X線防護手術用ゴム手袋


胸部写真や胃透視など患者さんがX線をあびることは時に社会問題として取り上げられることはあっても、医師がX線に曝されることは全く見向きもされません。
われわれ整形外科医は外科用イメージを用いて手術をする際など、X線に被曝する機会は結構多いものです。そこで、医師は自分自身でX線から身を護らなければならないと思います。従来からあった胃透視などに用いられていた革のX線防護手袋は指の関節は全く屈伸出来ないので、到底手術には使えません。この度、手術用ゴム手袋の感覚で、ある程度X線をカットしてくれるX線防護手術用ゴム手袋を開発したので紹介します。外国製の同じ目的の手袋は既存しますが、X線透過率が高く、防護率40%弱です。
紹介する手袋はゴムの厚さ(0.2〜0.3mm)は同じですが、可及的に多く鉛を入れたので、放射線防護率が高くなっています。この鉛粉混のゴム手袋の鉛当量は0.03mmPbで、X線エネルギー60KVPでは81%、100KVPでは56%の放射線防護率です。
100%遮断が理想ですが、ゴムの厚さ、即ち指の操作性と鉛量、さらに強さとの兼ね合いでこの手袋が限度のようです。このゴム手袋は使い捨てではなく、EOGガスで滅菌して、幾度も再使用出来、整形外科のみならず、他の科での透視やアンギオ室、RI室でも使えます。

X線防護手術用ゴム手袋

サイズ: No.7, No.7.5, No.8, No.8.5, No.9,(普通の手術用手袋より1サイズ大きいものがよい)

価格:     ¥15,000

製造販売元  M三興化学工業:〒739-06 広島県大竹市新町2-11-4 

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