コナヒョウヒダニ
Dermatophagoides farinae

日本の屋内では普通に見られる種類.その死骸や糞がアレルギーの原因物質(アレルゲンという)となる.ハウスダストによるアレルギーといわれるのはほとんどこれが原因と推定されている.
餌はヒトの落とすアカやフケ.体長は0.2〜0.5mm程度で,体表に紋理があるのが特徴.卵--幼虫(脚3対)--前若虫(脚4対)--後若虫(脚4対)--成虫(脚4対)と変態する.卵から成虫になるのに,通常30〜40日かかり,成虫はその後約1ケ月程度生きる.(休止期は別)
また,25度,湿度70%前後の条件でよく繁殖する.特に湿度には敏感で,湿度を下げてやると増殖速度はかなり落ちる.
したがって,室内で増やさないためには,丹念に掃除をして餌となるアカやフケを取り除くとともに,室内の湿度管理が重要である.


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柴田光信/Mitsunobu Shibata/ shibata@enjoy.ne.jp/

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