本--今月の一冊(7)
最終変更日(1997年2月11日)
このページでは,私がここ最近読んだ本についてのコメントを載せています.今月の一冊と題しながら,更新は1ケ月に1回というわけではなく,気の向いた時(コメントを書きたい本を読んだ時)に随時更新していく予定です.したがって,1ケ月の間に複数の本の紹介をすることもあると思います.
ジャンルは,小説,エッセイ,実用書,マンガ,ノンフィクション等,一切ゴチャマゼの中から選択していきます.なるべく新刊についてコメントを載せるように心がけますが,私の読書速度からすると,発行から数ヵ月おくれにはなってしまうでしょう.
「脳と神経内科」
- ジャンル:ノンフィクション/科学・技術
- 出版社:株式会社 岩波書店
- 出版形態:新書(岩波新書)
- 著者:小長谷正明
- 定価:680円(1996年12月2日発行の第2刷)
- コメント:著者は国立療養所鈴鹿病院神経内科医長.バイオテクノロジーやガン遺伝子がどいうのこうのという基礎医学の一般向け解説書はよく見かけるが,なかなか臨床医のこういった本は見かけられないものです.内容は,神経システムの機能を紹介しながら,その機能不全によっておこる病気,あるいはその原因などについてわかりやすく述べられたもので,前著「神経内科」よりもより砕かれた感じになっています.
おおむね臨床医の先生というのは,個体レベルでの人間の研究をしている人達であると言い替えてもいいでしょう.私も仕事上で工業化学,生化学,生態学,免疫学等の研究者達と話をする機会がよくありますが,臨床医の方々にもっともヒューマニズムを感じさせられます.この本もそんな印象をもって読んでいました.
になっています.
(1997.2.11)
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柴田光信/Mitsunobu Shibata/ shibata@enjoy.ne.jp/