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 〜優しい言葉の作り方講座〜

前国 美穂(フリーライター〕

ふだん当たり前に使っている言葉。でも本当に言いたい言葉を言えてるでしょうか。伝えられているでしょうか。近ごろなんだか人間不信に陥っちゃう悪い事件ばかりだし、人間よりもゲームやメールと会話している若者も多いと聞きます。でも本当にそうなのかなあ?

今年(2000年)2月、尾道市のあるギャラリーで、小さな作品展が行われました。タイトルは「ことばアート展」。“写真展とか絵画展ならよく聞くけど、ことばアートって何ザそう思う人も多いことでしょう。簡単に言うと伝えたい言葉を写真やイラスト、貝殻などで飾った作品。作ったのは、古くからの私の友人であり、この情報誌5川江島の企画やインタビューにも参加しているコピーライターの松田滋樹(まつだしげき)さん。コピーライターという職業は広告に必要なキャッチフレーズや文章を考えたり、商品や建物のネーミングなどを考える仕事なわけですが、今回の作品はそれとは違い、あくまでも彼の言いたい言葉を形にしたものだそうです。

作品展が始まる前、松田さんは「有名な作家の絵や写真や陶芸ならともかく、無名の人の言葉なん一て読んでもらえるのかな?」と不安だったそうです。でもいざ始まってみると、たくさんの人々が見てくれたようです。『見てくれたこと以上にうれしかったのが、参加してくれたこと』(松田)実はこの会場では、見た人が飛び入り参加できるように、ポストカードと筆記具も置いてあったんですが、ここにたくさんの人が自分なりの言葉を書いてくれたのです。その数的90人。年頃としては中学生や高校生、0Lさんが多く、中には73歳のおぱあちゃんも。愛する人や家族へのメッセージ、今ちょっと落ち込んでいること、はげましの言葉など、温かな言葉たちが次々に会場のテーブルに並び、その一枚一枚に松田さんがそれに対する答えや感想のようなものを書き足していきました。「みんな言いたいことがあるけどなかなかうまく言葉にできない。でもこんなちょっとしたきっかけがあれば、すごく素直で優しい言葉が書けるんだなって思いました」今回の作品展の最も太きな収量であり、いいエネルギーがもらえたことを彼は非常に喜んでいました。では今これを読んでいるみなさんはどうでしょう。言いたい事を言えていますか?もちろんふだん生活していく上では特に不自由はないでレよう。でも大切な気持ちを告白する時はどう?ラブレターや感謝の手紙はどう?最後に素直に自分を表現するための小さなアドバイスをいくつか書いておきます。参考になりそうでしたら、ぜひお試しあれ!

@自分の気持ちを何かに例える。(空、海、花、色、動物など)
Aだらだらと考え過ぎちゃう人は、「早い話どうなの?」とシンプルに短い言葉にする。
B相手の反応を気にしすぎない。
C気に入ったハガキに一言日記を書く癖をつける。
D言葉の変わりに写真や絵を贈る。
Eお気に入りのペンやレターセットをいっぱい買う。
F誰か違う人になりきつて客観的に自分のことを表現する。
G10年前の自分、10年後の自分だったらどう言うだろうと想像する。

温めたいのは、誰の心?人がどう思うかより、自分がどう思うかだ。

川遊びする娘の指先にピンクのマニキュア見つけ。よく見ると桜の花びらでした。

空は誰にもひとつずつ。そしてきっと誰かがちゃんとあなたを見てる。

松田滋樹1966年神戸出身。コピーライター。企業の広告制作やスマイルの企画、インタビューなどを担当。尾道福屋での初個展には期間中約200人が訪れた。なおこの時の作品は現在、小川矯正歯科内にて展示中。(6月頃まで)チャンスがあればぜひご覧下さい。

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