、シンジは後頭部にものすごく痛い視線を感じる。ゆっくりと振り向くとすぐ側でレイがジト目で睨んでいた。
「あの……えっと……」
 なんだか、とてつもなく悪いことをしているんじゃないだろうかと思うシンジ。そのジト目のままレイが喋り出す。
「クリスマスのこの時期。恋人同士は腕を組んで街を歩くのが普通常識ってものじゃない」
 良いながらうっとりし始めるレイ。頭の中にはシンジと腕を組んで歩いている自分が浮かんでいる。
「だ、だれがこい・び……と…………ですはい。僕でよければお供させて頂きます」
 面倒なことは避けたいシンジだったが、今度はレイが目をうるうるさせてこちらを見ている。この圧力に逆らえるほどの意志を持っていれば「優柔不断」などというレッテルは彼の頭に貼られていないだろう。
「うん、じゃ、用意してくるから待っててね」
「……はい、判りました」
 リビングを飛び出していくレイを見ながら「よくあれだけ表情が変わるよな」と妙な感心をするシンジだった。









「ほらほらシンちゃん奇麗だよ〜」
「うん、そうだね」
 いやいや出かけてきたシンジだったが、嬉しそうなレイを見ると自然に今の状況を楽しめるようになってきた。
 ちょうど街も暗くなりかかり、電飾の明かりが奇麗に点り始めている。
「クリスマスっていいよね。みんな楽しそうじゃない?」
 目の前で身を翻してシンジに向き直るレイ。シンジの目にはイルミネーションに浮かぶレイの姿がとても奇麗に見えレイの手を思わず掴んでしまう。
「……シ、シンちゃん?」
 突然の行動に驚くレイ。普通レイやアスカから手を握ることは有っても逆はそうなかった。
「あ、ごめん。急に手なんか握っちゃって」
「ううん、別に良いんだけど。どうしたの?」
「……なんだかレイがどっか別の世界に行っちゃうような気がして……はあ、何いってんだろ、ごめんね離すよ」
 手を離そうとするシンジだが、この言葉を聞いて満面の笑顔を見せるレイ。
「だーめ。今日はこのまま!」
 そう言いながらシンジの左手をぎゅっと抱え込む。その柔らかい感触に慌てるシンジ。
「だ、だめだって。レイ」
「えへへへー」
「……はあ、まあ良いか」
 出かける前の想像通りの展開に御満悦のレイを見ると、無理に振り払う事が出来ないシンジだった。










