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紙は人生の伴侶です。
      作田貴子さん 作田洋紙株式会社

---小さい頃からご両親が経営されている会社に入って、紙を扱う仕事をしたいと思われていたそうですね。

「母親の影響だと思うんですけど、営業したり、折り紙の指導をしたりと、生き生き輝いて、いつも120%の力を発揮しながら仕事をしている母の姿を見て、将来は私も絶対にここで商売をするぞ、と当然のように決めてました」

----普通、家業を継ぐのに抵抗ある人は多いですよね。

「今思えば他にも楽しそうな職業があるなど思いますが、不思議と他の仕事をしようとは思いつかなかった…。小6の卒業アルバムにも『将来は商売人になりたい』と書いてたぐらい(笑)」

--具体的に今どんな仕事を?

「コピー用紙から印刷用紙、トイレットペーバトまで、あらゆる二一ズに応えて紙を提供する卸専門の会社の中で、私はプロのデザイナーさんを対象に紙をPRする販売推進部に所属しています」

一デザイナーというのは?

「例えば硬筆に絵を描かれたり、ポスター、カレンダー、チラシなどをデザインされたりする主にグラフィック分野の方々とお話しすることが多いですね」

一色・柄・紙質…細かく言えば数限りなくありそうな紙をどうやって相手に紹介するんですか?

「全ての商品見本を持って行くわけにはいかないので、話を伺ってイメージに合いそうな紙をピックアップして見本帳や実物で紹介していきます。

_イメージで相手の望む紙を選ぶのは至難の技ですね。

「具体的に色、柄、厚み、紙質などおっしゃっていただければ分かりやすいのですけど、例えば『ナチュラルな感じで、自然に見えるやさしい手触りの…』とか言われた場合はちょっと…」

一いったいどんな紙!?(笑)

「実際100%満足していただける紙を探すのは一番の難しさなんです。印刷するとイメヒジが違うこともありますし、1年前に『これと同じ白いポストカードがほしいんだけど』と言われて今だに深してる紙もあります。でも逆にお客様にいいのが出来だよとか言われると本当にうれしい。白い紙がおしゃれに変わっているのを見ると、嫁に出した娘が里帰りしてきたくらいうれしい」

一話聞いてると、紙が彼氏みたい……紙ってそんなに魅力的?

「私にとって紙は生活の一部みたいなもの。紙に対する興味はつきないんです」

一もとは消極的だったのが東京での大学生活でずいぶん前向きになったとか。これからはどんな風な自分になっていきたいですか?

「前向きで常にアンテナをはって、ゆっくりでもいいから人として賢い生き方ができる人になっていきたい。私ってよく落ち込むほうなんですよ。そんな時心に響く言葉や勇気づけられる人に出会えてるんです。逆に自分自身もそうなれたら…」

一仕箏の面ではどんな風に取り組んでいこうと思いますか?
最近は環境問題としても紙の見方が変わってきてますよね。

「確かに二一ズは変わってきてますね。以前は何重にも包装していたものを1枚の和紙などでラッピングしたり、再生紙やケナフなどの非木材紙を便ったエコロジー関係の紙が出てきたりと、紙も個性化してきているようです。より豊かで広がりのある紙の可能性を提供していきたいと思っています。自分のお店を持って紙選びが出来る教室も開きたいですね。例えばランプのシェードを作ったり、レタヒセットをデザインしたり…もっともっと皆さんに紙を身近に感じてほしいんです」

“紺と白のはっきりした和紙も、パステル調の紙も好き。好きな紙はたくさんあって選べない”と紫陽花のように見てても話しててもあきないチャーミングな女性でした。

インタビュー佐々木弘美  

作田 貴子 Sakuta Takako

1972年11月7日福山市に生まれる。大阪の平和紙業で2年勤務後、1997年より作田洋紙株式会社に。今プライベートで興味があることはアウトドア。ヨットやパラグライダー、スキューバーなど好奇心旺盛。

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