旅行記のページ

最終変更日(1998年8月2日)
このページでは私の旅行メモを掲載します.ただの旅行日記なのですが.

有田(98.8.1)

最寄り駅であるJR山陽本線大野浦駅から,青春18きっぷで日帰りでどこまで行けるか?
今回の旅行のテーマとして,まずどこまで西へ行けるかを確かめてみた.

さて,計画は

大野浦624--小郡849 919--門司1040 1050--肥前山口1318 1350--上有田1424 1529-- 肥前山口1605 1614--鳥栖1656 1709--門司1902 1907--下関1913 1916--小郡2024 2041 --岩国2229 2252--大野浦2307

とした.単純な往復であれば,さらに西の早岐までは行けるのであるが,それでは現地滞在時間が20分ほどしかとれない.それではあんまりなので,上有田までとし,未見学の有田陶磁美術館を訪問することとした.片道370.6kmの旅である.


  • 下り始発で小郡へ

     大野浦駅は日中は駅員がいるが,早朝および夜はいない.青春18きっぷの日付を入鋏などの面では困ることが多い.なにはともあれ,広島始発小郡行の普通列車2両編成は定刻に大野浦を出発.始発列車の割には乗車人数が多い.
    岩国で4両を増結.この間にソバを食べようかどうしようかと迷ったが,徳山駅のKIOSKでと思い,待つことにする.
     そうこうしているうちに,徳山に.しかし,徳山にではまだKIOSKも駅のソバ屋も開店していない.小郡までがまんすることにする.


  • 小郡--門司

     定刻に小郡着.新幹線口の改札で日付をいれてもらう.改札新幹線改札前のソバ屋に行き,ザルソバを注文.徳山,小郡のソバはダシが薄いので,ザルソバに.ソバを食べて,KIOSKで雑誌を買って,すでにホームで待っている小倉行に乗る.この列車はロングシート車.トイレの前の席(ここだけは進行方向を向いて座れる)を確保し,発車を待つ.
     列車は定刻に小郡を発車.下関に向かうにつれ,乗客が増えていく.


  • 門司--肥前山口

     うとうとしているうちに,関門トンネルを抜け,列車は門司に.この列車は小倉まで行くが,門司で門司港始発の快速列車に乗り継ぐこととした.
     時刻表によると,この列車は鳥栖で分割され,荒尾と肥前山口行となるのだが,ホームでの案内はない.鳥栖発時刻が肥前山口行のほうが遅いので,後のほうの車両が肥前山口行だとあたりをつけて待つ.  入線してきたのは,4両編成で,座席が赤地に豹柄の列車(車両音痴の私には,なんという形式の列車なのか判らない).予想どおり,前2両が荒尾行で後2両が肥前山口行.8割ぐらい座席が埋っている.門司港,小森江と乗降客が特に多そうな駅ではないと思うが,結構な乗客数である.
     門司駅で座席はほぼ一杯になり,定刻に出発.小倉,博多で乗客の入れ替わりがあり,二日市あたりで席に空ができるようになる.
     鳥栖駅で前2両が切り離され,先に出発.それからまもなく肥前山口行も出発する.吉野ケ里を右手に見ながら,佐賀へ.ここで列車は6分ほど停車する.  佐賀では昼食を購入.コンビニ「生活列車」が,ホームを降りてすぐの,駅ビル改札前にある.レジが混雑してなければ,6分であれこれ買ってくることができるはずだ.乗り遅れても,次の列車で肥前山口からの接続列車に間に合う.そう考えてコンビニでサンドイッチと500mlペットボトル入のお茶を買って来る.
     ホームに上がるとまだ乗ってきた列車は停車中.十分間に合った.旅先までコンビニではいささか味気ないと思われる人もいるだろうが,なんとなく弁当は食べたくなかっただけである.


  • 肥前山口--上有田

    サンドイッチを食べているうちに肥前山口に到着.早岐行の列車まで20分ほどの待ち時間がある.改札を出て,駅周辺を散策しようと思ったが,眺めてみても特段おもしろそうなものもなさそう.なによりも暑い.歩き回るのはあきらめて,ふたたびホームは.KIOSKになにかめずらしいアイテムがないかと覗きこんだら,こちらは閉店.土曜の昼間に店を閉じている.なんにしても暑いので,すでに入線している早岐行の列車内へ.ここで涼みながら発車を待つことにする.
     列車は定刻に肥前山口を出発.上有田にほぼ定刻に到着.