「あれ? あれって委員長じゃないかな」
「えっと、どれどれって、ああほんとだ。何やってるのかな?」
 二人の目の前100メートルほど先にヒカリが立っているのが見える。
「行ってみよ」
「うん」
 急ぎ足でヒカリに近づく二人。
「委員長、何やってんの?」
「きゃあっ!」
 直ぐ側まで二人が近づいてもまったく気がつかなかったヒカリは突然のシンジの問いかけに驚いてしまう。
「な、なんだ綾波さんと碇くんじゃない。脅かさないでよ」
「ごめん、ごめん。でもこんな所で何突っ立ってんのよ」
 レイが笑いながら逆に質問してみると、ヒカリの顔が真っ赤に変わった。
「な、何でもないのよ。うん、ほんと何でも無いんだから」
「……怪しい」
 何かあると嗅ぎ付けたレイがきょろきょろとあたりを見回す。ヒカリの立っていた場所はおもちゃやさんの前で、特に気を引くものはない。
「ほ、ほらなんでもないでしょ?」
 精神的に少し持ち直したヒカリだったが、薄目で自分を見るレイにまたドキドキし始める。
「オサゲ……」
「あうっ」
 レイの一言に冷や汗が流れ出す。
「ああ、そう言えば今日はオサゲじゃないんだね。だから感じがちがったんだ」
 能天気なシンジの言葉には耳も貸さずにヒカリを見続けるレイ。しかし、しばらくするとふっと目線を下に逸らせる。
「ま、あんまり突っかかるとあとが恐いんでこのくらいにしておくか」
「そ、そうよ、大体何にも無いんだか……」
「いいんちょー、待たせてすまんかったな」
 ヒカリの言葉が終わろうかというとき能天気な関西弁が聞こえてきた。
「す、すずは……」
「おう、碇に綾波やないか。おまえらも買い物か?」
 何とかフォローしようとするヒカリだが、それにはまったく気がつかずに二人に話し掛けるトウジ。
「うん。トウジこそどうしたんだよ」
「わいか。わいは委員長に付き合ってもろうて……」
「わーやっぱり鈴原君とヒカリって付き合ってたんだ〜!」
「えっ!」
「なっ?」
 レイの突っ込みに嬉しそうな顔のヒカリと、ハトが豆鉄砲を食らったような顔のトウジに呆然と事の成り行きをも見守るシンジ。
「な、何言ってるのよ……」
 誰にも聞こえないくらいの声で言い訳をしようとするヒカリだったが、通り向こうからでも聞こえそうなトウジの大声がそれをかき消す。
「何言うとんのや、綾波。今日は妹のプレゼントを買うのにいいんちょーにつきおうてもろただけや! そういう事言われるといいんちょーに迷惑やないか!」
 言われてみるとトウジの右手には奇麗に包装された箱があった。
「そ、そうよ! 別に鈴原とあたしが付き合ってるってことじゃないんだから! か、勘違いしないでね」
 言葉とは裏腹のヒカリの表情でその心中を察するレイだったが、ここにトウジクラスの鈍感がもう一人いた。
「そうなんだ。レイが急にそんな事言うから勘違いするところだったよ」
「そや。そやからちゃんといいんちょーに謝らんかい」
「……ごめんねヒカリ。変な事になっちゃって……」
「……良いのよ、もう。そうよ、こういう展開なんてもう何度もあったじゃないの。そう、こんな事どうってこと無いのよ。うん、ファイトヒカリ!」
「うん、これで一件落着やな」
「そうだね」
 ヒカリの返事は半分独り言のようだが、取り合えずトウジには謝ったことは通じたらしい。
「それより、おまえらの方が熱々やないか。とうとう惣流を見限ったんか?」
「えへへ〜。実はそうなんだ〜」
「ち、違うってば! だめだよレイ。そんな事しちゃ」
「えー。そんな事ってどんな事なの〜? あたしわかんな〜い」
 にこにこ笑うレイから更に胸を押し付けられてしまい真っ赤になりながら否定するシンジ。
「まあ、ええわ。ここは天下の往来なんやから程々にしとけ」
「そうよ、レイ。不純異性交友は校則で禁止されているんだから」
「もうヒカリったら固いんだから。ちょっとくらい見逃してくれてもいいじゃん」
「だめ! 大体あたしだってまだ……」
「え、なに?」
「な、何でもないわよ! もう。行くわよ鈴原!」
「お、おう。シンジ、綾波またな」
「うん。また」
「じゃーねー」
 勝手に歩いていくヒカリを追いかけるべくトウジは挨拶もそこそこに後を追った。二人の後ろ姿を見ながら、
「ヒカリも大変よね。あれじゃ」
「なにが?」
 シンジの一言に、その顔をまじまじと見直して大きな溜息を吐くレイ。
「あたしも一緒だもんね」
「だから、なにが?」
「ほらー、もういいから行こう」
 更に突っ込むシンジを適当にいなしてから、二人はケーキ屋へと歩き始めた。
「何なんだろう。一体?」
 彼の疑問が晴れるようになるにはもう数年彼の成長が必要であるらしいことをレイは理解した。










