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小川矯正歯科院長 小川 晴也 しかし、主線として用いる金属性のワイヤーが存在する限り限界があります。人によっては唇側にブラケットが付いていること自体が許されなかったり、金属性のワイヤーが光ることさえ耐えられないという場合もあります。このような欠点を解消するために、歯の裏側に矯正装置を付けて治療するという新たな発想が生まれ、1970年代後半にアメリカで舌側矯正装置(リンガルブラケット装置)か開発され、応用されるようになりました。これは装置すべてを舌側に装着し、治療期間中の操作も舌側から行う治療法で、これによって『見えない、目立たない矯正治療』が可能になりました。唇側に装着するタイプと比べた場合、以下のような特徴があげられます。 @人から矯正をしていることを気付かれません。 A歯の舌側は形態が複雑なため、医師は装置の調整などに高度なテクニックが必要。 B治療の進め方は唇側と類似していますが、治療期間が3〜5ケ月ほど長くかかります。(場合によっては期間が短縮されることもあります) C矯正装置自体か高価なため、費用が高くつきます。 D患者さんからは直視しにくいので歯磨きが難しくなります。 E装着当初は発音がしにくい場合もあります。 舌側矯正装置による治療はアメリカにおいて1980年初めに爆発的に需要が高まり、80年後半には装置の改善も進み、需要は年々増加しています。成人の矯正治療が拡大していますし、審美性を求める意識も高まっていることを併せて考えればこの舌側矯正装置による矯正治療の二一ズは益々向上することでしょう。舌側からの矯正装置のために、これまで矯正に踏み切れなかっ人々にとって、まさに扉が開かれたといえるでしょう。なお、舌側矯正治療を希望される際には専門医にご相談されることをお勧めいたします。
矯正治療に抵抗を感じる人にとって、その大きな原因のひとつとなるのが矯正装置によって顔貌の審美性が損なわれること。特に、人の目を気にしてしまう人や、接客業などをされている人にとっては大きな闇題点といえます。最近では成人の矯正治療も増加していて、仕事をしながら治療を受ける人も多く、『できれば目立たないように治療を進めて欲しい』という要望も少なくありません。このような要求に対し、矯正装置の審美性についての改良もさまざまにされてきました。とくに装置自体の縮小化及び新しい材質の開発によって、装置が透明化されてからは、審美性も飛躍的に向上してきたといえます。
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