  • 上有田

     上有田駅は無人駅である.木造の古い駅舎に風情を感じるが,残念ながら滞在時間は1時間あまりしかない.駅前の案内板を見て,国道35号の旧道に出て西へ向かう.15分ほどで目的地の美術館に着くはずだ.
     有田はいうまでもなく陶磁器の街である.この道路沿いにも多くの陶磁器店がならんでおり,色鮮やかな壷や皿が並んでいる.路地を入っていくと,さらに窯元などが建ち並んでいるようだが,迷わないようにと旧国道を西へ歩く.


  • 有田陶磁美術館

     陶磁器の街有田の美術館として,それなりの規模だと思っていたが,思っていたより小さい.明治はじめに建てられた石造倉を改造したもので,館内に冷房がない.暑いがそれも一興であろう.2部屋しかない展示室を観て,ノートに記帳をし,館をあとにする.


  • 有田

     外はあいからわず暑い.予定ではこのまま上有田駅に戻って,そこで15分ほど列車のくるのを待つことになっているが,上有田駅前にはなにもなく,退屈しそうだ.市街地を歩き回るのもよいが,やっぱり暑い.などと考えていたときに,西肥バスの「札の辻」というバス停を見つける.有田駅前を通過する佐世保行のバスのようだ.待ち時間も5分ほどである.さっそく予定を変更して有田駅に向かうことにした.
     バスに約10分ほど揺られて有田駅前に到着.乗る予定の列車の有田発は15:25.待ち時間が20分ほどできることとなった.
     有田駅にはJR九州だけではなく,松浦鉄道も乗り入れている.では改札口が別れているかというとそうではない.同じ改札口の右側に松浦鉄道の改札員が立ち,左側にJRの改札員が立つという状況である.一応,改札口の中央に仕切があるので,改札口が別れているというべきであろうか.
     KIOSKの中を覗いてみると,佐世保の地ビールがあった.暑くて喉が乾いていたこともあり,さっそく購入.う〜む.なんと表現すべきか…  まあ,私には合わなかったということであろうか…


  • 有田--肥前山口--鳥栖

    そうこうしているうちに肥前山口行の普通列車が到着.乗り込んで肥前山口へ向かう.肥前山口で9分待ちの乗り換えである.今度はKIOSKは営業している.夕刊が売っていたら買おうと思ったが,売ってないようである.
     鳥栖行の接続列車はすでにホームで待っている.乗り込むと,乗客はなぜかみんな南側の席に座っている.なぜかは発車してからすぐに判った.西日が差し込むからである.


  • 鳥栖--門司

     鳥栖で再び乗り換え.大牟田方面からやってくる,三井グリーンランド号に乗ることになる.陸橋を渡ってしばらく待つと,列車が入ってきた.ハデな外観,内装の多いJR九州の車両の中では地味な車両である.が,3両編成.これで博多近郊の輸送需要に対応できるのかなと思っていたら,車両を増結した.
     定刻に鳥栖を出発.小倉で12分の停車.KIOSKで夕刊を購入し,門司へ.


  • 門司--下関--小郡

     門司で日豊線方面からやってくる,下関行に乗り換え.下関でふたたび小郡行に乗り換える.ここからは座席の方向が変えられないボックスシートだ.さすがにここらあたりで疲れてきた.


  • 小郡--岩国--大野浦

     小郡駅前のセブンイレブンで食料を調達して,接続列車へ.飲んだ帰りのサラリーマンが目立つ.がそれも,防府あたりでいなくなる.徳山でふたたに乗客が増えたが,それも光あたりで数が減る.
     定刻に岩国に到着.すでに接続の広島方面最終の広行まホームで待っている.待ち時間が20分ほどあるが,結構な人数がすでに乗っている.浴衣姿の女性が多い.花火大会でもあったのであろう.この地方の朝のラッシュ並みの乗車率である.
     23:07 予定どおり大野浦着.


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    柴田光信/Mitsunobu Shibata/ shibata@enjoy.ne.jp/

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