「あれ?ケンスケこんな所で何やってるんだよ」
「……見て分からないのか? バイトに決まってんだろ」
 トウジとヒカリの二人と別れてから、シンジは妙に慌てて歩いている葛城ミサト教諭やあたりを見回しながら隠れるようにしている赤木リツコ教諭、それに一生懸命誰かを探しているように見える伊吹マヤ教諭など見かけたが、声をかければレイとのことをからかわれるのが分かっていたシンジはあえて無視した。
 目的地のケーキ屋についたとき、唯一の販売店員だったのがなぜか親友のケンスケだった。
「バイトって……今日クリスマスなんだけど」
「クリスマスにバイトしちゃいけない法律でもあったのか?」
「い、いやそんな事はないけど」
「じゃあ、余計な事言わないでさっさとこれ持ってかえれよ」
 棚の中から大きく“碇さま”と書かれたケーキの箱を取り出すケンスケ。レジ横のテーブルにケーキを置く彼の顔を見てレイがぽんと両手を合わせる。
「そっか、相田くん“シングルベル”だもんで今日バイトしてるんだ」
「ぐぅ!」
 思わず胸を押さえて苦しむケンスケ。
「何? “シングルベル”って”」
「“シングルベル”って言うのはクリスマスのこの時期に独りで過ごさなきゃいけない悲しいひとのことを言うの」
「ふーん。でもケンスケのうちご両親がいたと思ったけど」
「そういう意味じゃなくって、彼氏とか彼女とかって意味なんだって」
「それだったらトウジや僕だって同じじゃないか」
「シンちゃんそれ本気で言ってる?」
 こう言ったときのレイのはまるで雪女のように無表情だったとシンジは思い出す。
「い、いえ、もしかしたら僕は違うのかなとか……ハハハ、どう思うレイ?」
「知らない!」
 ぷんとむくれてしまうレイ。この表情も見る人が見ればかわいい。当然その中にシンジは含まれるのだが、今は機嫌を直すことが先だ。
「何よ、シンちゃん。あたしの気持ち知ってるくせに」
「ごめん。僕が悪かったって」
「本当にそう思ってる?」
「うん、本当に悪かった。ごめん」
「まあ、そこまで言うなら許してあげようかな? その代わりに貸し一つね」
「う、うん。わかった」
「よし、じゃ仲直り」
 シンジの肩にぎゅっと頭を押し付けるレイ。その時にレイの髪の毛から良い匂いがして、真っ赤になるシンジだった。
 まあ、当事者の二人はともかく。このやり取りをずっと見せ付けられたケンスケは溜まったもんじゃない。
「おまえら、わざわざ俺に見せつけにきたのか?」
「そ、そんな訳無いじゃないか!」
「うーん、結果的にそうなっちゃってとこかな? ごめんね♪」
 真っ赤なまま否定しようとするシンジとだれが見ても幸せ一杯に見えるレイを見てケンスケは大きく肩を落とした。
「もう言い。わかったから早く帰ってくれ」
 最後の忍耐力で何とか包装を終わらせたケンスケはシンジにケーキを押し付けると店の裏に引っ込んでしまった。
「ケンスケ。お金ここにおいてくよ」
「わかったよ……そう言えば惣流はどうしたんだ?」
 壁の影にいながらも律義に対応するケンスケ。
「ああ、アスカなら家族水入らずでディナーだって〜」
 愛想よく答えるレイ。
「そうか……じゃあな」
 シンジとレイが店を出るまでついにケンスケは表に出てくることはなかった。
 しかし、すこし二人が耳を澄ませばキーボードを叩く音が聞こえたかもしれない。










 で、一晩明けて25日の朝。
「シンジ。クリスマスイブにレイくんとデートか」
「うわっ!!」
 突然かかる声に椅子をひっくり返しその場でこけてしまうシンジ。そのまま見上げると彼の父碇ゲンドウがニヤリ笑いを浮かべながら立っていた。
「中学生では少し早い気もするが、まあ責任を取るというなら特別に許してやらん事も無いぞ」
「……何のことだよ」
 倒れた椅子を起こしながらゲンドウを見るシンジ。こういう場合父親の話は突拍子もない事が多い。経験則に従い、身構えるシンジだった。
「判らんのか?」
「判らないから聞いたんじゃないか」
「レイくんに対する責任と、それに伴うアスカくんへの謝罪だ」
「……何でアスカに謝らなきゃいけないのさ」
「決まっている。レイくんと正式に付き合うことになったことを詫びんで何を詫びるというのだ」
「だ、だれがそんな事言ったんだよ」
「親切な人がいたものでな。心配いらん、もうそろそろ着く頃だ。」
「何が?」
 なぜか室内でもかけっぱなしのサングラスを押し上げながら一人悦に入るゲンドウ。胡散臭そうに返事するシンジだがまったく想像がつかない。
 バンッ!
 その時自動ドアのはずの碇家の扉が、まるで普通の引き戸のような音を立てて開いた。
「シ、シンジッ!」
「ア、アスカ。どうしたんだよ」
 その正体の主は惣流アスカ。シンジの目の前でものすごい表情で立っている。思わず声が震えるのは長年の反射か?
「あ、アンタレイと付き合うことにしたってほんとなの!」
「はあ? 何言ってるんだよアスカ。いつ僕がそんな事い……」
 突然のことに驚いたシンジだが何とか言い訳を試みる。
《クリスマスのこの時期。恋人同士は腕を組んで街を歩くのが普通常識ってものじゃない》
《だ、だれがこい・び……と…………ですはい。僕でよければお供させて頂きます》
「な、なんだよこれ?」
 昨日の自分たちの間で交わされた会話が繰り返され驚くシンジ。その音源の方を向くとゲンドウがマイクロカセットレコーダーを持ったままにやりとしていた。
「ア、アンタそんな事まで。これだけじゃなかったんだ!」
 バンと床に紙を叩き付けるアスカ。何かと思い紙を覗き込んだシンジが固まった。そこには仲むつまじく腕を組んでいるシンジとレイがくっきりと写っていた。
「とある親切な人がメールで送ってきてくれたのよ。しかも強制印刷ウイルスまで付けてね」
 シンジにはアスカのこめかみが引くつくのがはっきりとわかった。
「言い忘れたがシンジ。同じ話を葛城先生と赤木先生から聞いたのできっちりアスカくんに報告しておいた。まあ誠意ある対応をするのだな」
「な、なんてことするんだよ、父さん!」
「シンジィ!」
「はいっ」
 アスカの怒声に思わず直立不動のシンジ。頭の両脇にものすごい圧力を感じるとすさまじい勢いで首が180度回頭した。
 そこにはアスカの皮をかぶった般若がいた。
「アンタ覚悟は出来てるんでしょうね。よりによってクリスマスにあたしを振るなんていつのまにそんな度胸がついたのかしら?」
「だ、だからアスカそれはごか……」
「問答無用!」










 なんだか下からものすごいものが突き上げてきてシンジの顎に命中した。痛いと思った瞬間今度は頭に衝撃が来た。
 それからしばらくシンジの記憶はなくなっていた。
 あまりの暑さに気がつくと、何処から持ってきたのかトナカイの着ぐるみを着せられ、表に放りだされていた。
 しかも、首から『私はアスカ様をたぶらかした愚かなトナカイです』とかかれた看板をぶら下げていたのだった。







Neon Genesis EVANGELION
Please,Never ending dream

EPISODE:Tomo ver. "Tragedy of Christmas ?"







「なんでこうなったんだろう」
「ねえ、もう許してあげようよ」
フラフラのシンジを見かねてレイがアスカを止めに入る。
「うるさい! 大体アンタも同罪なんだからね」
「ちょっと買い物に行ったときの悪ふざけってやつじゃない」
「うるさい、うるさい、うるさーい!!」
 ドスン!
 レイとのやり取りで再びアスカが切れたとき、とうとうシンジがぶっ倒れた。
「シンちゃん!」
「……もう、これに懲りて、二度とあたしに逆らわないことね」
 慌てて駆け寄るレイと厳しいことを言いつつ、自分の家に走り出すアスカ。恐らくバケツに水でも汲んでくるのだろう。
「まったくひねくれてるんだから……」
 走っていく後ろ姿を見ながら溜息を吐きながらも苦笑いのレイ。
「う……ん……暑い……」
 シンジのうわごとが聞こえると、自分が食べていたアイスキャンディーをシンジに咥えさせる。
「ほら、少しはつめたいでしょ?」
「う……ん」
 レイは『あっ間接キスだ』とやった後に考えて一人赤面していた。
 そのレイの姿を見るとぼんやりした頭でも悪いクリスマスじゃなかったようながするシンジだった。


終わり





 20万ヒットおめでとうございます。
「青の伝説」本編もかかずにこの様な拙作を一日でうってしまうとは、よほどラブコメモードが好きなんでしょうか?
 ばーやんさんの話のレベルの足元にも及びませんが、よろしければお受取りください。

 それでは!

ともでした。




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